電子ペン

WACOMから、新しい電子ペンが発売されました。
http://tablet.wacom.co.jp/what/detail/detail_press.html?nno=342
このペンの特徴は、ペン自身が電磁誘導式を取っているため 電源を持つ必要が無いということです。
ペンに電源を持っている、多くのタブレットの場合ペン自身のサイズが大きくなりその利便性を大きく損ないます・・・と言いたいところなのですがあまり問題にならない場合が多くなっています。
なぜなら、タブレットは多くの場合机の上に置いて利用することが多く 逆にタブレットPCのような液晶面に描画する場合には液晶面にタッチパネルを付ける場合が多くなります。
その場合は、ペンにというより描画されるべき液晶面に感圧パネルを張ってい状態に成ります。
それでも、不自由はしないのですがこの方式にも欠点はあります。画面が汚くなるのです。
タッチパネルの技術はかなり進んで現在ではあまり気にならなくなったとはいえ 今も斜めに透かしてみれば小さなポチポチや 僅かに歪む面から張られている樹脂の姿が浮かび上がります。
通常であればあまり気にならないこの樹脂層も、明るいところ つまり直射日光の当るような場所では自らの存在感を示して画面を見にくくします。
ですが、他に適当なデバイスがないので利用している形になります。
今回のものは詳細が解らないのですが、1つのコントロールICで制御しているようでそれ以外にアンテナとなるべき敗戦が必要なのかもしれませんがガラス面には何も加工する必要がありません。
そして、その本体側からの誘導電流でペンが動作するようになるようです。
どのくらいの分解能度になるかは解りませんがタッチパネルの代わりに利用できるレベルではあるようです。(指スタイラスは出来ませんが)
そうなった場合、必ずしも描画面が液晶である必要性が無く例えばPALMのようなグラフィティエリアを液晶のふちの部分に存在させることも技術的に可能でしょう。
もっと極端な例では折りたたみ携帯の裏面のサブディスプレイの下をグラフィティ面にした文字入力も可能になります。
2軸回転で、携帯の画面と 電話のテンキーの裏面 電池ボックスの蓋にフルキーが印刷されていて、専用のペンで入力することも可能になります。
その際アンテナ以外の部分つまりプラスチックの電池蓋は印刷がされているだけの蓋となるでしょう。
ペンも写真から想像されるサイズは大きい物の 直径3.5mm 長さ62mm 重さ1gと明らかにスタイラスの一回り大きい程度で済んでいます。
量産出荷が2005年5月からなのですが どういったデバイスがでてくるのかは楽しみですね・・・・