一昨日メッセをしていて

東京の方の方が、通称「プチマサ」と呼ばれるCV50といわれる小型のPCを購入なさったそうです。
既に、サイトには上げられていますが・・・
年中、ジャンク(ごみ)を買うのに忙しく 実際に本当に欲しい物を買えていないと言うのが私の悪い癖。本当に欲しいものが出たときには 人前ではともかく家では ベッドの上で足をばたばたさせて「欲しいよ〜」とひとしきり暴れては見ます。
勿論、そんな事をしても解決にはならずに 結果的には時間がたって忘れるのを期待するだけです。
このPCもそういったPCの一つです。デザイン? サイズ? 恐らくそういったものは私にとっては大きな問題ではないというのが最大の問題で、物の評価については一転豪華主義という困った癖を持っている私はそのような物を見たときには精神的に目が見えなくなってしまいます。
私はもう15年ぐらい NOTE PCと呼ばれるものを持ち歩く習慣があり 最近でこそ年を取って重たいものを持ちたくないと置いてくる事は多くなりましたが、私に合う人は二度に一度以上の高い確率で 持っているのを見る事ができるでしょう。通勤も勿論で一日たりとも持たずに会社に出る事はありません。
実際には、会社には2台のPCを置いていますので 一週間に1〜2度立ち上げる程度なのかもしれません。
勿論PDAも持っていますが、どこまで行っても補助的なというよりも 予定表という目的以外には殆ど使えていないといったていたらく。ゆえにPPCをうまく使えないという状態です。
で、このCV50なのですが、なにより注目したいのは そのCPU。
Efficeonというトランスメタ社のCPUを使っています。
このCPUは、トランスメタの3世代目のCPUとして存在し、ようやく同クロックのIntelの廉価版CPUと肩を並べる性能を発揮する物として作られたものです。
性能がよければなのですが、DDRモリーの高速の読み出しという特徴以外にアクセスされていないときに消費電力を抑える事ができるといった特性を利用できている 数少ないPCの一つだと思います。
勿論CPU自身の消費電力の少なさも上げられますが、それは現在のNOTE PCの全体の消費電力の中で必ずしも大きなファクターにはなり得ないからです。
液晶のためのバックライト等もその中では大きなウエイトを占めてしまいます。
開発サイドから考えれば ノースブリッジまで含んだ価格で見ればかなり割安なこのCPUを採用する価値はあるとは思うのですが、今までの経緯で 思ったよりもっさり動くトランスメタの評判がそれを許しがたいのかもしれません。現に国内メーカーではシャープのみだったと思います。
実際の操作感は判りませんが店頭で見る限りは かなり高速の反応を見せてくれます。
OQOなんかもトランスメタのCPUを利用していますが、採用しているTM5800の生産が中止された今、下手をするとコレクターアイテムになってしまう可能性すらあります。
こういった実情はともかく、そのアプローチは悪くないとは思うのですが 既に尽きた感のある開発費のせいで一歩手遅れ気味ではないかと思われます。
虎の子の、Efficeonもその、省電力機能を利用したブレードサーバーの用途に使われ、一般的なミドルタワー程度の筐体に16台のコンピューターを押し込むサーバーなどを発売しているのですが、デュアルコア路線をひた走る Intel、AMDの攻勢はおそらく一枚のボード上にデュアルコアCPUを4機積んだ8CPU構成、ハイパースレッディング技術を応用して 仮想16CPUの機器を作り出すことも出来 一年前の発売が出来ていればともかくこのタイミングでの発売は大きく売上を伸ばし トランスメタの台所事情を大幅に改善するまでに至らない可能性が高くなってきています。
勿論、ライセンス産業としてのトランスメタはリーク電流低減回路の特許で SONY他のライセンスの売上をこれからも伸ばしてゆく事かとは思いますが・・・
まあ、そういった大人の話はともかく 子供の私としてはザウルスのVGA液晶にも匹敵する小型高精細で輝度の高い液晶やスタンバイのまま一日以上持たせる、メモリーチップセットを含めたメモリーマネージメントに関しては、トランスメタだけではなくシャープのやる気を感じさせる機器となっていると思います。
これは、想像なのですが液晶パネル上に回路を盛り込む技術をこちらにも利用したのではないかと思わせるのは必要以上に大きい液晶周りの余白なのですがこれは強度の面からもやむ終えない対策だったのかもしれません。
そこまでやっておきながら、思ったほど伸びなかったバッテリーの駆動時間ですが、これはバッテリーのサイズを先に考えないシャープの方針のせいでしょう。薄型のNoteを出しているにも拘らず思ったほどに話題にならないのは、見かけを含めた弱弱しい質感だけではなく 実運用に耐えれるように装着する中型、大型バッテリーの取り付け後のバランスの悪さにあるような気がします。
特に持って操作する場合、ヒンジ側が重くなりすぎて落としそうで怖いですから。
あのサイズ、あの性能、そしてあの価格 どう考えてもご本人も書かれているように8万円台から購入できるなんて 普通のNOTE PCとは思えない価格です。
あと、私に出来る事は ひたすら放出されるのを待つ事なのですが・・・・
そのときにはよろしくお願いします。といっても見てられないですよね・・・・