なんでもできる事

良く、「無線LANのハードウエアスイッチが付いていることは大きなポイントです」なんて記述がノートPCのレビュー時にはあるのですが・・・
 
Viliv S5にはそういうものは付いていません。
じゃあ、困ったチャンかというとそうでもないのです。
もちろん、飛行機に乗った時にどうするんだ?という話にはなるのですが 私でも月に1〜2度ぐらいしか乗らないのでそのわずかな時間の為にスイッチを欲しいとは思えないわけです。
前もって切る処理をしていないと、水平飛行に移ってもPCが使えないなんて事は無くて便利な訳ですが 実は飛行機の中で無線LANがダメなのかどうかの方が疑問で 実際機内無線LANが付いている機種もあるぐらいなので実際のところ問題は無いのです(言いきっちゃまずいか)。
多くの人が区別をつけられないので守らなければとなっていますが 無線LAN、それも仕様的に11b、gにしか対応していないゲーム機まで規制するのはどうかと思ったりもする訳です。
まあ、横でピコピコやられることは決して気分の良いことではないので 制度的には賛成なのですが
 
このスイッチが何のためにあるかということですが、基本的には省電力の為というのが一般的な使い方での問題。
少しでも長くバッテリーを持たせるために この機能をOFFにすることは確かに効果があります。
2時間しか持たないノートPCが2時間20分ぐらいの差になることもありますから確かにとうなずける話なのです。
でも、最近のPCの事を基準に考えたらどうなんでしょう。
Let's Noteの最近発売になったSシリーズなのですが 見ていると1.2K程の軽量のPCでありながら 超低電圧版ではなく一般性の高いパフォーマンス型のCPUを搭載した上で 16時間という長時間駆動を実現した驚くべきPC。
ぜひ欲しい物の、ひと世代前の価格で20万円からの価格はおいそれと手が出るものでもありません。
では、普段このPCを使っている人が本当に「無線LANのスイッチを切れば駆動時間が延びる」と気にするでしょうか?
 
もうひとつ大きなポイントとして起動時間。
これは端末それぞれなのですが、スリープモード時の消費電力が減っています。
単純に、画面が消えていてプログラムの駆動をと止めている状態のまま下手をすると数日どころか数週間もつPCもあります。
もちろん減ってゆくので数週間を経たのち 使えたとしてもバッテリー切れとなるわけなのですが それぐらいしか消費されないわけです。
その状態からの起動は、数秒で行えます。
USB等に付加デバイスの無い機種でしたら3秒程度で復帰します。
一時期のことを思えば素晴らしい速度。
少し前のWM PDAの中には結果的にそれぐらいかかったものもありますからそう思えば驚く進歩です。
もちろん、スリープに入るのも5秒程度となっています。
 
使いたいときに電源を入れて5秒ぐらいで使えて、使わなくなれば電源ボタンを押してかばんの中に入れておけばやはり5秒程度で見かけ上切れる訳です。
机の上で常時使うならともかくモバイルとなると出し入れして使うものだとすれば 起動終了が速ければ結果的にこまめに入れ切りするところとなります。
この辺りがPDAのメリットだった訳ですが(現状ではNetWalkerが近いですね)既に3〜5倍程度速いにとどまってしまうこともある訳です。中途半端と言われてしまうのは新しいこういったPCを使える層が言うのだろうと思っています。
2〜3年前のモバイル ノートの場合 やはりバッテリーの関係でそういった運用は辛かった訳ですから。
で、その状態で 3〜6時間持つのが最近のモバイルPCです。
例えば、私のViliv S5なのですが無線LANを入れた状態で ぼちらぼちら使っていると6時間ぐらい持つようです。
もちろん、ご存じのとおりタッチパネル以外はいくつかのキーがー付いているだけでどんな操作でも便利にできるほどではありません。
長時間の利用を、外付けキーボード等をつけたりして使う以外で考えれば そんなに長時間使い続けられるものでもありません。
もちろんビューワーとして スタンドに乗せてもているだけとかなら別なのですが それはPCとしての用途では無いような気もしますしモバイルでもないでしょう。
だとすれば1〜2日の利用はそのままできる訳です。
予備バッテリーで200g程度足せば それが2倍となるわけです。
その状態で無線LANを着るかどうかと言われれば正直切らなければいけないほどの理由が見つかりません。
切るのがめんどくさいというのが正しいのでしょうか。
Bluetoothにかんしてもそうです。
また、WindowsXPのようにWindows7では外部にアクセスポイントが見つかるたびにうるさく言ってきたりもしませんし 勝手につないだりもしないので(ある意味不便? でも登録されたポイントには自動でつなぐことも可能)意識する必要もあまりなくなっています。
というわけで購入後無理に切ったことは無いわけです。
 
大よそ、少し前のPCを使っている人には想像つかないのでしょうが 時代が変わったんだと・・・・
しばらくソフトでON/OFFする機種が出回って、スイッチが付くようになって良くなったとなり
着いたころに無くても良いのでは?となって なんとなく時代の矛盾を感じる限りです。