日食

昨日は正規の天体ショーが繰り広げられました。
ただ、大阪ではほとんどみることができなかったそうで 私も会社のブラインドを珍しくあけて表が暗くなるのを待ったのですが そんなにも暗くならなかったことと雲が厚くて太陽がどこにあるかもわからない始末。
早々に断念したら実際には雲に光が映りそれはそれで綺麗に見えた時間が僅かにあったそうですね。
なんでも眼鏡要らずだったと・・・
 
テレビでもいくつかで特集されていましたが さすがに素晴らしい映像で○でCGのような映像を見せてくれています。
気の毒なのは、遠くの島まで船で渡って 小さな島なので泊る所もなく時期的に良いだろうとテントでの宿泊を計画した人たちで テレビで見ていても強い風と雨でテントがめくれ上がった中で見えない日食に思いをはせるというのではあまりにも可哀そうに思えたものです。
 
中国からだと思うのですが中継では みんなで空に向かって祈っています。
悪魔が太陽を食べてしまうそうで 食べられないように祈るのだそうです。
宗教観ですのでこの辺りを何も言うことはないのですが、場所によっては蝉が一斉に鳴きやんで静かになったとか、始まる前から動物は動き出したなど なにか科学だけでは証明できない何かがある様に思わせてくれます。
気温もぐっと下がったところもあるようで、1時間足らずのことでそんなにも下がるのかとこれも疑問に思えました。
 
テレビの情報番組で最も興味を持って聞くことができたのは 日食と歴史の関係。
ギリシャでは日食で戦闘が中止された例などもあったそうですが、日本では邪馬台国の滅亡が日食のせいだという話もあるようです。
もちろん、科学的根拠に基づいた説ではないのだろうとは思いますが。
丁度卑弥呼が没した年と思われるぐらいの年に日食が二年続けて日本では起きたそうです。
当時の中国では、日食の予言ができなかった巫女は殺されたということなので 女王として神の言葉を聞く預言者といわれている卑弥呼がその日食の予言をできなかったことから殺されたのではという説です。
そのあと男の王に代わり、直後にまた女性の王に。
政権構成がそんなに変わっては実際のところ 権力の維持が苦しくなったことは容易に想像つきます。
だとした場合、当時の星の運行から一気に邪馬台国九州説の方が現実味を帯びてくるわけです。
九州では太陽のほとんどが隠れたと想像されるからです。
すでに何の記録も残ってない時代の歴史なので、私も含めて夢を馳せるには非常に面白い説ではないかと。
 
時間的には11時ごろに 今なら夕方6時過ぎぐらいの明るさに暗くなりました。
もちろん、台風などで雲が驚くほど厚くなったときにない明るさではないのですが 特に空が見えていたりすると何が起きたか驚きと恐怖を持ってみることになったでしょう。
日食の仕組みもわからない人たちにとっては恐ろしいとても「ショー」等と楽しめる状況ではなかったでしょうね・・・・