フィリップス SHE3570BWを 使ってみた

先日、スピーカーをお借りしたときに、表題のフィリップス SHE3570BWを頂きました。
これは、インナイヤーのヘッドフォンでかなり軽くケーブルも細く取り回しが良さそうだったので開けてみた。
価格COMで調べてみると1000円を割る価格でも販売されているが、店頭やAmazon等を見ると1500円ぐらいの価格が付いていて 恐らく安価なMP3プレーヤーの交換用ヘッドフォンという位置づけの物でしょう。
細いパッケージは店頭での展示の時に場所を取らないように考慮されたもので、カラーがたくさんあるので ずらっと並べてカラフルに見せるための物であろう。
その中でも 白黒のシックなカラーが来たのはおそらく私の年齢を考慮しての事だと思われます。
パッケージの表面はともかく 裏面には今回は日本語の表記があってホッとしました(笑
ヘッドフォンですのでそんなに細かいことはいらないと思うのですが・・・


 
イヤーユニットに寄ってみるとかなり高級に見えるわけですが

実は写真で無く実物を見ると そうは見えないのです。
その原因はこちら

小さなパッケージに収めるために 無理に巻かれていたケーブルで、コーティングしたハリガネにぐるぐる巻きにされたケーブルがあまりにもかわいそうという物
頑張って解いて伸ばしても こんな感じなのです。

このケーブルではと思われるわけです。
そして、もう一つ引っかかったのは イヤーユニットの軽さです。
驚くほど軽いユニットは まるで中国で露店で買った携帯電話用ヘッドセットのような軽さで 両耳につくにもかかわらずさすがにヘッドフォンと書くのは気が引けたのかイヤホンと書いてある商品ぐらい軽いのです。
基本的に音は振動で、振動をお置きするほど音のコントラストが上がるので軽いユニットでは本体が揺れてしまうので良い音は期待できないというのが普通の考え方なわけです。
 
とにもかくにも聞いてみない事には話にならないと耳につけてみる。
他のメーカーより小型目のイヤーパッドは今回はかなり耳にフィットします。
今まで評価したフィリップスのヘッドフォンの中でも 遮音性は良い方です。
本体がこんな小さくて軽いのにと思ったのと どうしてもフィリップスのヘッドフォンは外の音を聞かせるような部分があって ここまで遮音しているものが少なく思ったからです。
で、音を鳴らしてみると その理由がわかったような気がします。
憎たらしくも この価格のヘッドフォンとしてはちょっと味のある音がするわけです。
この辺りフィリップスのラインナップの特徴なのか 低音が響くわけです。
今回、このヘッドフォンで聞いたのはf(x)という韓国のガールズユニットなのですが ちょっとHipHop寄りで 人気のあるグループとは一線を欠くわけですが その迫力のあるリズムはこのヘッドフォンにちょうどいいわけです。(アルバム名 Hot Summer 是非、探してみてください)
ドンと響いたドラムの音が真っ直ぐ来るようなイメージです。
 
高音域に関しては割とちゃんと聞こえていますというイメージです。
この価格のヘッドフォンにすべてが良いという事はご存じのとおりありません。
良いものと聞き比べると ブレスの感じがまったく掴めないなど 全体的に綺麗という訳ではないのですが それでもこれしか聞かなければこんなものだと納得のゆくレベルなのです。
思いのほかちゃんとしているなと思うわけです。
 
所がなのです
ボリュームを徐々に上げてゆくと とたん馬脚を現すのです。
普段聞かないレベルまでボリュームを上げると 安物ヘッドフォンの特徴の ドンシャリが盛大に始まります。
ガラスのグラスを写真で撮っていてきれいだと思ったら 光の角度で直接レンズに光が入って台無しになった瞬間のように 突然ダメになります。
とにかく難聴になっても おれのヘビメタ魂は挫けない!!なんていう人には向いていないヘッドフォンとなります。
本当に普通に聞いているときのそれなりの 音が豹変するのがびっくりすると思います。
 
今日の最安値が899円と1000円を割っている事から考えるとお買い得であると言えると思います。
消耗品として考えるなら1年に1回程度交換しますという使い方で、ケーブルが細く柔らかい事で ケーブルが服の上を滑るときの衣擦れの音などがほぼ入って来ない事や電車の中で聞いても遮音性が高いという事は音漏れが少なく 外の騒音も邪魔になりにくい。ヘッドフォンそのものが軽いので つけていても気にならない。
つまり、MP3プレーヤーを持って歩くとか、携帯電話にヘッドフォンを繋いで音楽を聴くような用途向きのものです。
今回はエージングもなにもせずぶっつけ本番だったのですが この商品のキャラクターを考えるとこんな感じの使い方じゃないかなと・・・・





written by HatenaSync