Tabletがみんなほしいのか?

Tabletの人気は止まらず マイクロソフトそのものがなくなるなんてことまで議論され始めた。
PCなんていらないのでは??なんて言いたい気持ちもわかるのだが 無ければ困るのだ。
無くていいなんて 一般紙では書き立てるが そのTabletを支えている根幹の クラウドサーバーの多くはPCなのだから PCなしにTabletその物が成立しがたいということをわかっていないのだ。
 
以前、PCでも大きなショックを及ぼす事態があったことを覚えているだろうか?
本来、制御機器用などに作られた廉価版のCPUを利用したPCが大流行した時期を
当時はネットブックと呼ばれるPCが大流行するのだ。
それを支えたのは 廉価版のハードウエアの機能を制限した物にのみ適用される 一世代前と呼ぶべきOSだった WindowsXPとチープなハードな組み合わせで 最盛期には2万円を割るPCも登場したのだ。
WindowsVistaの失敗や 結果的にライトPCユーザーは WEBとメールぐらいしか使っていないことを暴露したり
通信カードとのセット販売で 購入時の負担金が無いローン契約の締結など 社会問題を巻き起こしながらの大ヒットを日本だけでなく繰り広げたのだ。
結果的には 微妙なスペックであると最初から言っていたわけだが その微妙さゆえに購入したが使わない層が 「詐欺だ」と言わんばかりに騒ぎ出したりして終息を迎えることとなる。
ただ、それ以降 PCの価格はおおよそ2割は下げざる得なくなったのだ。
廉価版を我慢して使うか PCを買い替えるかの岐路に立った層の購入意欲を引き起こすには 価格差がありすぎてはだめだからだ。
 
現在、Android Tabletもかなり安価なものとなっている。
通信機能のないものであれば1万円台後半で Dual Core以上の性能を持ったTabletを入手することができる。
これは7インチでも10インチでも新品で入手できる。
で、通信機能を持つと その価格が倍ほどになるのだが こちらは通信キャリアとの契約があるので前述のネットブック同様 初期費用を抑えて本体価格はただという通信費用に結果的に本体代金が含まれている支払いをし続けることとなるのだ。
どちらにしても 入手しやすい PCと同様の使い方をする機材の筆頭となってきたわけです。
 
ネットブック時代の教訓として
まず、ライトユーザーはWEBを見るか メールを受信する程度の使い方がほとんどだということ。
つまり、Tabletの性能があれば十分なのである。
WEB上のコンテンツである 動画再生や 音楽再生などをサポートしているならそれでも良いということだ。
あとは何より大きなファクターは価格である。
 
ネットブック時代は価格破壊が起きたわけだが
実際のところ 多くの契約は月額6000円ほどの通信契約で PCが入手できるというものだ。
通信を使わなくてもその費用がかかるのでその費用すべてをPCの代金とするなら結果的に14.4万円の費用となり十分に普通の高級なPCを購入できる金額であった。
そのことに気が付いた人たちも多いので 同じ轍は踏まないのである。
現在では 通信機能の支払い込でも その半額の月額3000円ほどで使えるという SmartPhoneとのバーターで考えれば高くない負担。
もしくは2万円弱という ボーナスが出れば手の出る価格まで引き下げたものであれば購入できるという意味で ネットブックより入手しやすくなっているのだ。
 
ところが、意外にキーボードを求める声が多い
実際、家電店の店頭には必ずと言っていいほどの確率でTablet対応のキーボードというものが置いてある。
Bluetoothでの接続のものがほとんどで 一度はみんな買ってみて キーボードでの操作を中心に作られていないことに気が付いて次第に持ち歩くなることが多いのだが(笑
つまり、Tabletの機能に必ずしも満足しているというわけでもないのだ。
機能には満足しているそうばかりではないというのも事実なのだ。
もちろん、持ち歩くことの微妙なども言われることが多い。
 
周り中で ネット依存から自宅で使える端末として Tabletを求める声が多い
それはPCから変わったというより 価格などの別な理由も含めてTabletに移ってきたものも少なからずあるはずだ。
もちろん、今となればGoogleやi-Tuneに紐づけられたアプリケーションのおかげということでもある。
 
ただ、Tabletだけがあればよいというわけでもないということもそろそろみんなが理解を始める。
たとえばなのだが Eメールについて
Googleのメールサービスはメールボックスの容量が大きいことが有名だが それでも無限の容量ではない。
5年前のメールとなると今は残ってないのだ。
PCの場合、Eメールは受信してPCに蓄積してゆくものだったのだが Tabletでは3日から数週間分の新しいものを見るだけの設定が標準である。
もちろん、本体内のメールを保存する容量がそれほどに大きくないことからも その設定は悪くないと思うのだが それゆえにTabletには古いメールが残らないのだ。
1年前のメールを見ようと思ってもTabletないにはいないのだ。
もちろん、G-Mailなら大丈夫という話もあるわけだが。
 
もう一つ、自宅のインターネットのプロバイダーのメールを使っている人などに起きるのだが こちらはさほどの容量があるわけではない。
PCなんかいらないとPCでの受信をやめてTabletだけで良いと使い続けてゆくと ある日以降メールが来なくなるという事態だ。
こちらは 何が起きたかわからなくて大変なことになるのだが・・・・
実は前述通り PCの場合は受信したメールはPCに保存されてゆくと書いた。
PCに保存する段階で メールサーバーに残されたメールを削除して 重複しないような使い方となる。
ところが Tabletは何日間かを切り取って 表示するだけなので サーバーのメールそのものは何も操作しない。
多くの場合添付ファイルなどは指示しない限り受信もしないのである。
それがメールサーバーに蓄積してゆき あるひメールサーバーの容量がいっぱいになったところで受信ができなくなってしまうのだ。
PCで使っている限り想像しないことが起きてしまうのだ。
サーバーを提供するプロバイダーによっては 古いものを期間を指定して自動的に消すものもあるのだが・・・・
おおよそ、Tabletを持ち始めて2〜3年ぐらいで起きる地雷みたいなものだ。
 
Tabletはお手軽で便利だが できることはやはり限られる。
うまく使えばなのだが 今の仕組みだと PCが完全にないということであればTabletでの知識も必要になるのだ。
PCのコンパニオンとして使う限りは WEBとメールがでよいのですが。
みんなそれをわかっていて?なのかどうかが最近分からなくなってきた。
もちろん、SmartPhoneも同様である。
 
一時期の流行だったということが 想像できないが結果的に起こることがある。
こんご、Tabletに関してどうなるのか?
本当にほしいかということを聞いても返事が返ってこないことが多い今
もう一度考えないとだめかもしれないと・・・・
written by HatenaSync