飯食わぬ嫁

ふと、「飯食わぬ嫁」という妖怪のことを思い出した。
男が ご飯を食べずによく働く嫁が欲しいといったところから始まり その希望に合った嫁が来たところが面白いわけだが ただ、さすがにそれは人ではなく妖怪で、一説によると「妖怪二口女」と呼ばれるものだったりするわけだ。
確かに前の口からは何も食べないんですが、髪の毛の中にある 大きな二つ目の口からは大量のご飯を食べたのだ。
各地にこの話はあって、行燈の油をなめていたんだとか 蜘蛛女でその旦那が食われてしまうというようなものだ。
結果的には 「飯食わぬ」なんて 自分だけに都合の良いことを考えてはだめだという結論に至るのがこの話です。
 
なぜ突然こんな話になるかというと、別に比喩でもなんでもなくて最近みんな簡単にそう思っているから。
婚活ですら厳しいのにそんな馬鹿なことをいうやつは・・・・といわれそうだが そういう意味ではない。パートナー違いなのだ。
AIに仕事が奪われるという話はよく聞くのだが、そのAIが使う電力に関しては全く話が出ない。
 
マイニングというのをご存じだろうか?
ここを見る人で知らない人はいないと思うが、仮想通貨の発掘などの作業を行うコンピューターの処理で今までは高性能ゲームにしか使わなかったようなビデオカードを複数おいて多量の計算処理を行います。
1枚のビデオカードで PC1台分ぐらいを優に消費するものが 5枚程度並べられて 冬の電熱器ぐらいの商品で力を常時利用します。
一説によると中国のマイニングに使われている電気代だけで ヨーロッパの小国1個分ぐらい消費されているそうだ。
 
では、AIとなるとどうだろう?
ビッグデータと呼ばれる想像を絶するデータの中から 本当に必要と思われるデータを抽出しそれを使って判断した結果を導き出すものだ。
そのデータを取るためにはありとあらゆるものに通信機器を仕込もうとしている。
電力メーターに始まり 電気コンロやエアコンにまで。
これからの時代は こう変わるなんて未来予想図に関しては立派なのだが 人が食べるご飯をそのままコンピューターが食べるわけにはいかない。
人の仕事を取ったコンピューターは 経済的には人のご飯より安い電気で動いてくれるのですが 電気を食べないわけではない。
あちこちにつけられたセンサー1個は大したことがなくても 数を増やせばばかにならないのです。また、数を増やさなければ意味がないものなのです。

夏になると電力が不足するのは 冷房のせい
ところが電熱器を動かしながら冷房するわけですから かなりもったいない使い方ですし 増えれば増えるほどに 消費電力が売買に増えます。
冷房するのはもったいないと 外に排出すると温暖化まっしぐらです。
省エネとは対極にあるのがそれらのコンピューター処理なのです。
 
AIの導入は・・・・の先が それこそ原子力発電という結論になるのであれば
さて、環境団体の人はAI反対、仮想通貨反対とデモでも起こすのでしょうか??