やっぱりカメラって面白い XZ-1を買った

実は、東京から帰ってきたころに買ってはいたのですが それから花粉症だの色々あって 触れてなかったということもあり 今頃出してくるわけですが・・・
OlympusのXZ-1というカメラ

やっと箱から出して、火を入れたのは数日前で 昨日ようやく写真らしきものを取ることとなったわけです。
お店はいつもの日本橋のピンツォクアルトというお店
http://www.bene-p.jp/shop/pinzo/index.html
ピシイタリア料理なのですが 今日のところは写真だけという事で・・・・
 
先日も書いていますが このカメラは1000万画素のCCDを持ったものです。
CMOSじゃないんだ・・・と言われそうですがCCDです。
最近ではCMOSのほうが暗い場所に強いという事で積極的にCMOSを使っているメーカーも多いわけですが・・・・
サイズ的には1/1.63ですので 0.61インチ程度の画素サイズです。
マイクロフォーサーズの4/3でだいたい1.3インチ程度なので 約半分のサイズです(対角です)
ただ、比較として私が持っている Lumix G3が1600万画素ですので サイズ比で考えると このサイズのCCDの場合724万画素ぐらいで同等となることから(対角のサイズ比を 画素子数にかけた)画素子のさはかなり小さいものとなります。
先日も書いた通り 受光面積追求するなら 板面に解像度を上げないという選択は十分にあるわけです。
1000万画素は良く考えられた解像度ではないかと思っているわけです。
もちろん、発売時期で比較すると Lumix G3のほうがずっと新しいので 技術的にはG3のほうが先に言っていると思える点は後で出てくるわけです。
 
じゃあなんで今更このカメラをとなるのですが このカメラにはこのカメラの特徴があります。
先ほどの 顧客にアピールすべきセールスポイントを捨てて 画質に走ったわけで非常に理解されにくい商品(おおくのお客さんは詳しいことがわかってない)ということも 立ち位置としての特徴なのですが組み合わせているレンズに大きな特徴があります。
Pentaxはカメラメーカーとして有名なわけで ミラーレスデジタル一眼レフの走りとなって今でも人気のある Penシリーズを作っている会社です
カメラメーカーはカメラ本体の製造能力もさることながら、レンズの製造能力に特徴を持っている場合がほとんどです。
そのカメラ用レンズとして作られているレンズにはZuikoレンズという名称を与えており 初めてレンズ交換式ではないカメラにこの名前を与えたカメラなのです。
レンズとしては 非常にクオリティが高いという事をOlympusが認めたカメラなのです。
故に、レンズはスペック的にも非常に面白いものとなっており 4倍のズームレンズで28mm〜112mmと広角から近望遠までと一般的なものながら 問題はレンズの明るさで F1.8〜2.5という素晴らしく明るいレンズを実現しているのです。
これがどれぐらい明るいかというと Lumix G3のレンズは広角側F3.5からスタートしてF5.6までと明るさ的には半分しかないのです。(キットレンズだからで 交換用の中にはF1.8のものもあります)
広角側のF1.8も十分素晴らしいのですが(ほかにもPentaxから出ています Panasonic LX5もF2です)望遠側のF2.5というのも酢ばらないしい明るさなのです。
レンズも込みで考えると Lumix G3よりも画素子にあたる明かりはXZ-1のほうが明るいという面白いことになるわけです。
おおよそ、レンズ交換式でもここまで明るいものはズームレンズではそうないわけです。
 
おお、すごいじゃないか!!なんてまあ凄いのですが ただ、対物側を極端に大きくしてその光を小さな点に集めれば虫眼鏡で紙を焼くように光を集めてまぶしいぐらいに明るくすることは可能なので 必ずしも・・・という部分ではあります。
とくに CMOSの小さいこのカメラでは 有利じゃないかと言われればその通りなのです。
APC-Sなんかに比べればはるかに小さいCCDに対物側はあまり変わらないサイズなら そりゃーなんてあるわけですが 物事はそんなに簡単ではないのです。
曲率をあまり高くとると歪やレンズの場所による明るさの斑が出てしまうのです。
XZ-1もじつは周囲の湾曲が気になるといえばそうなのですが それでも 人にたとえるなら「色の白いは7難隠す」と女性のことを比喩するわけですが 「レンズの明るいのは7難隠す」と言われる程明るいレンズは喜ばれることでもあるわけです。
もちろん、そんなことがわかっていれば無理してでもなんてなるわけですが シビアになるピント等 実現するにはちょっとめんどくさい問題を多く含んでいることからも少ないわけです。
 
じゃあ、実際に写真を撮ってみると・・・なのですが やっぱりこのカメラ根本的におかしいのです。
たとえば、一枚目の写真
前菜なのですが

これ、基本的に機械任せのオートか プログラムオートなんかで撮るわけですが ISO200で1/40のシャッター速度です。
1/60を割ると昔は手振れするので撮れないなんて言われていましたが 今なら手振れ補正があるのでこれでも何とか手撮りできています。
なにが普通でないかをわかってもらうために 同じようなアングルでLumix G3でも撮ってみました

ISO1600で1/60のシャッター速度となっています。
写真としてどうだという話ではないのですが、こんあにも被写体のとらえ方が違うわけです。
 
写真としてどうだという話なのですが Lumix G3はCMOSのもあることから暗い場所に強くなっていて ISO1600ぐらいだとノイズもそんなに気にならないことから常用したりします。
所がXV-1ではISO800ぐらいからすでに画面は荒れ始めます。
画素子数を下げてなおこれなのですから・・・・・
感光か色の違いとあなにより時期による技術の差が出ている部分でしょう。
それでも 同じ被写体に対してXV-1のほうが明るいことは明白で ああ、すごいなという話となるわけです。
 
変態性が高いのはそのプログラムにも表れていて なぜISO200なのかという点ですが ISOオートにしているとこれでもかというほどこれ以上上がらないのです。
同じ条件で Fujiflim F550EXRでやると これもISO1600を選択しシャッター速度を稼ごうとするわけです。
じゃあ、夜景の時はという事でろうそくモードがあるのでこちらを使うわけですが これでもほぼISO400までしか上がらないのです。
つまり 明るいレンズと仕組みから かたくなに設定を守ろうとするわけです。
そういう事もあってか プログラムAEではフォーカスリングのようにレンズの周囲のリングを回すことでISO感度を切り替えるような仕組みとなっていて 積極的にそのあたりを触って撮影するようにはできているわけです。
不満があるといえばボタンが少なく たとえばマニュアルフォーカスを選択しようとすると ツーアクションで切り替えモードにしてAFからだと ボタンを4回押して変更する必要があると結構手間がかかることです。
まあ、オートフォーカスそのものは悪くないので オートフォーカスのフォーカスエリアを簡単に動かすような設定になっているので そういう使い方をすればよいのでしょうが貧乏性なのでしょうね・・・・
 
まるでOlympus Penの少し小型版のようでレンズが交換できないのかな?と思わせるような作りですが少し性格の異なるカメラなのです。
お部屋の中で数枚撮った程度なので 何がわかったというわけではありませんが ああ、こういうのもありだなと思ったわけですが
個人的感想を言うならば このカメラをほしいと狙ってくれる人って 結構限られるんでは・・・・
そういうひとなら もっと設定の沢山出来るカメラのほうを求めたりするんじゃないかななんて・・・思ったわけなのですが どうでしょう。
とりあえず、何枚か貼っておきます






どの写真も意地になっているかのように ISO200ですから・・・・
written by HatenaSync