携帯電話でのWEB閲覧

余りに久しぶりでWEB閲覧も方法を忘れています。
幾つかの方法がありますが、今まで知っているものも含めて試してみます。
もちろん、電話機は911Tです。

一つは標準搭載のY! WAPブラウザー。
これはCHTMLを理解する、携帯電話会社特有のルールで形成されている携帯電話用サイトを見る為のブラウザーです。
一見、Yahooのトップページが出ることから通常のインターネットのように見れますが、一般のインターネットサイトのurlを入力すればわかるとおり、表示できないサイトが多く存在します。
大手のサイトでは、携帯電話のブラウザーからのアクセスであることを判別し、携帯電話用に整形しなおしたサイトに案内してくれます。
ただ、一般のサイトでは見れないものが少なくありません。
一般のサイトを見ることが出来るものを「フルブラウザー」と携帯電話ベンダーは呼んでいるようです。
ただ、このWAPブラウザーですが対応しているサイトではこんなに便利なものはありません。
携帯電話用に最適化されたページを見るわけですから、データ量も少なくレイアウトも乱れないという利点を持ちます。
また、速度も速く例えば「はてなアンテナ モバイル」のページなどはフルブラウザーで見るよりも携帯電話上では快適に見ることが出来ます。
それでも、一般のサイトを見たいという人の為の選択肢が、フルブラウザーでありそれに類する商品たちです。
 
911Tに搭載されているフルブラウザーは起動時にメーカー名が表示されるので恐らくNetFrontブラウザーです。
PDAを持っている人なら一度は試してみたことがあるだろう、PDA用のブラウザーとしては有名なものです。
PDA用に近く、少ないキーでの操作や狭い画面上で一般のインターネットサイトを見やすく整形し見せてくれます。
911Tは800x480とかなり広い画面を持っていますが 通常のQVGAと呼ばれる320x240の画面でもそれなりに見せてくれるであろう事はPDAを使ってきた人には良くわかるでしょう。(ともあれ3インチほどのディスプレイを PCのように使うと字が小さすぎて読めないので 表示方法としてはQVGAも余り変わらないレベルにする必要はありますね)
逆に携帯電話しか使ってこなかった人にとっては、少しまだるっこしく感じるかもしれません。
携帯電話を使っている上でのもっともまだるっこしく感じる部分は恐らくオブジェクトの選択の部分でしょう。
画面上にリンクを示す画像やキーワードがちりばめられているインターネットサイトを閲覧し選択する為には、マウスのような任意の場所に移動できるポインティングデバイスが便利なのですが 携帯電話では4方向(8方向)に動くキーのみとなります。
画面の上下のコントロールと、オブジェクト間をジャンプするキーの両方に使われているので多少に違和感を感じると思います。
この部分をどうクリアするかが携帯電話用インターネットブラウザーのインターフェースの良し悪しを評価する大きなポイントの一つとなるでしょう。
ちなみにPDAや一部の携帯電話では画面を直接指や専用のペンで選択できるタッチパネルの機能を持っている物もありますが、コストや画面サイズの小ささから少数派(携帯電話では)なのでここでは除外しています。
 
