インターネットはだれのもの?

まあ、実際の持ち主を探したいわけではなく 今の状況の話をしたいわけです。

実は新型コロナウイルスの影響を大きく受けているのは 産業や経済だけではなく インターネット網もそうなのです。

月額の固定費(いわゆるプロバイダー費用 もしくは携帯電話会社へのパケット代)で無制限に利用可能なものとして認識されているわけです。

「ギガが足りない」という言葉は下品で好きではないのですが、この場合足りないのは携帯電話の契約データ通信量が不足しているという事で インターネットの利用料というわけではないのが キャリアに契約していると無料で提供されるホットスポットなどでの通信が出来なくなるわけではないからです。

みんなで公平に使ってという意味では公共的な通信網という理解なのです。

 

現在、学校が休みになってしまい外に出ることが遠慮されるような状況です

そして、あちこちの会社でも在宅ワークとなっているわけです。

展示会やセミナーはオンライン化して、商品の発表もオンラインの動画でなされています。

「インターネットがあって良かった」なんていう人が多いわけですが、そういうのってそういう対応を考えての回線なのでしょうか?

大規模な災害があると、生存確認等が集中するために電話回線がパンクして・・・という話が話題になって災害用掲示板を使いましょうと始まるわけです。

今回の場合はそういう意味で連絡を電話で取り合う必要性があまり高くないので 電話回線は比較的安心して使える状態にありますが 緊急時に回線があふれるというのはあくまでも想定以上のアクセスがあったからなのです。

 

インターネットを流れるデータの量はここ数年で爆発的に増えています。

テキストでやり取りするメールが中心、私のBlogのように文字しかない前時代的なインターフェースを最初の世代とすると 画像が入って華やかになったホームページ中心が2世代目なんて定義して3世代目は動画を含むリッチなコンテンツとなったわけです。

その世代が変わるたびに データ量は加速度を付けて増えてきたわけです。

最近ではテレビでも Youtubeのおもしろ動画なんかが増えてきていますし 音声通話よりもLineのほうがよく使うなって人も少なからずなのです。

これらは年々増大し、インターネットの回線もそれに比例して巨大化していったわけです。

また、インターネットの回線を通じての業務データのやり取りなどもクラウドを利用する人たちの間で始まり AmazonやGoogle、マイクロソフトの提供している巨大クラウドは 初期投資が少なく処理量の増減を簡単に変化させられることもあり 利用者を増やしているわけです。

 

今回の新型コロナウイルスの件では 動画を最もよく見る学生層が一日中家でネットの繋がる環境になり、会社で仕事をしているはずの人は 家でインターネットを経由して会社のデータにアクセスし、普段ない会議や展示会、新製品の発表を非常にリッチなコンテンツの動画で行っているわけです。

それも 日本だけでも数百万人のペースで増やしているわけです。

それほどのデータ量の増大を インターネットという媒体は持ち合わせているのでしょうか?

もちろん、ここしばらくの間に回線状況は非常に悪化しています。

それは回線全体だけではなく 各サービスにまで波及しており チャットソフトや動画配信ソフトの障害につながっています。

国を挙げて、動画配信事業を行った韓国は システムの崩壊を起こしたわけですから大規模すぎる配信はこの時期難しいという事なのでしょう。

細かい単位では 昨日もマイクロソフトのTeamsというコミュニケーションソフトが一時接続できなくなるという障害が起きています。

これがアプリだけの範囲で収まっていればいいのですが・・・・

 

このまま新型コロナウイルスが世界全体に広がり もっともっと利用率が上がった時 インターネットの仕組みそのものが崩壊しかねない負荷にならないとも限らないわけです。

現状の経済に対する影響を考えた場合 すでに大きすぎるダメージを受けています。

この上、インターネットを利用した回線が止まり クラウドサービス全てが使えなくなると ダメージは計り知れないわけですが 1国の1企業の持ち物ではないインターネット回線はその規制を与えることはできないわけです。

負荷が増えすぎないことを祈るしか、回線増強のペースが間に合うことを祈るしかという状態なのですが 何もないとよいのですが・・・・