Doroboが来た Part5

Doroboの性能って じゃあどうなの??
 
Doroboは色々なドライブの取り付けを許容します。
じゃあ内部的にはどういう動きをしているのでしょう?
サイトの説明によると RAID 5相当 若しくはRAID6相当となっていますので 最低限3台のHDDを入れた形が正常な状態と言えるのでしょう。
二台ではお互いにお互いの情報を書くのが精いっぱい もし、言葉通りRAID5相当だとすると どちらかのドライブにパリティを書いてしまうので 二倍のアクセスとなりかえって遅くなってしまうはず。
これでは実力が発揮できないかと思いますので、まあ、前の記事通り1台80GのHDDを追加して 約80Gの容量として実行しました。
RAID 5相当とするなら データの半分を書くドライブ、残りの半分を書くドライブ、二つのドライブのパリティを書き込むドライブの三つの構成となる訳です。
Dorobo本体の速度次第では それこそ データを半分づつ書くわけですから 倍の速度に・・・と期待をしたくもなる訳です。
勿論、HDDドライブの性能によってその速度は変わるわけですが 所詮と言っては失礼ですが 単位がTの時代に80Gや160Gのドライブは・・・・っていう所もありますのでそのあたりは十分なフィルターをかけて・・・と前置きしておきます
 
では、三台のドライブを入れてよーいドンとするわけですが 残念ながらG単位のメモリーを搭載している可能性もあるので恐らくベンチマークでは驚くほどの数値が・・・・では面白くないのでいろいろ考えてやってみたのですが ネットワークのトラフィックをPC側で見たのが大体比例したみたいなのでこれで比較してゆきましょう。
時系列の変化も見えるので ちょっと面白いグラフになりました。
これが自分の買った商品なら 最後まで隠して最後にドン とやるのですが それではこの商品との比較がうまく伝わらないので最初にDoroboから始めます。
単純なファイルコピーで あれこれ取り混ぜたフォルダーを丸ごとコピーで 約30G程のファイルをコピーして キャッシュなどの効果を減らすために1分以上たってからの計測をしています。恐らくベンチマークなどより 実質に近い数字となることでしょう。
 
○Dorobo FS(160G+80G+80G RAID 5相当)

数字は読めないと思いますので 書きますと安定して27%ぐらいの数値を出してくれます。
実はこの瞬間ちょっと目を疑いました。
ネットワークはギガビットイーサーなので 1000Mなのです この27%というと270Mのスループットって・・・・ かなり高速な方だと思います。
高速度合いは、この後の比較で見て行ってもらえば解ると思います。
 
Terastation(500G+500G+500G RAID 0)
Terastationの名誉のために行っておきますが 非常に古い物でCPうのパフォーマンスが完全について行ってないものなので現在のTerastationはカタログスペック上はそう変わらないものの筈です。この場合は5〜7年前ぐらいのRAIDと比較しての意味で・・・
尚且つ補記すると、RAID 5もできますがやるとシャレにならない遅さになるので これで動かしています。

数値は自動調整されているので グラフとしては解りにくいのですが ちょうどDoroboの1/10ぐらいのスペックとなります。
小型冷蔵庫のように重く、10万円をはるかに超える新品価格だったこのTerastationも形なしです・・・・ 
 
○USB メディアサーバー経由(500G USB2.0ドライブ)
こちらはグラフの推移を見てもらうと面白いという意味で

ピークは20%ぐらいまで上がるのですが その後無通信時間が続くというような動きをします。
これは簡単に説明が付く話で、USBで接続されている為に 本体内のキャッシュがいっぱいになるまではギガビットの転送速度でデーターは高速に流れるのですが HDDへの書き込みが追い付かないので メディアサーバーのメモリー一杯になったところでいったんデータの流出が止まり ある程度書き込んでメモリーが空いたところで 読み込みに行くという繰り返しです。見ての通り実行速度はDoroboの1/4ぐらいとなってしまいました。
 
○USB メディアサーバー経由(200G USB2.0ドライブ)
こちらはPogoplugに200Gを繋いでいますが、この200GはIDEのドライブで USBのインターフェースとどっちが早い??なんて感じのドライブです。
Pogoplugが遅い(速くは無いですが)というより この辺りのボトルネックが現れたものと どうもキャッシュとなるメモリーの容量が少ない事がグラフに現れています。

このグラフの面白いところは、ピークは100%であるという事。
一瞬ですが、90%を超える速度もあるのですが 殆どは0にも張り付いているような状態です。
 
○PC間コピー 隣のPCにファイルコピーをしてみました。 (Pentium4 1THDD)
相手のPCが100Mのネットワークだったことが後で判明し(ネットワークカードを別に入れていたのですが 動かしたときに間違えてオンボードに刺してました)数値は参考程度なのですが このグラフの推移をみるという意味では良いかと思いましたので・・・・

数値的には 8%ぐらいですっと安定してますので 80Mというのはネットワークカードの限界速度でずっと書いていたというイメージです。
 
あまり面白くないので割愛しましたがPCサーバーに対しても 200Mぐらいで安定という感じなので一応念のために・・・・・
 
Dorobo FSの実力ですが、実際のところ十分な戦闘力であると言えるでしょう。
先ほど書いていた、HDDの・・・・という所ですが HDDがどうあれ この性能は凄いで終われるレベルでしたので。
スペック的には十分ですで良いのですが、最近はルーターなどにUSBメディアサーバー機能が付いたものが少なくありません。
これにはHDDを繋ぐように出来ていて、HDDの内容をメディアサーバーとしてDLNAなどで配信する機能があります。
これらの機能はCPUそのものにUSBポートが付いているので 簡単に実装できますので良くついている訳ですが 実際の所の実力はこんな感じであるという事で 本来いう所のネットワークストレージとは 一線を画す性能であるという事は言えるわけです。
USBのHDDとの比較を考えておられるなら参考になるかと・・・・
勿論、USB 3.0になると大きく変わるわけですが 残念ながらメディアサーバーでUSB3.0の搭載をしたものはあるのですが 今まで試した限りでは USB3.0を叶えるほどにCPUが速くなく スループット負けしているというのが実情のようです。
ほぼ、データの右から左のハンドシェイクで ルータの性能標記ではギガビットのネットワークの50%ぐらいなので USBからのハンドシェイクも含めると もう少し新しい物が必要かと。
ここはRAIDで計算しながらこの性能を出した DOろぼを褒めてあげようと CPUなに使ってるんでしょうね??
 
このように完結的でなく連続して ちゃんとデータが流れてくるという事はネットワーク上にあるHDDからのデータで 動画を再生したりなんて複数人でやったりしても比較的安定するだろうし(こんなに大量のデータを 常時やり取りするなんてあまりないでしょうから)、アプリケーションのデータをここに置いても 固まったりしにくいであろうと思われます。
実際、8M程度の動画を3台のPCで同時に再生してみましたが 止まっている様な感じでは無かったです。
どうですか? これぐらいあれば安心と思われますか?
 


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