EM・ONEモデム実践辺

ここまでの経験を生かし、PCのモデムとしてEM・ONEを使うための設定として、
「設定」−「バックライト」
のメニューの、外部電源のタブを開き
「バックライトを消すまでのアイドル時間」のチェックボックスにチェックをつけました。
このチェックをつけることで、外部電源を利用中に画面が付きっぱなしになることが避けられるようになります。
モデムとして使っているときにはスライドを畳んであって気が付きにくいのですが、キーボードの照明も連動して点灯するので消費電力が少ないはずはありません。
USBからの充電が、バックライトのついていない状態のEM・ONEの消費電力が均衡するかがポイントです。
今日は一日駆動です。熱の問題でも耐え切れるかが大きなポイントでした。
 
大阪は外にいると肌寒く、車の中にいると日差しであったかいような日。
車の中に設置された、移動式事務所(ワンボックスの荷台に机といすを置いたと言う話も・・・)で仕事です。
やってくる伝票を処理する仕事です。
会社にいるときと同じ環境を提供するのがEM・ONEの役目です。
会社には、VPNサーバーが設置されていて そのサーバーにEM・ONEをモデムとした回線で接続します。
ICカードでセキュリティセンターより認証キーをもらってそれを鍵として接続するVPNです。
インターネット上に在りながら、かなりセキュリティの高い接続です。
PCにはカードリーダーをつけて カードをかざしている間だけ繋がると言うものです。
 
実験は昨日のうちに終えていて、今日も1.6Mと回線状況は好調です。
実はここ数年この接続を使っているのですが・・・・不満があります。
数年前までは、PHSしか定額に近い回線は無く@FreeD 64kを使っていました。
今でもなのですが、パケット接続に対して回線交換式の接続は効率が非常に高くできています。
ヘッダーの問題や、余分な接続情報など必要の無いデータを含むパケット接続は 書いてある速度通りの速度でのデータ交換はできません。
@FreeDも効率が100%という訳ではないのですが(回線の安定度によって転送速度が低下します)パケット接続ほどでは在りません。
@FreeDのエリアが狭まって実用上問題が出て、それ以降は2台の機械に分けての入力になっていました。
用意したのは B−Mobileの128Kパケットと翌年から参加する Vodafone 3Gの384kパケットです。
残念ながらB−Mobileの128Kは@FreeDの64kには満たない状況でした。
少しでも効率よくパケットを送ろうとする リモートディスクトップの動作がB−Mobileの接続ソフトとの相性が悪いようで 体感的には速度は半分。
ではVodafone3Gはというと、これもそれに満たない結果。
これには理由があり、場所的にあまり中心地で無い場所でアンテナ状況が良くないために 384Kというパケット通信も本来の速度を出せていない状況だったのだと思います。
その証拠に、昨年はそのパケット接続による運用がぐっと楽になったからです。
ただ、これでようやく@FreeDに追いついたと言うレベル。
それでも今年はPC一台環境に戻せるなと・・・・・
 
今回の運用をする1ヶ月前に ニュースがでました。
E−Mobileが定額のパケット通信環境を販売すると。
凄いニュースだと思い取り上げて、デマだと言われて翌日に改めて正式に発表されました。
HSDPAの回線で、月々5980円(当時は安いほうの4980円とも伝わっていました。)
ぎりぎりなのですが運用に間に合う・・・・、今回の購入が珍しく即決に近い形で決めたのにはそういった訳があったのです。
それでも、実際に会社で購入しなかったのは、やはりエリアの問題。
自分の日記を読み返して見ても、その辺りの不安点が書かれています、希望的観測を持って。
そして販売日にいたるわけです。
購入後、何度もの速度チェックやモデム回線としての運用が先行してチェックしたのは既に一週間を切った実運用までのカウントダウンが始まっていたからなのです。
もちろん、CFカード端末と言う選択もあったのですが、間に合わないので却下と言うわけです。
 
実測催行で2.6Mは驚く結果。現Softbank 3Gでも下手をするとアンテナ二本の場所での不安感が、前日の忙しい中現場まで検証に走ることと成ったのです。
1.6Mの結果は、最高速2.6M以上に嬉しい結果だったことはいうまでもありません。
そして当日です。
 
朝10時には車のエンジンをかけて電源を確保します。
昨日のうちに省電力よりになるように、前述の設定を施しました。
USBケーブルはPC本体とEM・ONEを繋ぎ給電しながらのネットワーク接続となります。
いつもどおり、USBモデム For Em・ONEの接続を選択して、接続します。
VPNソフトを立ち上げでカードで認証、セキュリティキーを会社のVPNサーバーと交換し接続が完了します。
実際の操作はプログラムの起動後「接続」ボタンを押すだけです。
すこし、悪戯して 今まで256色だったのを16kカラーに変更して テーマなどを有効にすると言う神おも恐れぬ行為にまで至ります。
それでも、1Mを超える回線は支えてくれます。
画面全体の書き換えほどのリモートディスクトップにとっては重いタスクもありますが、実際の伝票入力などでは 今まで入力後画面の書き換えが次のキーの入力に追いつかない(女の子の入力が速いとも言う)のが簡単に追いついてきます。
というより社内のLANで繋ぐレベルとそう変わらない。
思わず笑いがこぼれます。
 
心配事は二つ、
○接続作業を続けるEM・ONEはバッテリーと熱の問題を解決できるのか
○時折安定しないEM・ONE本体での通信が途切れたりしないか(これは連続接続した場合 何故か数時間後に計ったかのように切断されることのある多くの会社の仕様と同じ隠れた仕様があるかもしれないという心配)
 
まず前者なのですが、結論から言うと帰る直前のEM・ONEは100%の状態でした。
その後ACアダプターを接続しても10数分後には充電ランプが消えたのでフル充電が保たれたと言うことでしょう。
車の中で少し汗ばむ環境下でのEM・ONEはまあ、風邪引きの人ぐらいの温度でした。
この温度は部品の耐久性から考えても十分に低い温度だと思います。
 
接続安定性については、一応○といえる状況です。
10時から18時ごろまでの接続の間の切断は1回。
この一回に関しては切断の理由が複数考えられます。
まず、席を外す際に車からの電源の供給が止まった間の話です。
もちろんPCにも手を触れずにいたのです。
パケットが流れなかった間にネットワークの利用が無かったために自動的に切断されたのか、バッテリーからの電源のみになったのでモデム接続を適当に遮断したのかに関しては検証不明の状況です。
しかし、一日に1度しか切断されなかったと言うことは十分に実用的なレベルと言えるでしょう。
無理に切断されると言うことは少なくとも今のところないと言うようなことでしょう。
これで仕事にも安心して使えます。
E−Mobileに利用レポートとして送りたいぐらい理想的に動作しました。
 
環境的に使える場所が限定されるでしょう。
状況の変化に対して無線では安定性を欠くことでしょう。
しかし、今回のような用途で使うには十分ビジネスの品質として使えるレベルであると言えるでしょう。