白金

私の世代だと、白金と言えば「白金カイロ」なのですが・・・
会社の女の子の中に、白金を元素記号で「Pt」と書くことはともかくプラチナの事だと結びつかない人が多かったのにびっくり。
日本語で言うところの「白金」が死語なのかもしれません。
 
「白金」という言葉が突然出てきたのは テレビを見ていて「白金ナノコロイド」という成分の入った化粧品がいいらしいという宣伝を見たからで、「金箔入り〜」と同等のものなのかといぶかしがってみたりもしました。
例えば 金箔入りの日本酒がおいしいと言うような話もありますが、金は元素として非常に安定性が高く錆びないし変質も殆ど起こさない優等生な金属ですので お酒に入っていたところで何の味に対するファクターにもならないはずなのです。
勿論、酸にも強いので 胃の中で溶かされる事も無く 故に吸収されることもありません。
吸収されないものが体に何かの作用を起こすわけも無く・・・じゃあ何のため?となってしまうわけです。
まったく効果がないというつもりも無く、注いだ杯に金箔が浮かんでいたら 豪華な気分になりお酒がおいしくなるならそうでしょう。
わたしは、その先を考えるので せっかくの演出を台無しにするタイプです。
 
白金も同様に安定した物質で、殆ど溶けることも無く吸収もされることはありません。
では効果が無いのかと言うと、この物質に関しては触媒としての能力に優れているので一概にそうとも言えない。
例えば世の中に「白金」が鉄ほどの量でふんだんにあれば 工場からのそして車からの排気ガスが20%は綺麗になる と言われるほどの物質のようで 特に酸素のある環境でも働く三元触媒としての存在価値はすごいと聞いています。
勿論、値段もすごいので使われることが無いものでもあるわけなのですが。
プラグなんて、電極の先っちょに小さなめっきのような白金をつけるだけで 普通のプラグの5〜20倍ぐらいの価格になるのですから・・・・・
触媒としての効果で、酸素を吸着するので体の中の悪者と言われる活性酸素を分解するという働きをするらしいのです。
そして、水に溶けないので体に吸収されない筈の白金を ナノ単位の細分化を行い コロイド状にに安定させ溶解するようにして体に吸収させて 効果を出そうとしているのでしょう。
 
ただ、材料としては金より高い白金をどれぐらいの量含まれているかなど不明なことが多く、尚且つ体に塗るクリームなどに入れて果たしてそのうちの何パーセントが体内に吸収されるかなど考えると宝くじの世界のような気がしなくもありません。
勿論、触媒なので何度も利用できるわけですが 触媒として働くための環境を整える必要もあるのですがその辺りもあまりはっきりはしません。
勿論、病は気からという言葉もありますので 効くと信じれば効くというのもあるんでしょうがその辺りどうなんでしょうね

新しい言葉と、新しい素材などは突然世に現れてきます。
ゲルマニウムも樹脂に埋め込んで腕に巻いたぐらいで効果があるといわれても手放しで信じられない私などでは 効果を得ることは出来ないんでしょうねきっと。
本当に効果があってもきっと信じないから・・・・