バッテリーは容量値で測れない?

有名なオークションサイトを見ていると、携帯デバイス用の互換バッテリーを良く見ます。
当然、デバイス側では標準以外のバッテリーに関する故障その他の事態については一切の保証をしてくれません。
使ったという事実があれば以降何もしてくれないとNOKIAなども言ってます。
そして、特にリチウムイオンバッテリーはあちこちでの問題があったように ふくらみ、発熱し、そして爆発する恐れのあるものですから注意が必要です。
保護回路や、温度センサーなど付いていなかったり数が少なかったりとコストダウンを本気で(後先考えず)考えた人たちがやっていることですからまあ、しょうがないというところ。
 
オークションサイトを回っていて見かけたのが表題の言葉
バッテリーの性能は容量だけではありません。
確かに言葉通りです。
瞬間的に出せる電力量も大事で、水滴を垂らすようにちょろちょろしか出せないけど容量が多いなんていうバッテリーもあります。もちろん、それにはそれにむいた用途があります。
しかし、リチウムイオンという種類のバッテリーと特定すれば 限度はありますが大よそ携帯デバイスの必要とするレベルの電流量を提供できないものはまれでしょう。
ほっておけば出せるだけを出してしまう種類の電池です。
故に、大電力とうたっているわけですから。
 
件のバッテリーを見ると 数値上の容量は純正品の1.3倍です。
当然、1.3倍の時間の性能があるはずなのです。
「バッテリーは容量値では測れない」はこの場合正しい表現ではないはずです。
もちろん、本体の容量が大きくなれば発熱・内部消費等の問題があり 容量が1.3倍で実際の時間は1.2倍というのはありえる話です。
しかし、標準より駄目だということはまずありえないのです。
 
外部電源としてのバッテリーには、10Ah(10000mA)なんていう香ばしい性能のものもありますが、この場合には上記要件は適合しません。何故なら以前にも書いたとおり バッテリーそのものの性能なのか、出力値なのかの表記が無いからです。
5V 〜Aと電圧を横並びにして表記してくれるとずいぶん助かるのですが・・・あるものは3.7Vであるものは5Vではわかりませんから。
ところが携帯デバイスのバッテリーは 互換品であれ専用品ですから互換バッテリーだけ電圧が違うということはありません。
特に軽量なデバイスは、3.7Vのセルそのままの出力を使うので変えようが無い。
その状態で、容量が大きいということはそれだけの持続時間が・・・・・ しつこいです。
 
もし、バッテリーが持たなければどういうことが考えられるでしょう?
安定した反応が得られない、つまり電流量が高くなったり低くなったりして流した電力が有効に使えなかったり、内部の絶縁が悪く微量の漏電が電池そのものを消耗させてたりということは無いことはありません。
しかし、最も確率が高いのは製品の品質が安定せず 良いものはそれぐらいの性能で 悪いものはぐっと低いという可能性があります。この場合は表記には日本人の感覚では納得しがたいものがありますが 別の国では常識である可能性があるので 海外の商品を購入した際のリスクとしては当たり前の話でしょう。
そして、同じことですがこちらは意識としてわざとやっているパターンとして 本体に貼っているシールの数字だけを書き換えたもの。
結果的に、この二つは同じことなのですが 内容としては大きく違うものです。
 
互換バッテリーが悪いのか?
私個人としては、絶対に駄目という程の事は無いと思います。
何故なら、コンビニなどで販売されている緊急充電バッテリーなども同程度のものだという認識があるからです。
たとえ乾電池で充電するようなタイプでも急速充電のタイプならポケットの中に入れられない温度になります。
これが良くて本体に入るのが駄目といわれても 納得できないところがあります。
問題は安心できるところで買うかどうかで、安心できないところで買ったものは安心できないものである可能性があるということです。
リスクをお金で減らすということで、安いものが悪いとは言いませんが 安いものはリスクの確立が上がるというのが世の常なのが