GPSが

GPS、確かグローバルポジショニングシステム。
日本では、カーナビと通称呼ばれる カーナビゲーションシステムに採用され有名になりました。最初の頃は誇らしげにGPSと書かれていました。
アメリカが打ち上げた衛星のパルスを受信し、最低限3個以上の衛星を捕まえることにより三角法で、地球上の場所を検知する仕組みです。
当初は、野球場一個分ぐらいの誤差があったものが、現在ではテニスコート1枚分ぐらいの誤差になっているそうです。
歩きながらのNaviが正確かどうかはともかく、車の動くレベルの道ではほぼ間違えないのでは無いかと思われるレベルに来ます。
ところが、事PDAに関しては 時々、疑問符の浮かび上がることも少なくありません。とんでもないところに案内されたり・・・・
勿論、操作する側の問題が少なからずあるのですが、こういっちゃ何ですがAUのEZ-NAVIが優秀なだけに、少し不満があります。
上記、精度の向上は 機器の進歩とはあまり関係ありません。電波を提供するべきアメリカ軍が、軍事利用の面から平時はその電波をわざと曲げて誤差を加えて伝えていたものを、その作業を止めたからで(本当は、まだレベルを下げただけでやっているかも?)受ける側の努力ではありません。
受ける側の努力も、かなりの物で 勿論、少し前のGPSの機器に比べたら電話機の中にアンテナが組み込めるぐらいですから、かなりコンパクトにそして軽く、消費電力も少なくなり、そして感度も良くなりました。
しかし、一般的なPDAのNAVIには付いていない技術が採用されています。
まず、車速センサー
これは、車のタイヤの回転から、今車がどれぐらいの速度で進んでいるかを測定し、GPSを補足するもの。
それから、加速度センサー
一般的にはジャイロと呼ばれるもので、車が動いたときに廻っている独楽が倒れる角度を測定し、どれぐらいの加速度が掛かったかを測定しています。
例えば、右にハンドルを切ったとか、今加速中とか 車速センサーだけで掴めない情報を捕捉します。
そして、車のナビゲーションではこの二つの機能により 朝起きて、ガレージから出たところでナビゲーションが始まります。
こんな持って回った言い方をするのは、最近は段々早くなりましたが それでもGPSが最初の衛星をつかむのに数分は掛かります。
また、高架の下やトンネルの中など電波の届かない場所にいても、同様にGPSは利用できません。
最も顕著に現れる例は都会で発生します。高いビルの谷間では 衛星との角度が小さくなり測定できない、又は測定誤差の非常に大きい結果となります。
PHSとかでは、アンテナのカバーする範囲が狭く、複数本のアンテナが存在しますので その電波の強さで位置を測位します。
携帯電話のGPSはその二つをかね合わせて計算し位置表示をします。
車のカーナビでもそうですが、現在はその測位の多くをGPS以外で行い、GPSで補正を続けるという行為を行なっているものが多いようです。
恐らく、携帯電話のものもあれだけ早いタイミングで立ち上がっているから、GPSよりも電波による測位が都心部では中心になっているのでしょう。
他にも、地図が入っていれば道の無いところが歩けないので その曲がり角や行き止まりになる場所で補正を行ったりします。マップマッチングと言う方法ですが、車のナビゲーションには入っているものが殆どです(ともあれ、地図が古いと無いほうがいい場合もありますが)。
あとは、FMの電波を使っての補正を行う場合もあります。
これは、季節や天候によって曲げられた電波を地上局に届いた電話の誤差を配信し補正する技術です。
PDAGPSで利用できる技術は、マップマッチングぐらいで他の技術は電源の消費の関係やその仕組みより(万歩計では距離が測れませんし、人が歩く程度の加速度では加速計も測りにくいので)
アメリカのように、広大な大陸をひた進むのであればそれでも良いのかもしれませんが、なかなかPDAのナビは前途が多難なようで。
ただ、山にハイキングに行った時とかにそういう物があって 自分がここまで来たんだという軌跡を残したり、知らない 本当にまったく知らない土地で何かを探し回るとき 便利なものですよね。
勿論、通信費や月額費用(315円ぐらい パケット定額にしていれば)から考えると 携帯電話のナビも結構魅力的に感じてしまいます。
でも、そこまでするのであれば 道路渋滞情報や、駐車場情報も一緒にと思ってしまうのですが。
車用では、VICSという道路情報システムが FMや光信号でそういったものも伝えてくれますが、歩いている人に向けてそういったものを発信する何かがあっても良いかな?と思いますけどどうなんでしょうね?