マイクロソフト Security Essentials発表

マイクロソフトより無償のセキュリティソフトである「Security Essentials」が本日29日(時間はまだ 日本時間14時現在)発表になる事がアナウンスされたようです。
このソフトは私もβ版で使わせていただいていたのですが、かなり軽くて快適なものです。
発表になったのは嬉しい事で、他の人にお勧めする事もできるわけなのですが・・・
 
アンチウイルスは非常に重いプログラムで、入れるだけで小型のPCなどは上からビニールかなんかを被せたかのように重くなります。
なぜなら、ファイルを作成したりコピーするのと その処理を監視しそのファイルの中に不正なプログラムがいないかを検査しています。
他にもネットワークにファイルを大量に書き出したり、特定の得意先に激しくファイルを送信するのを監視したり。
ネットワークからファイルを改変したり、アクセスして管理権限を乗っ取ろうとしたりするプログラムが無いかなどを見ています。
WEBを見るときにも表示されたファイルの中に不正なものが無いかなども監視しています。
そして何より重くなる原因となる一つ、メールの受信ファイルの不正プログラムの監視もしています。
何故、メールの事を書いたかと言うと メールの場合添付されたファイルなどが実行される事で発生するウイルスなどなので圧縮されていたり プログラムだったりするファイルを圧縮を解凍してその中のファイルチェックをしたりという作業をバックグランドで常に行っています。
メールの受信で、〜%受信中でパーセントが変化しているのに 受信フォルダにメールが表示されるまでに時間待ちがある状態等はこのチェックを行っている時間だと言っても過言ではないわけです。
大変な時代になった物で、ウイルスが存在しないときにはひつようのない負荷な訳です。
 
マイクロソフトはもともとセキュリティ対策商品を発売していました。
私も今使っていますが 「OneCare」という商品です。
アンチウイルスから、パフォーマンスの改善処理、バックアップまでをカバーする複合商品です。
残念ながらバンドルして出荷してしまうと独占禁止法に引っかかる恐れがある事などから どのPCを購入しても付帯する3カ月程度の体験版アンチウイルスソフトのように入れて出荷できないのは非常に不利となり マーケット的には成功だとはいえません。
しかし、1ライセンス購入すれば3台のPCで利用できるという 現在では結構当たり前になった形態を採用したのもこのソフトが最初。
お陰で現在のように ネットブックを二台目として所有する時に アンチウイルスソフトは1台目の母艦のものをそのまま使えたわけです。
これは、ユーザーにとっての一つの功績だと思います。
その後継といわれる「Security Essentials」なのですが、今回は販売ではなく無償提供となりました。
 
では、何故無償提供する必要があったのでしょう。
それだけWindows7に入れ込んでいるのではないかと私は思ったのですが、今回は一部のエディションでサポートされているWindows XPモードと言われる仮想化環境に配慮した物ではないかと思ったりもします。
確かに、Ultimate、Business、EnterpriseのエディションのユーザーはWindows7上でXPを動かすライセンスを付与されます。
しかし、そのWindowsXPWEBサービスを使った場合ウイルスから守られないわけです(物理的に別のPCと7からは見ている)。
故に、XP側に入れてあげるアンチウイルスソフトが必要となるわけです。
その際に無償で提供される、Security Essentialsは非常に便利な存在なのです。
 
Security Essentialsは非常に軽いアンチウイルスソフトです。
ただ、他のアンチウイルスソフトの市場を死滅させるために作られた物ではありません。
私が仮想PCのXPではと思う理由はこの制限された(というかついていない)機能のせいかと思います。
このソフトには、メーラー等が受信したメールのリアルタイムスキャンなどに対応していません。
というより、アプリケーションの処理に踏み込んでチェックする(マクロウイルスはチェックしているように見えますが?)機能を有していないように見えます。
この場合7での運用は、XPはXPでしか動かないものを動かすという概念なので
メール等はWindows7で取るだろうというイメージではないかと思います。
だとすれば、軽量でそういった部分のないアンチウイルスの存在が Windows7の処理を軽くする意味でも必要だったと思われます。
故に、存在意義があると理解したわけです。
ほら、なんとなくなるほどと思わなかったですか?
いつもの、事象から想像する勝手理論の組み立てです。
 
ところが、どうもそれ以外にも使えそうな気が実はしています。
一つはメールを受信しない使い方。
これは、GoogleGmailマイクロソフトのOffice Liveを使う使い方。
ファイルが特定されていればダウンロードしなくても、ブラウザ上で見れるわけです。
もっともよくつかわれるワードやExcel、Pdf等々
そうしてローカルにダウンロードしない、たとえダウンロードしてもダウンロードしたファイルを右クリックして検査すればいいという使い方なら大丈夫という使い方。
もう一つは、これも GmailやLive Hotmailのようなアンチウイルスチェックを行ってくれるメールを利用しているとき
プロバイダーの多くが無償でそういったサービスを行っている場合はかなりの場合でその問題は解決します。
それ以外にも、企業などで行われているFireWall型のアンチウイルスを採用している場合。
パケットのチェックでウイルスを駆除する機器が入っている場合、本来ならそれほど重いアンチウイルスは必要ないのですが USBメモリーなどから侵入するウイルス対策としてやはり二重に動いている場合なども考えると、それをSecurity Essentialsに換えれば 軽量で快適になるかもしれません。
 
ちゃんとできること、できない事を理解して使うのであれば Security Essentialsは非常に便利なツールで有用なアプリケーションです。
UMPC等で使うと軽量で快適でしょう。メールはSmartPhoneやWEBに任せると言うのもいいでしょう。
もちろん、Windows7のXPモードには最も適したものではと思います。
英語の説明書きだったのでよく理解していないのですが、日本語版が出たらじっくりリスクも研究してみたいと
もちろん、Norton等のサイトに表示されると思うわけですが。
まもなく、ニュースサイトにリンク先が上がると思います。