持ち出すデータと置いておくデータ

ネットワークの回線が整備されて、日本全国でネットワークに繋がる環境を得られるようになりました。
そうすれば、データの共有が図れるために持ち歩けるデータが減ってよいという考え方と、持ち歩くストレージが小型化すれば持ち歩ける容量が大きくなる という考え方の二つがあります。
現在は共に進んでいるわけですが、WiMAXなどが当たり前に成ると 少なくとも都心部ではあまり意識せずにネットワークに繋ぎっぱなしの生活も出来るようになるでしょう。
それ以外の地区では、襲いながらも携帯電話の3G+な環境がネットワークへの接続を可能にすることになるのだと思います。
回線速度は、10Mそこそこまでは来るのでしょう。
ストレージは、CF型のハードディスクに10Gのものが実験的に作られており、曹でなくともメモリーカードは2G〜4Gに来ています。
DVDのメディアが4.7Gですから 2時間のDVD画質が持って歩けるということなのですが、持ち歩くデバイスの性能の都合上そこまで高画質を再生できないので 1Gで数時間の画質のものを持ち歩くことになります。
写真とかこういったマルチメディア系のものはいいとして、それ以外のもの 例えばワープロ表計算ではこんな容量を使い切ることは無く 範囲を1.8incのHDDまで広げれば(携帯用音楽プレーヤーサイズですね)60〜80Gぐらい実装できますので 3年前のディスクトップPCレベルです。
中から小企業の基幹データーベースサイズの容量です。
では、それをストレージに持ち歩ければ便利だと言いたいところですが、そのストレージに入っているデータと、実際のデータベースの同期に問題が出ます。
USBで繋いでいるとして、最大が理論値で480Mです。もちろん理論値 4Gのコピーを取ることですら数分の世界、80Gとなるとそういうやり方ではちょっとと言う時間になってしまいます。
もちろん、同期も取らず単独で動かすのであればよいのですが・・・・・
なんとなく、データと言うのは増えていって どちらでも良いようなデータが増えてゆきます。
部屋のサイズと同じで、大きな部屋になると大きな家具を入れてみたくなる。
4畳半一間に住んでいるころは応接セットを入れようとは思わないのと同じで、いくつもの部屋があると応接セットを入れたくなります。
4Gbyteのオーディオプレーヤーに圧縮された音楽は 何百時間の記録が出来ます。
それが 60Gだったり 80Gだったりすると 普通の家にある全てのCDを入れても足りなくなることは無いでしょう。
もちろん、音質を上げてゆけばデータ量が大きくなるのですが、別に静かな部屋で聴くためのものでない以上ある一定以上は聞き比べて判るレベル。
よくあるジョークで、車の中で効くオーディオシステムを良くする方法は?と聞かれれば だいたいは 〜のアンプとか 〜のデッキとなるのですが オーディオメーカーの人に聞いたら「車を買い替えてくださいと」と言った。
つまり環境が悪い限り 大きな音でごまかしたり 多くのスピーカーで外界の音を遮断することは出来るが それで発生するノイズは避けられない。車が静かであれば安いオーディオでもちゃんと聞ける と言うことらしいのですが 携帯オーディオもそれと同様いくら良いヘッドフォンも 体とすれる音や外界の音を遮断できないので ある一定以上の音質があっても意味が無いということらしいです。
持ち出すストレージのサイズが大きくなれば大きくなるほど、そこで完結してしまうような用途に向かってゆくのでしょう。
携帯電話にダウンロードした音楽が、携帯電話を買い換えたら聞けなくなるようになるのであればサムソンの4Gハードディスクを搭載した携帯電話の楽曲はインターネットからと言うような言い方では購買意欲は伸びないでしょう。
また、HDDは物理的な動作のあるストレージですから衝撃なんかで破損した場合のデータの消滅も懸念されます。
電話としての基本機能の部分ではHDDを使わない仕組みが必要になります。
未だ混沌としている回線とストレージ どちらもハードが先行してソフトまで付いてきていない もっといえば運用が付いてきていない(一部マニアは別として)機器の一つのような気がするのですが・・・