Pamu S30骨伝導イヤホンを購入した。
既に先日書いたわけだが実際に使ってみてのレポートと言う位置づけになる。
ざっくり再度説明すると
Pamateというメーカーの初の骨伝導イヤホンで 軽量でBluetooth5.0の比較的新しい規格に対応したものです。
骨伝導イヤホンは、音の振動を空気を介して鼓膜を揺らしそれを音として認識しているわけですが 鼓膜ではなくそれを支えている骨の部分を振動させて音として認識させる仕組みです。
勿論、直接骨を振動させることが出来ればいいのですが どうしても間に皮とか肉があるのでその分籠った音になるのでその部分をどうクリアするかが各社の技術の見せ所と言う所でしょうか?
幾つかの方法があり、搬送波と言う技術で水の振動しやすい音として聞こえない波長の波を起こし その上に音になる分の周波数を混ぜて送ることでより届けやすくしたり 物理的に肉の付きにくい部分を狙って振動子を押さえつけたりといろいろなやり方があります。
一般的な トランシーバーや携帯電話の通話用のものは 音声となる周波数だけに絞ればいいのですが 音楽を聴くとなると一気にカバーする周波数域が広がってちょっと音楽を聴くにはと言うものが少なからず存在します。
基本的に、間に布団を挟んだような音が聞こえるとイメージしてもらえばわかりやすいです。
では このPamu S30ですが 少し違うアプローチをしています。
本体パッケージの中には 本体、取扱説明書、USB充電ケーブル、耳栓が付属しています。
耳栓は恐らく 骨伝導に見せかけたヘッドフォンが結構出ているので それではないと言いたいがための装備なのかとは思います。
で、なのですが これで音楽を聴くと 耳にはめるタイプの数千円台のヘッドフォンとそんなに遜色のない音が聞こえます。
確かに、左右の分離が悪いとか 思ったほど突き抜けるようなクリア感がないとか 低音がしょぼいとかいろいろあるわけですが ちゃんとした音楽視聴用でなければ 低音だけが強くてボーカルの音が聞こえにくいとか色々あるのでそのバリエーションの中の一つだといえば満足できるレベルです。
つまり、300円均一のイヤホンよりはずいぶんましな音が聞こえるわけです。
一応、ここで捕捉したいのですが
骨伝導イヤホンなので、耳を塞いでいません。
なので、外音は普通にしてないかのように聞こえますので 没入感などが非常に希薄なために 一般的なイヤホンより実際には悪く感じる訳ですが それでもこれぐらいの評価という事で実際にはかなりの高評価だと思っていただければよいかと思います。
では、なぜと言う点ですが
付属の耳栓を付けてこのイヤホンを付けると分かるのですが、骨伝導らしい籠った音がします。そして、音楽を鳴らした状態でイヤホンを少し持ち上げて骨伝導が働かない状態にしても幾分音が聞こえます。以前使ったものは 話すと全く聞こえなかったので音漏れがひどいとも言えますが 私はそれこそが秘密ではないかと思っています。
骨伝導による音と、耳の傍に振動子があるので一部の音を耳の傍のユニットの穴から耳に普通の音として届けているような仕組みになっているのではと思います。
前述通り、間に布団を挟んだようなというのは間に挟まっている皮や肉で 高い音の成分が通りにくくどうしても籠った音になりがちだという特性によるものです。
無理にそこだけを上げて振動させると 人によって肉の分厚い人と薄い人が 言い換えると太った人とやせた人で音の伝わり方が違うので万人に向いたものが作りにくくなってしまいます。
と言うわけで 骨伝導で伝える部分と 直接鼓膜を揺らす音として伝える部分をミックスして伝えているのではと思うわけです。
じゃあ、音漏れし放題となるわけですが 実際には高音部の一部をカバーしているだけなので机の上において1mも離れるとなんとか鳴っているのがわかる程度の音しかしません。
例えて言うと ポケットの中にボリュームを一番搾ったスマートフォンで音楽を鳴らして聞くぐらいのイメージです。
いわゆるシャンシャンした感じの音漏れではないので 音の評価で言った部分の突き抜けるようなクリア感は犠牲になっているのでしょう。
低音に関しては残念ながらそういった解決策は使えず もし振動体をそんな揺らし方したら耳が痒くて 大電力を必要としてしまいますのでこんな感じなんだろうと思います。
と言うわけで、普通に音楽を聴くというぐらいなら電車の中で聞いていても周りの人にあまり気を使う必要は無いと思いますし 普通に聞こえています。
外音の影響を受けるので、そのあたりが良いという使い方ならです。
実際に、例えばオンラインセミナーの視聴などで使っているのですが これは外音が入っていることに大きなメリットがあるので それでいて小さな音まで聞き取れるという事で非常に良いイヤホンとして使えます。
良くありますが 飲食店で使われているインカムのような使い方で尚且つ音楽も聞けているというイメージなので事務所内で仕事しながらオンラインセミナーを聴いたりと言う用途にはぴったりです。
あとは、車の中とかバイクや自転車に乗っている最中でも 外音が聞こえているわけです。
最近で最も良かったのは お風呂上りなのですが お風呂上がりで人を待つチャンスがあったのですがその間今までは普通のイヤホンをしていたのですが それだと耳の中の湿度が高いし汗もかいているので 蒸れちゃうんですよね。そもそも耳を塞いでないのでそういったことが全くないのです。
基本的にはアクティブノイズキャンセリング付きのヘッドフォンとは真逆の商品となります。
Sonyから穴あきヘッドフォンが出ましたが コンセプトとしては同様の使い方ができるものとなります。
左右独立していないので ちょっと不便と言えなくもないのですが 非常に軽量でどこにもあたっている感じがないのに音楽を8時間以上聞き続けられるというのは大きなメリットです。
つけ外しも簡単で、眼鏡の邪魔にもなりません。
いろんなシーンがあるのでどこでもこれが良いというわけではないのですが、こういう所でも使える的な商品としてはいいものを買ったなと。