広告媒体は変わってゆく

今日、珍しくというか そのまま出張に出かけるので インテックスまで電車で出かけた。
途中は大阪市営地下鉄に乗るのですが その中に書籍の紹介広告があって 電子書籍もありますというような文字があったわけです。
電子書籍ですか・・・なんて どちらかというと懐疑的な私は見ているわけです。
ところが、今日はそのまま出張に行くので 空港で本を買い込んで その本を出張の移動中に読破するいつものスタイルなので 本の事に思いを馳せるわけです。
で、ちょっとしたことに気が付いたわけなのですが・・・・
 
携帯電話キャリアは、地下鉄の中で携帯電話が使えるような施策をあれこれと行っています。
一つは駅から地下鉄のトンネルのほうに向けて 指向性の強いアンテナで狙う方法と もう地下鉄のチューブの中にアンテナを立てる方法です。
現在はとりあえず始まったところなので 前者のほうを進めているわけで 都市部の地下鉄の駅間が近いところでは非常に有効な手段なわけです。
皇居を大きく回避することで 基本的な設計をそれを迂回する大きな円の軌道を描く東京の地下鉄に対して 何の制約もない大阪の地下鉄は利用者の数だけでなく 駅前での曲折も少なくなく 少し遅れているような状況ですがそれでも始まりかけています。
おかしな話なのですが 列車内ので通話どころか場所によっては電源OFFにしろと言っておきながら こういう事をやっているわけです。
今までのPDCに比べて2Gの3Gでは医療機器に影響を与える確率など観測されていないレベルなのですが 頭が固いので携帯電話というだけであくという図式を簡単に描く手法もどうかと思いますがそれは別の話。
音声を使う携帯電話から、データ通信の端末としての認識が増えてきているという事なのでしょう。
もちろん、それに伴って通信料が増えているからこそ こういう施策が必要となるわけです。
ただ、すでに回線がきつきつに来ているのにこれ以上増やしてもと思ったりもするわけですが どちらかというっと積極的に進めっているわけです。
電気を入れているだけで 下手したらデータ定額の上限に達するので それこそ追加の収入があると思えないことになぜここまで熱心なのか?
利便性を上げるとユーザーが増えるという お客様視点から??と考えるのは素直なわけですが 本当にそれだけでしょうか?
ちょっとした邪推も展開したくなってきたわけです。
 
広告の王様というと、日本国内では今まではTVでした。
地上波は無料の媒体で 広告を見ることでそういう放送ができているというわけです。
ところが、最近TV離れが始まっています。
オンデマンドなインターネットの動画配信などやそういうコンテンツでなくても ネットの通信ににお客を取られているわけです。
じゃあ、どうだという事なのですがお客が少なければ 広告を見る人が少なくなって広告を出そうという人が減ってしまって 広告が減れば番組の制作ができにくくなって・・・なんて経路をたどっています。
もう一つ、TVで見たという事が購入動機につながっているのだろうか?という問題もあります。
インターネットの検索エンジン、YahooやGoogleの広告は検索している人の検索の傾向から広告を出しています。
趣向が多種多様に広がったユーザーの(ってじつは操られているように私は見えるが)需要にこたえるなら ビールだのスナック菓子など一般消費財などは良いわけですが それ以外の趣味の物となると 範囲が狭すぎて大きなお金のかかるTVのようなものではカバーしにくいという問題も出てきています。
じゃあ、テレビは困っているだろうな・・・なんて思っていると新しい広告主ともつかない層が現れてきました。
コマーシャルを流し消費者の購入意識をあおるのではなく スポンサーとしてもう商品を直接売れば 30分枠の番組制作費や それだけの時間を買い取ってもCMに使えるのは せいぜい5〜6分という無駄の多い使い方ではなく、30分まるまま 広告販売に使ってしまえというやつです。
いわゆる通販番組ですね。
じゃぱネットなどは社長も含めて有名です。
自社内にスタジオを持ち おそらく番組制作費もかけずに 借り切った時間分だけ払いそれが採算性が取れるかで勝負しているわけです。
無駄のないことこの上ないわけですが、それも数が増えてくると嫌がられてしまうわけです。
CSなどは昼間はそれしかやってないようなチャンネルもありますし・・・・
 
