Windowsの国際化

昨日までは台湾でのバケーションを楽しんで(って、続きはもう少し仕事が落ち着いてからちゃんと書きます)日本に帰ってきました。
中でも注目は、コロンと転んだ方々の購入品。スマートフォンです。
年に数回は海外に行きます。たったそれだけのためにGSMを持っているのはおかしいと言われそうですが 何故かボーダフォンを持っています。
そのSIMカードを差すだけで使えるスマートフォンが4万円以下で、Plamのものは3万円以下と 夢のような価格で・・・・・買わなかったことを後悔しているのか、変えなかったことを喜んでいるのかわからない心境です。
そのまま、日本語が表示できたときにはさすがに感動したのですが、よく考えるとさもありなん。
PCの世界では当たり前の事だからなのです。
日本語を話せることは、つまり文字に2バイトコードを使えると言うことと、概ねイコールかと思います。
ヨーロッパ圏の場合、基本的にもどの言葉にもアルファベットに相当するものがあり あるものは音が似ていたり、字が似ていたりと何らかの共通点があります。理由は簡単で 地続きだからです。
イギリスのみが離れていると言えば離れていますが、それでも、小型の船があればわたれる距離です。フランスからイギリスに行くのであれば イタリアからノルウエーに行くほうがずっと辛い旅行になる気がします。
それはとにかく 数文字の+/−は当然あるとして26文字程度の文字で出来ています。
大文字、小文字でその倍になって 記号や数字がついても256文字以内に収まることが多くゆえに、windowsにしてもDOSにしても 文字の認識が1バイト(256種の数字の表現)で作られたのです。
ところが、中国をはじめとするヨーロッパ文化圏から遠い国では独自の文字文化があり、日本もそのグループの中にあり 漢字はその種類の多さから 1バイトの(つまり256種)では表現が出来ないほどの数があります。と言うより ひらがな、カタカナだけでも 100文字あるのですから それにアルファベット、数字を入れるともうそれだけで一杯一杯なのですから。
じゃあ、全て2バイトでとなるのですが 時代の要求することの中では当然で、全ての文字を2バイト文字にすれば メモリーも外部記憶装置も全て倍の容量が必要となり、速度は簡単に1/4になってしまうからです(現在は文字程度の表現で遅くなる率は減っています)。
とりあえず、1バイト表現で動いて 必要なときだけ2バイトに拡張して・・・・という方法が現れ その方法で PC−9800シリーズをはじめとするPCは日本語と言うものを自由に使いこなすことになりました。
しかし、その時代が徐々に windowsの時代に変化し、文字一つとっても数種、数十種の表現を手に入れます。
例えば、ワープロソフトで文章を書いているときに、文字の種類を変えようとするとマイクロソフトのOFFICEというパッケージが入っていれば、十種以上の表現の違う文字を選ぶことが出来ます。
また、英文フォントでも「wingdings」というフォントを選べば判りますが、文字ですらありません。
こういった欲求の中で、256種の文字数には不満が高まってきます。勿論、日本でもそう 外国には多くのものがあるのに その中の多くは日本語を理解せず動かすことの出来ないソフトであれば非常に残念であるといえるでしょう。
そして、恐らく最も大きな理由は 時代の要求が変わってきた事により、機械のパフォーマンスが高まったことにより 制限よりも利便性を選ぶことが出来るようになり2バイト文字の採用を後押しできるようになりました。
また、企業(この場合マイクロソフト)も内部から全て2バイトコードに置き換えたものを作ることにより、中国語版、日本語版、英語版と作り分けるためにかかるコストがぐんと減ることと成ります。
確か、windows2000ぐらいからだと思いますが、PCの世界では日本語に対しての敷居がぐんと下がったような気がします。
例えば、WindowsXPのコンピューター。
まず、日本語のWebページをIEで見る場合。僅か数分(って回線速度によって違います)待てばフォントをダウンロードし勝手にインストールし日本語を表示してくれます。
ためしに、今見ている機器で 韓国のHPなどを見てもダウンロードに対する問いかけは来るかもしれませんがそのままハングルで表示されます。
でも、日本語が見れるだけでは・・・・と言うことも無く、それも恐らく同時にダウンロードされており 日本語版で言えば「コントロールパネル」の「地域と言語」に該当する所を選択し、言語の入力方式を設定すれば 英語版のWindowsXPでも ほぼ日本語版と同様の入力を行うことが出来ます。起動キーや特殊文字などはその時点で設定できます。
唯一違うのは、ツールバーの文字が英語であること、windowsのヘルプが英語であることぐらいの差しかありません。
FlyBookのようなタッチパネル入力も、現在は標準でWindowsXPに装備されていますから、英語版のWindowsXPでも 日本語の文字認識を行うことが出来ます。
で、あれば 当然WindowsCEも段々、そうなってきています。
ただ、メモリーの量が限られるので フォントが抜かれていたり、入力の為の辞書やプログラムが無いだけに近い状態に成ってきているのです。
Unicodeのように世界中の文字を2バイトで表現するのであれば、それこそ何の問題も無く 世界中の機器が共通の表現を手に入れる時代もそう遠くないかもしれません。
PDAにハードディスクがつく時代ですから、1Gのフラッシュメモリーが$70を割り込むのですから それぐらいの容量たいしたこと無いですよね・・・・
ましてや、PCのように購入した時点でHDDにこそOSが入っていますが WindowsXPは単体で販売されており、簡単にインストールできるのだから 日本語OSを入れて動かす手もあります。勿論、フラッシュROMのPDAはOSの販売していないし、機種依存するデバイスが多いので(無駄なデバイスドライバーを入れておけるメモリーがないため)無理でしょうが インストールが出来るシステムさえ出来れば CD−ROMやWEBに接続するような仕組みを作って 初回に選んだ言語で動くようなものを作ればメーカーも何種類もの箱や説明書を作り分けなくて済むのですが・・・・駄目ですか?