このCDはうちのパソコンで使えますか?

よく、パソコンショップで聞いた言葉。
最近は、CPU、メモリー、HDD 等々、最近になってこそ意外なことにみんなの認知度が上がってきましたがつい先日までは誰もわからないこと。
推奨環境に書いてある文字がわからない。
今でも、メモリーの量とHDDの量の区別が付かない人は沢山います。
「このソフトは動きません」と言われると、「容量が足りないのか?」と聞く人。
この容量がメモリーなのかHDDなのか ひどい場合にはCPUのスペックやビデオカードの性能まで含めて容量の一言で片付けようとしているからたちが悪い。
それでも、ビデオキャプチャーカードが色々出てきてテレビパソコンが楽しいなんて記事を見ると既にチャンネル権を持たないお父さん方が、雑誌の聞きかじりで電気店に走って 訳のわからない質問を始めています。
賛否両論なのですが、W_Zero3では、外部接続をWifiMiniSDのみにした事はこの場合混乱を招かないもっとも正しい手段だったような気がします。
 
元来、汎用機とひとくくりにして良いのかどうか判りませんが PCもPDAもプログラムによって性能や用途を変えることが出来るのが最も大きな特徴です。
故に、プログラムの要求する内容が自分の持っている機種に適合するかどうかが大きなポイントになります。
これが、車であれば結構意識せずに行えてます。
例えば、オイル交換に自動車の量販店に入れば 勝手に3グレードぐらいのメニューから選択するように進められて選んで入れてもらいます。
実際にはオイルの種類は沢山あって、一般的なものだけでも、エンジンオイル、ミッションオイル、デフオイルブレーキフルードパワステオイル 等々。
まあ、組成がオイルでないとか言うことはさておき もしPCのように自分でメンテナンスするのだと成った時には各自の用途と種類を区別して選択する必要があります。
エンジンオイルも植物性(なかったかな?)、鉱物性、化学合成 と素材の問題 〜W〜と言った仕様温度域の問題も有ります。勿論2ストロークオイルのようにエンジンの中に入れる物まで含めるとエンジンオイルだけでも入れ間違えたら困る組み合わせがあるのです。
特にガソリンスタンドに入れたときなどは、その区別すら知らなくてもお金さえあればOKです。
この区別を付けろと言っているのがPCなのですからたちが悪い。
有名どころでIntel Pentium 2G以上と書いてあってもCentrinoと呼ばれるCPUであれば1.4GまでOKとか、この年式のCentrinoのではダメだけどそれ以降はOKとかとかいって理解できるほうが珍しい筈なのです。
それにも拘らず店員さんは、「自宅のPCのスペックぐらい調べてきてもらわなければ判りません」としたり顔で言う辺りは サービスと言うにはお粗末な対応なのですが 販売する商品が安くて当たり前の世界の商品だからしょうがないと言えばそうです。
「スーパーで食材を買って料理の仕方を教えてくれないことぐらい判っているでしょ」 ぐらいの勢いなのでしょうからしょうがありません。
それぐらい薄利多売な商品なのですから。
 
じゃあ、今回のW_Zero3なのですが、人によると「だるま」と言うい方をする人がいるぐらいW_Zero3で外部機器を繋ごうとしたときに困る仕様です。
MiniSDの外部接続機器なんてないから メモリースロットとしてしか使えない。
Wifiもこちらから繋いでもらうイメージで、外から勝手につながることはない。
W−SIMは電話回線に向かっているわけですから、それで、何かをコントロールすることは難しくなってしまいます。
じゃあ、周辺機器として使える商品は限られてきてしまいます。
これが、BTが付いていた場合 GPSやヘッドフォン、デジタルペンやキーボードマウス 等の接続が出来ます。
当然ドライバーを導入してなのですが、それでも使える機器、使えない機器が出てきます。簡単な話として キーボードを繋いでもキーボードに書いてある文字と違う文字が出たりする可能性もあるわけです。
SDスロットもそうで、SDによる外部機器がもし繋がったとすれば 使える物使えない物が多出したでしょう。
「シャープの技術力ならできた筈だ」とか「電話を意識した場合Mini−SDが正しい」とかの賛否の声が実は実際の理由ではなくこういうことも考えられなくは無いでしょうか?
 
確かにマニアの声にこたえた商品ではなくなってしまったかもしれません。
ですが、それだけ戸惑うお客様が出ると考えた、つまり一般市場の顧客をターゲットにした商品開発だとすればこの構成は有りなのだと考えさせられないことも有ります。
もちろん、今後続く後継機種のなかにはそうでない物も現れてくるでしょう。
その際には、恐らく戦略的な意味は薄れ 大量生産の効果の低い高価な商品として出てくることになるでしょう。
今回、低価格で収められたのは 後々かかるそういったコストまで見込んでの布石であれば狙い通りの結果になったかもしれません。
 
そこまでしても、消費者の心は水物です。
現在のオークション価格を信じるのであれば 一段落して売り手>買い手に切り替わりました。
もし、今までのPDAだったとすれば 想像できないほどの販売台数となっていますので流出台数もかなりの物になり価格の暴落を招くでしょう。
しかし、現在の価格ーアルファーを保つようであれば、具体的には3.5万円台をなんとか保持できるようであれば 商的に精巧だったと言えるのではないのでしょうか?
確かに、手も足も出ないと例えられる亀だったかも知れませんが、少なくとも頭一つ出たのですから 普通の亀ではなかったと。例えば手と足の穴から火を噴いて回りながら飛んでゆくような亀だったりするかもしれませんから・・・
 
○めら〜! ○めら〜! 強いぞ○めら!強いぞ○めら!強いぞ○〜め〜ら〜!