じゃあ、広告はインターネットにシフトしてゆくのだ・・・と思っている層が多いわけですが実はそれだけではないような気が今日したわけです。
電車内のつり広告は それをメディアとして記憶に残し 例えば駅の売店で買ってもらおうと雑誌などのものが多いわけです。
健康ドリンクや清涼飲料水なども。
駅を降りた瞬間に 売店にそれがあればという実にうまい広告なのですが 残念なことに電車を降りないと買えないわけです。
ところが最初に書いた書籍の広告で 電子書籍もあります程度だったわけですが これを積極的にQRコードをつけたり 購入すべきBookサイトを表示したりまでしたらどうなるのでしょう?
少なくともi-Phoneであれば i-Tune Storeで売っている本なら 実は販売する場所の広告としてのつり広告は有効なのでないでしょうか?
毎日、通勤で電車を利用している人は驚くほどの数いるわけです。
やはりつり広告で何度も言われるときになりますし、電車の車両全体を借り切ってつり広告をするパターンなどテレビでの話題になったりもするぐらいです。
電車そのものを販売店舗とするなら その広告メディアとしては 一定時間顧客を縛り付けることのできる 驚くべき店舗となるわけです。
そう思って周りを見回すと 携帯電話をいじっている人の多いことも目につきます。
全員が電車に乗る段階から触っているわけではなく 周りを見渡し 自分のいるべき場所を確保した後におもむろに取り出すわけですから 店舗の前に立ち 違う事をする人の集まりと言う訳ではないのです。
 
Twitterでそんなことつぶやくと
「車内無線LANあればやり易そう」
なんてRTを頂いたわけです。
そうそう、キャリアはなんとか電車の中でも通信ができるように勧めているわけです。
新幹線ならWifiをとか、通勤電車なら3Gで・・・・
だとすれば、それこそ電子書籍の広告の場としての効果の高さは言うまでもありません。
もちろん、楽曲の販売の場としてもよいでしょう。
長距離列車なら 動画の販売も成り立つわけです。
大阪ー東京の新幹線なら映画一本見れるわけです。
それこそ、今はコンセントですが マイクロUSBがつていれば 充電しながらという事もできるわけです。
実際凄いなと思うわけなのですが・・・・・
 
よくよく考えると新幹線の中では広告って少ないですよね。
雰囲気を大事にしているのでしょうが Wifiを繋いだら新幹線ショップが出てきてもいいわけです。
と、いうかキャリアであればお金を回収する仕組みはもともとあって クレジットカードのような何かの入力もほとんど必要ないわけです。
誰かが気が付いて 注目すれば電車の中の広告はこれからのトレンドになるような気がしてきました。
そのためには通信回線の確保は急務で、それが通信以外の決済手数料という追加の課金の財源として注目できてくるわけです。
携帯電話キャリアとすれば躍起になってもおかしくないわけです。副産物として よくつながるようになったとお客の評判も良くなりますし・・・・
この広告の収入は当然電鉄会社にも入りますので 広告を増やしてそれこそ電車全体をラッピングして大きなコストをかけるよりも即物的でよいかもしれません。
下手をするとお店の中をうろうろ二時間ぐらいさせるわけですか そのうちしょうがないなと何か買うかもしれません。
物販でもOKで 例えば駅に来ると自動的に起してくれる耳に付けるアダプターでもBluetooth経由のヘッドセットみたいなものですから2〜3000円で作れるわけです。
これを電車の中で申し込むと 駅のKIOSKで受け取ることができるとか・・・ 降りる駅を入れてくださいねとか(笑
電鉄会社が儲かると 交通費の値上げも抑えられるかも・・・・

移りゆく広告媒体の中で ちょっと今日気になったので
他にもそんなのがあるかもしれませんね それを掘り起こす作業も面白いかもしれません。

written by HatenaSync