etFrontは本当にそつなく画面を表示してくれます。
横に並べたPCと比べてみても全体のイメージは余り変わらない素晴らしさです。
どうすればよいのか良くわかっていないのですが、縦画面でも横画面でもきれいに整形し表示してくれます。
PCのように見たいときには横画面で、携帯電話として警戒に使いたいときには縦画面で使うという風な使い分けが出来るのは好感が持てます。
縦横を切り替える機能は、PDAではWM2003SEの時に縦横の切り替えがサポートされ非常にWEBを見るときの見通しが良くなったことを覚えていますので使い分けが出来るのは非常にありがたいことです。
ただ、動作中に切り替えたり出来ると(って説明書を見てないので実はよくわからないだけなんですが)もっといいなと・・・・
表示に関しては問題が無いかと思います。
ただ、操作に関してはかなりもっさり感を感じさせられる事があります。
特に大きな画像が沢山張られているようなページでは良く感じることがあります。
非常に良いブラウザーなのですが、内部構造がわからないので一概には言えないのですが全ての処理を携帯電話側で行っていると思われますので、画像の縮小・拡大も携帯電話側で行い、画面のレイアウトも受信した画像を混ぜて行うという作業が行われています。
携帯電話の高速でないCPUやメモリーから考えると思い処理なのでしょう。
実際に、受信が始まり画面が表示されるまでにかなりの時間待たされることも有るのでこの部分が一番辛い部分となるでしょう。
キー操作はオブジェクト間をジャンプするように画面がスクロールする仕組みになっており、オブジェクトの場所によっては画面のスクロールのスムーズ感が無い為に違和感を感じることがあるかもしれません。またスクロールも高速というには少し遅く感じることでしょう。
ただ、全般的に見ても出来ないことが少なくまるでPCを使っているかのごとく使わせるブラウザーとしての出来は素晴らしいものでしょう。
遅い回線でPCを使う(例えば低速のPHS)感覚であれば十分待てる速度だということは間違いありません。
私などのマニアックな人以外は、中低速なPHSをPCの回線として使うのが一般的ですのでその方々が補助的に使うという用途では非常に便利なものでしょう。
そういった意味ではPCに比するものという使い方が出来ることでしょう。
 
Jigブラウザー
久しぶりにわたしがこんなことを書きます。
過去には「Jigブラウザーの伝道師」と言われたこともあり、わざわざJigブラウザーを使う為に旧機種に機種変更をしたぐらいなのですが、私の携帯電話キャリアがAUである為に 新しい機種殆どで対応せず 期待した今回のBrew上でのJAVAの実行も制限が多く、色々な要件がありソフトバンクへの移行となるまで使えなかったのです。
久しぶりに、そして使うかどうか判らないので月単位の契約で加入しました。
おおよそ、過去に使ったことのあるプログラムなので・・・・と高をくくっていましたがとんでもなく違うものになっているようです。
縦画面で起動したのですが、標準の起動画面では「お勧め設定」になっており画面内で収まり建てスクロールだけで全体が見渡せるような設定で起動します。
複数の縦列に分かれたページはそのまま表示されますが、文章の横幅が画面の横幅に合わせるような設定となっており、読みたい記事に横スクロールで動かしそこからは立てスクロールだけで読めるようになっています。
NOKIA WEBブラウザでも同様になっていますが、画面レイアウトの再現性はJigブラウザーのほうが高いように思われます。
ただ、なによりJigブラウザでよいのは 接続してから画面を操作できる状態になるまでの時間の早いことです。
もちろん、バランスの問題と見かけの問題でジャンプ先のページに接続してから画面が切り替わるまでの時間は遅いのでその部分では見かけの演出も大きく貢献しています。
画面が変わってから操作が出来ないじかんがあるのと、切り替わる前の操作の出来ない時間では前者のほうがいらいらしやすいという部分を考慮したインターフェースなのかもしれません。
画面の操作は、マウスのようなカーソルが出てきてそれを4方向(8方向)キーで操作する仕組みになっています。
まずは画面が動いて、画面が端まで動けばそれ以降はカーソルだけが動く仕組みとなっています。
故に、オブジェクトの選択に関しては行き過ぎたりしがちなので慣れが必要です。
それは、画面のスクロールなどは 同じ方向に動かしているとスクロールが加速する仕組みになっており画面を一気に送るときにはかなり高速に動貸すことが出来ます。それが選択を難しくしているのですが これは設定で変えることもできますので どちらにでも出来る機能であるので十分でしょう。
上記も含め Jigブラウザーの特徴としては、豊富な設定項目でしょう。
画面の表示方法をはじめ、テンキーのショートカットのカスタマイズ、Jigレットと呼ばれるアドオンプログラムが使えることも大きな特徴となります。
例えばJigメーラーというJigレットは、携帯電話でPOPメールを受信する機能を利用します(Jigブラウザーの利用者なら無料で利用可能)。
起動すると、メールアドレスやサーバーの情報を入力するとメールが受信されます。
nPOPとかと同様に、ヘッダーだけを受信し本文を後に受信する仕組みですが 5つのアカウントまで同時に受信することが出来ます。
高速にメールを確認するという用途であれば十分に実用となるものです。
実際、携帯電話でPOPメールは基本的に受信できないのですから。
当初、起動するたびに待ち受け画面設定の有無を確認してきて面倒だったのですが、ショートカットメニューに登録すると一発で起動できるようになり非常に便利になりました。
待ち受けアプリに設定し、Jigメーラーを出せば メールの受信状況を画面で確認するという使い方も出来ます。
いまさらですが、Jigブラウザーは Jig側にデータを整形しなおすサーバーを置き整形を一部インターネット上に置いたサーバーで行いデータを送信してくる為に パケットを大幅に圧縮して送信してきます。
定額だから必要ないと思われるかもしれませんが、上記 PCサイトブラウザーで発生したもたつきが 解消されるのですから効果は高いと思われます。
料金的にも約1500円/月高くなるPCサイトブラウザーの定額に対し、年間6000円で使えるJigブラウザーのほうがコストは安くなります。
ただし、サイトを経由してのアクセスなので表示できないページなどがありますのでそこには注意が必要でしょう。
この情報はWEBであちこち上がっていますので・・・・
ただ、Jigブラウザーの設定には、余り薦められない設定がありUserAgentを変える機能もあります。
これにより、サイト側がJigブラウザーではなくInternetExprolerでアクセスしているように勘違いさせる機能で、一部のサイトではこれを書き換えることによりアクセスできるようになる場合も有ります。
ただし、偽造と言えなくも無い機能となりますので 通常はJigにしておくほうが問題がおきにくいと思います。
 
