Windows XPからWindows 7への移行

仕事でそういった作業を鋭意進行中なのですが、コンピューター関連の会社でなければどこでも発生する事かと思いますが 非常に不条理な状況にいます。
何が不条理化というと、管理者のはかり知らないアプリケーションの存在。
 
企業でのコンピューターの入れ替えは償却のタイミングをかんがみても 大体5年程度。
速ければ3年程度で入れ替わるのはおそらく、ノートPCなど。
業務用のコンピューターの多くはターミナルだったりするわけで 年がたったから入れ替えないとパフォーマンスが続かないものではない。
サーバー側となるとそれも言えないわけですが、それでもコンピューター関連でない私の会社などでは12年を生き残ってきた端末もいるわけです。
そして、部署毎にコンピューターに対するプライオリティが違い、物流現場などを一番下として 上はDTPやCADを実行するスタンドアローンワークステーションとなります。
その長寿命のPC達も レガシーOSとなるという事で とうとう退役となるわけです。
良く生き残ってきたと感慨深いものがあるのですが、自分が使えと言われると勘弁なのです。
 
書き出しのところであったのですが 比較的プライオリティの高い部署では、レガシーを待たずに機種入れ替えとなるわけですがそれでも6年目だから新しいものではありません。
ところが、その中のファイルが問題。
一つは知らない間に勝手に入れているアプリケーションながら なぜか業務の隙間にはまり込んでいるアプリケーションについて。
正直、業務に使うとどうなるかという部分とかが約款に書かれているのでしょうが なんせ 会社として買ったわけでも無いので何とも言えないわけです。
新しいPCはWindows7でこのアプリケーションが動かないと責められても、それに関しては知ったことではないと言いながら トライアンドエラーで互換機能を使ってごにょごにょしたりします。
おおくは インストーラーで引っかかるので適当な回避策を行うような程度ですが・・・・
こちらは対応できなければ 「稟議書を切って会社で買いなさい」という対策が本当は正しいことからも ダメな場合はそういう対応が出来ます。
困るのは、パスワード構成アプリケーション付ファイルの場合。
いわゆるセキュリティの為にパスワードを入力しないと開かないソフト群のこと。
その中にはアプリケーション同梱型もあり その解凍アプリケーションが動かなくて困る場合。
パスワードを付けて保護しなければいけないぐらいのファイルで当然捨てることが出来ないわけですが、アプリケーションを開いている最中にキャプチャーなどでコピーされたくなくて 他の入力を切ってくれるわけですが 他の入力を止めるようなプログラムがせきゅれい低レベルの高いWindows7では動いてくれないのです。
どう見たってウイルスの動向だからです。
キーの入力を止めて、ほかのプログラムの割り込みを止めて 自分だけが動き続けるなど怪しいプログラムそのものじゃないですか・・・・
勿論、そのモードに切り替わらないと中身が見れないと来ています。
なぜかそれがSP3のXPなら動くから不思議です。
じゃあ、となるわけですが 機械の入れ替えはスケジュールされて動いていて 古い機械の入れ替えは決定事項、どうにもならないのです。
他にもオフィスのバージョンアップのUI問題やメールのアカウントの移動など 聞きたくもない問題は山積なのです。
さすがに古いファイルで見れないとまずいファイルがあるとなるとほっとくこともできません。
XPからの引っ越しツールで一気に・・・ともくろんでいたわけですが そうもいかなくなりました。
XP Modeがあるからと言っても、仕分けが出来ていない人にとっては糠に釘なのです。
 
そこで起死回生の一発として試したのは 「Paragon Hard Disk Manager Suite」という商品
ご存知でしょうか?
自宅では結構 フリーのPCメンテナンスツールとして 機能限定板が配布されているので良く使うのですが その統合パッケージの有料版です。
Norton Gostを会社では使っているので「優待版」で少し安くAmazonから入手しました。
約7000円(本)です。
今回は試しとして購入したわけですが これには面白い機能があってそれを使うわけです。
一般的なHDDメンテナンスツールとしてのバックアップをまず行います。
これは非常に高速で、WindowsPEをOSとして使ってインストールしなくてもCDからバックアップツールが起動しますし ネットワークも認識しますので ネットワークHDDに対してのバックアップレストアが出来るのも素晴らしい機能です。
グローバルにNASを置いた状態でバックアップを行います。
4G未満と思われるサイズを1ブロックとして複数のファイルに区切られた バックアップファイルが出来上がります。
そして、コンバートのタスクで Windows Virturl PCのVHDファイルへと変換が可能となっているのです。
つまり古いPCのHDDをそのままバックアップとしてとり Windows 7のWindows Modeのクライアントとして認識される形に変換してもらえるわけです。
今までのPCをそのまま何も変えずに 新しいWindows7PCの仮想PCとして変換、構築してくれる機能なのです。
そんな馬鹿な〜と思って一本買って今日試してみましたが、実際に 試したのはWindows2000のPCだったのですが ちゃんとVirtual PCのクライアントとしてWindows7のPCで仮想PCとして動作しました。
正直、恐ろしいと思ったわけです。
 
実はライセンスの問題で気を付けなければいけないことが多く、ライセンスで買っている会社などはOKなのですが、個人では当たり前の プレインストールOSなどですと そのPCでしか使えない事を条件に安価になっているので こういう使い方をすることを認めていないはずなのでご注意ください。
また、企業用では CALというサーバーアクセスライセンスが仮想PCにも必要なので機械二台分となることで不足する可能性もあるわけです。
ですが、それぐらい安いもんだと割り切れるだけの魅力がこれにはあるのです。
XPであれば極端な話継続利用してくれても実は困らないわけです。
新しいプログラムはスペック的に今のPCで動かなくなっただけで そのものがダメなわけででゃないのでこれが解決策でもよいわけです。
もちろん、新しいプログラムは新しいPCのメインOS側で動かすわけで、仮想化側が遅かろうが 管理者的には知ったことではないのです。
ただ、動くという事実は変わりなく、普通にそのまま今までの環境を使い続けてもらうことが出来るわけです。
もちろん、所詮普通の会社なので特別なハードウエアが中に、もしくはUSBの先についていないので問題は起きないわけです。
 
今回はParagonの物を使いましたがこのあと調べてみると同じ機能を持ったソフトは結構あるようです。
上位版ではサーバーOSも同じように移すことが出来るようです。
家では 今まで使っていたPCを捨てることが出来ない人など、Windows7の新しいPCに XP時代のすべてを移動して 何台分も置いておけば 古い機械も処分できますし いざという時に呼び出して実行することもできます。
そう思えばXPから7への移行は楽だなと・・・・