PCともPDAとも何の関係も無い話ですが

とある方が、朝が早いことの比喩に「豆腐屋さん」という言葉を使っていました。
もちろん、正しい引用だと思うのですが、良く考えると少し引っかかります。
豆腐屋さんは何故朝が早いのだろう?
朝ごはんの味噌汁の具として、豆腐があるからと言う訳なのでしょうが
じゃあ、昔の人は朝から豆腐を買いに行って朝ごはんを作っていたのでしょうか?
きっとそうなのだと思います。若しくは店舗ではなく 朝から豆腐屋さんが配達をしていたと・・・・
当然、朝ごはん前に届けなければいけないのですから、夜も白む前に豆腐を作っていて 早起きと言うわけです。
じゃ、今の自分を置き換えて考えてみると
「豆腐とワインに旅をさせるな」(コピーライト 「美味しんぼう」だと思う)というのがありますが、豆腐とワインを旅させてはいけない理由は二つとも違います。
豆腐は作りたてが最も美味しく、時間がたてば徐々に不味くなっていくということで、ワインは揺らされると味が悪くなるからと説明されています。
豆腐だけで言えば、時間が経てば不味くなるので豆腐屋さんは正しいわけです。
夜のうちに作っといて、若しくは前の日に作っておいて では、不味くなってしまいます。
同じ豆を使えば 当然その日に作ったものの方が美味しい。つまり、自由主義経済でいう競争力を持っているわけです。
ただ、昔は保存が出来なかったということを言われる方もいますが冬ならそれは大丈夫です。
で、今の豆腐ですが 製法の話をすると話が長くなるのですが 1/100位の豆の成分しか入っていないスーパーの安い豆腐と本当の豆腐の味の差とかが無いという仮定で考えてください。
スーパーの豆腐の多くは工場で生産されています。
恐らく最も早い流通を使っていても、街中にそんな工場が無いでしょうから少し郊外にある工場(量産効果を高める為には 数を作らないと駄目ですからね)から配達されるのは翌日。昼にスーパーで購入した豆腐は、その前の日に作られて 翌日の朝ごはんに使われるわけですから 48時間に近い時間が経っているわけです。
まあ、もっとも朝ごはんはインスタントという家庭が殆どらしいですからそれすらも使っていないという話もあります。
現在、48時間もあれば世界一周が出来ますので 時間単位で考えるとすごい旅をしてきた豆腐と言えなくも無いでしょう。
なんか考えると寂しくなってきました。
それと、そういった豆腐屋さんを知らない子供たちには 朝早いことが豆腐屋さんの代名詞と言うことすら判らなくなるんでしょうね。ただの知識ですから・・・・
それも寂しいですよね・・・・・