頭がいいかどうかは別として・・・

昨日の日記で、id:a-a-a-0909さんからコメントをいただいたわけですが 「頭が良い」方々のいたずらに苦労されているようです。
一部にはVISTAへの不興も含まれているようですが・・・・
 
人類の進歩において最も技術の進歩が進んだ時期は やはり戦争が起きたときです。
もちろん、進む方向が極めて限定されていることと、進歩の何倍も文化が破壊されてゆくことを除いてという条件が付くのであまりほめられた時期ではありません。
大きな理由としては 「豊富なリソース」と「命がかかっている」という二点が大きな要素として上げられると思います。
豊富なリソースは、負けたらシャレにならないので ある限りの資金も投入しますし 国民を徴兵してでも軍隊に仕立て上げるわけですから人材は豊富になります。
その中で、本来別な分野で成果を上げるべき人材を軍事兵器の開発に振り向けるわけです。もちろん 機材も与えられてなわけです。
そして、「命がかかっている」大変さは 開発時期が遅れると国がなくなってしまうかもしれないという危機感は 当然開発者にも与えられ 簡単に反逆罪とかで裁かれてしまうわけですから寝る間も惜しんでという開発になります。
そして、なにより 研究者にとって 悪魔のささやきとなるわけですが「人を使って実験できる」というのはむちゃくちゃ甘美な言葉に聞こえるでしょう。
例えば薬の効果の確認など、人を使って実験するまでの間の長いこと、ましてやネズミは人ではないので ネズミに無害で人にも無害で効果だけあるというルートを通らないとダメになるわけです。
最初から人で試せるというのは・・・・しかし 死人が出てしまいます。
と、同様に現在は PCの世界ではOSを作る側とそれを壊す側の戦争が水面下で行われているわけです。
この世界は現在、プログラムの中でも最も新しい要素が 激しく登場する世界でもあるわけです。
 
ウイルスの作成に関しては 悪意があるかどうかがポイントなのですが 悪意が無いものも実はあります。
バックドアという言葉ですが日本語に訳すと「裏口」です。
プログラムを作成した人がメンテナンスなどの目的で作った接続場所なのですが、例えばプログラムの設定を間違えて例えば外部からの接続をすべて行えなくなるようなプログラムを実行したりしたときに復旧するための操作用に作られたものなのです。もちろん、管理者パスワードを忘れたなどの問題がある場合もあります。
アクセス方法を特殊な方法で行ったり 特定のパスワードで接続したりと方法はともかく そういった用途で用意したものが他の人にばれてしまったようなパターンです。
この場合、バックドアを作ったのはプログラムを作成した側で、その利用の仕方に悪意があっただけです。
いまとなってそこまで露骨なものはないわけですが、一部のプログラムでシステムの書き換えなどを行うための仕組みを悪用したものがあります。
例えばOSのアップデート機能を悪用したものなどです。
あとはOSの脆弱性に気が付いて警告目的で作った 悪害の無い侵入プログラムなどもあります。
これを改造して 悪意を持たせるパターンは完全に故意のものとなります。
元々という意味では悪意のないものもあったわけです。
 
コンピューターの世界でないウイルスも実は根絶できていません。
多くの遺伝子情報の集まりなわけですが、紫外線の効果などで切れたりくっついたりして無限に亜種が出来てその中に運よく人に適合した物があれば病気となるわけで、それで繁殖したウイルスもまた分解結合を受けて異なるものとなります。
風邪が毎年違うのもそのせいで 万能薬などできようはずはないのです。パターン的に近いものに効いているだけなのです。
その偶然の度合いから言えば 人が広い宇宙の中の地球という星に繁殖したというのも これだけ地球の環境を悪化させているという意味では ウイルスみたいなものだと言え無いわけではありません。
同様に既にコンピューターウイルスに取りつくコンピューターウイルス(もともとプログラムに区別などないから)なども出てきており、亜種を含めて人が作っていないものも含めると既に数えられなくなってきているわけです。
 
例えば、PCにCD-ROMを入れると自動起動・・・・というのは新しいWindows7などでは自動では基本的に起動しなくはなっているのですが それでもCDを入れればアイコンが出たりするわけです。
認識されるUSBデバイスなどを刺してもドライバーが入る前にデバイスの種類を特定していたりと うまく認識することに驚きます。
だとすると USBデバイスには何らかの識別信号をPC側に送っているわけですがこういったところもウイルスの侵入経路になるわけです。
ところが、もしこれがなかったらを考えてもらうと解りますが、USBに何らかのデバイスを差し込むたびに プログラムを起動してポートを指定して認識させて、外すときにはその逆の操作をするとか 使う側のひと手間が増えるわけです。
モリーを刺そうがCPUを交換しようが そこはなんとなく認識できる自由度は 裏を返せば穴だらけになりやすい構造ではあるのです。
神ならぬ人の作るものに完璧はなく、どうしても穴が見つかり そこを攻撃するもので出てくるわけです。
 
便利さを求めなければ メールもインターネットもいらないと生活するならおそらくここに関してそういう心配はありません。
家にも鍵をかけるように 誰も住んでいない山の中に引っ込めば鍵など必要ありません。
インターネットのように常時世界に向けて扉を開けてみているわけですから向こうからも見られる危険性は常時はらむ結果となっているわけです。
実世界でも家の中を覗かれたりと、ひどい場合には家に侵入して物を盗ったりする人もいるわけですから 同じだけの危険性はあるわけです。
最近常々思うのですが、例えばルーターの設定などで「この機械の電源は入れたままにしておいてください」なんて言われるわけですが セキュリティの面からは使わないときは切っておくほうが安全なわけです。
もちろん、電話とかテレビがつながっていると電源を切るとそれらもダメになるわけで切れないのですが・・・
インターネットに関しては 使う時だけ使う、つまり 人と会いたいときだけ山を下りてくる使い方が安全度としては高いわけです。
でも、とても不便で使いにくくて・・・・モバイルルーターですら電源入れっぱなしで使いたいというずぼら度合いでいうと ちょっといい鍵は必要なのかと。
アンチウイルスの価格が高いかどうかの問題はありますが 人の多いところに家を建てて鍵はもったいないからつけないというのも たとえ悪意のある人がいなかったとしても安全性から考えてもよくないのではと思ったりするわけですが・・・

written by HatenaSync