法で縛るのはいいのですが・・・・

アニメや漫画の過度な表現を規制する都条例が出来るとのことです。
それに反発して 国際アニメフェスティバルに参加する企業がぐっと減ったようです。
それも大手と言われる企業がこぞって。
大人げない対応と言わざる得ないとは思います。
まるで それらは自分たちの会社の財産のように楽しみにしていたファンの人たちを裏切れば 恐らくもし都条例がなくなったとしてもユーザーたちは全員戻ってはこないかと思います。
まるで法律が悪いから自分たちに責任はないとでも言いたげな対応には感心できないものはあります。
 
それでも、大手企業がユーザーを減らしてでも撤退した気持ちは分からなくもありません。
日本の出版業界は青息吐息の状態です。
その中でも「ジャパニーズアニメ」は輸出も含めて大きな財源となっているわけです。
それらに規制を行うとどうなるのでしょう?
今の状態のまま規制を行ってもどうにもならないでしょう。
ただ、日本のアニメを見て育った世代は既に世界中にいるわけです。
近いところでは 韓国や中国からも新しいアニメ作品は、コミックスが良く似たものとして登場してきています。
もともとアニメなど速い機会から 原作や監督、構成等を除いて海外でやっているのです。
これらはしばらくの間ブランドとして残るのでしょうが、今後 日本の独占物ではありえないのです。
 
その中で、東京都という首都で禁止されるとどうなるかというと 基本的に出版物の本社があり アニメというならキー局の本部があるところからの配信が出来なくなるので 結果的にアングラ層はともかく メジャーな一般的なものはすたれてしまう事となるでしょう。
勿論、規制されるような過激な表現をしなければよいとなるわけですが・・・・
現在のガイドラインから類推すると「こちら葛飾区亀有公園前派出所」ですらコードに引っ掛かってしまうレベルなのです。
私は結構あのマンガも読んでいます。
今でこそ全巻そろっていませんが 常時追いついていた時期もあります。
そんなに過激な漫画ですか?いや、登場人物は過激でしょうが 表現上そんなに過激ですか?
そこまで規制をしなければ もう日本の国民は守れないのでしょうか?
そして、その線引きがふらふらとし続ける5年ほどの間に 気が付けば日本は既にナンバーワンでなくなっていることでしょう。
 
「1番でなければいけませんか?」
という名言をおっしゃった人がいらっしゃいましたが、一番でなくても私は良いものはあると思います。
しかし現在一番で 年々順位を下げていくのはどうかと思います。
現在、政府も賛成しているようですし 早々にも決まることでしょう。
少なからずネットで少なくとも見れる状態で、紙から、テレビというメディアのみから規制されているなら離れてゆくことでしょう。
ネットを規制する? 中国のようなことを言っていますが それはおそらく出来ないでしょう。
海外から入ってくる戦争の写真は過激だから禁止する? それをリアルタイムで判断して 規制するなど言うほど簡単なことではないのです。
例えば中国のようにCNNに繋がらないだの、ニコニコ動画に繋がらないだの 根本的な対応ができるならともかく
どこが有害だと決めるのに会議を開いているようでは間に合わないのです。
テレビというメディア、紙という媒体に印刷物として提供するメディア これらは既に時代に押し流されようとしています。
「規制」という足かせを付けたまま浮かび上がれるかどうかを考えると、ユーザーを減らしてでも・・・と考えた彼らの気持ちも。