超小型pcの・・・

秋葉原ではc7プロセッサーが姿を現したようです。
looxやFlybook、OQOを生み出すのに大きく貢献したのが トランスメタという会社。
何が特徴かと言うと、やはりシステム全体の価格である。
CPUにノースブリッジを搭載し、汎用のサウスブリッジで動かし それでも他社CPU単体より安いというバーゲン品。
勿論、パフォーマンスもバーゲン品状況だったために その後はぱっとせず、Efficeonプロセッサーでようやく他社並みのパフォーマンスを得たが 時既に遅かったようで CPうの生産が主軸の会社になってしまいました。
昨日も、東芝に省電力技術のライセンスを提供したことで話題になり そのライセンスが与える収入で黒字にまでなったわけですから会社としてはあながち失敗ではないかもしれません。
 
ただ、トランスメタが与えた影響は少なくなく、小型PCが安価に手に入るようになったのは そのお陰ではないかと私は考えています。
トランスメタ登場以前、loox Sが登場する以前は、はっきり言って小型NOTE PCは高価な物でした。勿論リブレットの前例もありますが 残念ながら当時の評価基準であるクロックの数字だけを追ってみると、一世代前になりかねないCPU速度でした。
消費電力と小型化によるバッテリーサイズの小ささ等で、しょうがない要件だったのですがそういった傾向が有りました。
別にトランスメタのCPUが高性能であったわけではありませんが、533MのCPUと128MのRAMは、標準が CPU300M程度RAMが64Mの頃ですから十分高性能(に思えた 考えてみればプロセッサーナンバーや クロックが性能に比例しないことを証明しAMDの台頭を導いたのもトランスメタかもしれない・・・)なPCが、他より安い価格で登場したわけですから(私も購入しました H’inのモデルを)衝撃的な登場です。
 
Flybookもあの価格で登場させられたのはその価格が大きな影響を与えたと思います。あれだけの機能を盛り込んであの価格は優秀な物です。
もちろん、設計上ノースブリッジが同梱されており 高速な回路設計を省略しやすい事や 全体の面積が小さくなることが大きなメリットとなったことは言うまでもありません。
設計上の理由でOQO等はトランスメタを選択したのでしょう。
そうやって出来た市場は、今更図式の変更にはならず 勿論ドライブが少ないとかの理由もあるのですが 小型だから高いという図式は崩れてしまったように思えます。
おかげでサブノートが比較的安井価格で購入できるのです。
勿論、大型のA4ノートなどは持ち運びを諦めたお陰でディスクトップ並みの6万円台で出てきているのだ一概に安いかどうかは問題がありますが・・・・ 
 
ところが前述どおり、トランスメタがCPUの市場から事実上撤退に近い状態です。
今後、ああいった意欲的なモデルが減り、IntelのCentrinoやCore CPUだけの世界になるのか? AMDはモバイルが得意でないから・・・と思っていたら、ひっそり開発していた VIAが(ひっそりじゃないけど あまり話題になってないだけかも?)
 
C7プロセッサーは、基本的に現在の(Core DUO前)のCentrinoプロセッサーをターゲットにしたプロセッサーだと思われます。
同クロックでの性能は高く(と言っている)、40%発熱を抑え(と、言っている)小さなパッケージとなっている。
また、AMDと違いチップセットメーカーとしてのノウハウは大きく デスクトップ用のPCの基板を見ても判るとおりビデオ用の回路も含めて非常にコンパクトに設計されております。
SSE2、SSE3もサポートして、FSBも800Mと 現在のCore Soloと比しても遜色のあるパフォーマンスではありません(見てないから判らないけど)
クロックは2Gまでありますから十分 サブノートクラスでは利用できます。
2Gで20Wですから、B5ノートクラスなら十分に搭載可能な消費電力です。
 
恐らく、今までの経緯から言っても Intelよりも高いとは考えられません。
Intelが力を注がない新興企業が新しいデバイスに搭載する為に選択したとしても不思議ではありません。
Core Duoに該当する商品ラインナップはありませんが Core Soleに該当する低価格帯では 全てを一括で揃えられるVIAモデルが出てきても・・・なんていう風に思えます。
現実問題、800Mクラスであれば冷却ファンも必要の無いPCが設計できます。
周辺機器を動かすようなACアダプターでの駆動も可能です。
OQOにも恐らく搭載可能で、トランスメタの1000Mhzよりもパフォーマンスの高い800Mであれば今から無理にクロックを上げる必要もありません。
 
FlyBookはIntel CPUの新型を投入してきておりますが、そういった特化したメーカーが驚くような価格で新商品を出してくるとすれば、VIA C7プロセッサーの名前を見るかもしれませんね?!