三つ目は、WAPのよさでインターネットを閲覧しようとするもので
「ぐるっぽ」を利用するものです。
同様の商品にJigブラウザーWEBもあります。
ここでは無料の「ぐるっぽ」を使ってみます。
サイトは、このページの上側にアクセスするところから・・・
「ぐるっぽ」も以前より大きく進歩しています。
以前、「ぐるっぽ」は設定機能が多く色々なことができますが 逆に多すぎて迷うかもしれません というようなことを書いていたのですが、携帯電話用に特化してゆくことで設定をシンプルにしてわかりやすく改善したものです。
今見る限り、当時に比して減った設定は無いのですが、用語の変更や設定の組み合わせなどでずいぶん判りやすくなっています。
とにかく無料で登録できますのでアクセスします。
ユーザー名とパスワードが必要なのは初回のみ、設定すれば一発ログインで何もいれずにログインすることが出来ます。(携帯のみ)
この「ぐるっぽ」はインターネット上にある「ぐるっぽ」サーバーでWAP形式に変換したインターネットのページを送信してくれるサービスです。
故に、高速なスクロールなどのよさを備えながら インターネット上のページを閲覧できます。
しかし、画面のレイアウト等が横スクロールの無いWAPブラウザーによるアクセスなので 縦一列で表示されるように整形されます。
フレームを含むページなどでは、縦に非常に長いページになってしまったりする欠点はあります。
しかし、高速なスクロールや 画面の上にあるページ末にジャンプする機能などを使えば一気にジャンプして画面を見るような使い方が出来で便利に使えます。
ぐるっぽの良いところはJigブラウザーWEBに比べ多くのオブジェクトを再現でき、しかしサーバー上での整形が済んでいるのでパケットの速度が上がらない場所でも快適に閲覧することが出来ます。
ちょっとした時間で見たいような用途であれば、NOKIAでOpera miniを使うような用途であればこちらが便利で快適です。
画像の修正や、携帯電話で見れない画像の変更機能、Pdfファイルのブラウザーでのテキスト部分の閲覧など多くの機能を備えていますので 無料ですのでとりあえず試してみてください。何かの時にはきっと助けになるサイトの一つです。
 
1台の携帯電話に4つのブラウザーを試してみました。
では、どれをこれから使うのでしょう?
etFrontに関してはコストの問題も有るのできっと使わなくなるのでしょうが、それ以外は時と場合を考えて使い分けるという使い方が正しいのでしょう。
たかだか携帯電話ですが、3つのブラウザーを使い分けて使える。かなりスマートフォンな使い方が出来ます。