勘違い

お昼御飯に近くのカツ屋さんに行ってきました。
一人っきりだったのでカウンターに座って、呟きながら(といっても危ない人のつぶやきでない ネットのあれ)ご飯を食べかけていると
隣の初老というには少し若い人が同じカツ丼を食べていました。
一区切り書くたびに、口の中にご飯を入れるという食べ方だったのですが・・・
 
私は文字を書きながらなのですが、スクリーンキーボードなのでむちゃくちゃ鈍足だったのですが
私が二口食べるたびに、その人は一口のペースで食べてゆく。
遅い人かと思ったのですが 口の動きをみているとかむ速度は私とそう変わらない。
まっすぐ正面を向いて、口の中に入れたものを噛みしめるように食べている。
書き終わって気がついたのですが、少し自分の行儀悪さに気が点き 反省です。
Xperiaを机の上において、背筋を正して私も咀嚼を意識して食べ始めました。
 
ご存じかどうかは知りませんが、一気にかっこむとご飯というのは結構食べれるのですが
ちゃんと噛むと それなりの量でおなかがいっぱいになります。
私思うに、ちゃんと噛めばそれだけ吸収が良くなるので少ない量で満腹感を得られて
噛まなければ吸収が悪く、それだけの量を必要とするというように自然はうまくできているのではと勝手に解釈しています。
実際のところ、噛まなくてもたくさん食べればいいというようなものですが
消化しにくいから量が必要であるというのは、胃や腸は消化しにくいものを無理にでも消化しているわけなので量からいっても処理が大変でしょうし
塩分などは液体にとけるので、量がおおければ当然多くなり 成人病リスクはずいぶん違うはずです。
つまり、よく噛むということは体にとってすごくいいということが良くわかります。
それでも、その達人のようにはうまくゆかず やはり半分ぐらいで口の中から意識せずに胃の中に流れ込んでしまい 口の中が空になるという風に噛んでられなくなります。
普段の生活が慮られる限りです。
 
程なく、その方が席を立たれました。
見ると、どんぶりの中は半分以上残っています。
で、私の後ろを通過するときには胃のあたりを押さえながら前かがみに歩いてゆかれています。
レジでは首をかしげるように振りながら・・・・
それで勘違いだったのではと気が点きます。
おそらく体調が悪いものの、食べないと体が持たないので頑張って食べていた。
真剣な顔で正面を向いていたのも、単にしんどくていたというわけです。
食べるのに時間がかかったのは、食べたくないものだからなかなか呑み込めなかったというところでしょうか。
よく見ると、顔色は白く見るからにしんどそうです。
 
あくまでも想像なのですが、
勘違いで私は ちゃんと食べることを教わり
そして、調子が悪くてしんどそうだということに気が点きました。
もちろん、自分もいつにもまして丁寧に食べたので全部食べきることもできずに 一口半ぐらい残して食事を終えました。
結果的に、僅かでしょうが自分の健康のために貢献したのでしょう。たとえ勘違いだとしても・・・
思いのほかおなかがいっぱいで、豚汁が多かったかなと