10Gネットワーク時代 続き

では、導入を妨げるもう一つの要件について考えてみよう。

まず何よりもお金である。

もうそれしかないというレベルだ。

 

まず、10Gのインターネットの契約をしたと仮定すると

まず、ルーターが必要だ。

恐らくだが、今のところほとんど導入したプロバイダーからルーターもレンタルすることになるだろう。

そうでないとしたら・・・・正直そんなに種類がない。

一応、EOに私は加入しているので その10G対応多機能ルーターを例に挙げて攻勢を考えてみる。

まず、引き込んだポートからルーターまでだが この場合はEoが用意するのでこちらが用意する必要はないが 10Gのネットワークという事で Cat6Aのケーブルが必要だ。

Cat6AはCat6の上位規格で とにかく高い周波数の信号が流せる特別な線だ。

そしてルーターから各部屋にだが・・・・既設の電線が入っている人は全て使えない。

入れ替えて・・・・と言いたかったのだが

スペックシートをよく読んでみると LAN側(宅内側)のポートは4つあるのですが すべての対応が1Gまでとの表記になっている。

よくよく詳しく見てみると 「10Gのネットワークをつなぐことは推奨していません」との表記がある。

つまり、インターネットは10Gだけど家の中では1Gだよっと書いてある。

あれ?何か違う。

多分、Wifiが6対応なので1Gを超える速度なのだとこちらもスペックを見てみると

2.4G帯では 1.1G程度、5G帯では2.4G程度と書いてある。

うちの入門機と言われるWifi6ルーターと同じ最大スペックで2レーンだが まあ、対応しているPCもないのでこれで十分という事だろう。

おおよそなのであるが、Wifiの実効速度は一般的には最大で理論値の半分なので 2.4Gで約0.6G 5Gで1.1Gぐらい。

10Gで受けるとサクサクの1.1G・・・・あれ?

勿論、複数のPCで複数のポートにつないで同時に使うという用途であれば抜群の効果があるはず・・かもしれないが1台のPCや1台のスマートフォン程度であれば そもそもこう感じることすらできません。

追加されるハードウエアの説明をと思って 記事にしてみたがそもそも追加ハードウエアが必要なかったというか 10Gの効果は複数台で同時にアクセスしたときとかなり限られた効果しかないことが分かった。

10Gいらないじゃん・・・・・ というと話が終わってしまうので 自分でルーターを用意したという前提で進めていこう。

 

まずルーターだが10Gのネットワークのハードウエア的につなげるものと検索をすると おおよそ5.5万円ぐらいからスタートだ。

それで検索してみると 1ポートのWAN側10Gポートと 1ポートのLAN側10Gポートが付いたものが登場する。

じゃあそれでと言いうことになるのですが、ルーターとしての機能をスループットという数字で評価した場合 正確な数字が出ていないのですが 同時期のハイエンドルーターのスペックを引用するなら 内臓のファイアーウオール機能を有効にした場合のおおよそのスループットが900M超ってところ。

故に、ノーガードで外部からのデータをすべて流すのではなく ファイアーウオールを使うとすれば(これが普通)ここがボトルネックになる可能性があるわけです。

とりあえず、インターネットのパケットは1Gぐらいしか提供できないってことで LAN内のデータのやり取りでは1Gを超えるデータのやり取りができるってことですね・・・って 10Gのインターネットの契約は??

 

ハードの話に戻って 1ポートしか10Gポートがないので そのあとにHubが必要です。

大体10万円の 8ポート10Gハブを手に入れてきました。

一部屋

に収まるならいいのですが そうでないとすると壁の中に配線を入れてもらうので頼むか自分での工事となる。

お金がないので自分で工事しようと部材を探すと Cat6Aのモジュラープラグや壁コンセントが売っていない。

Punditですら 細い短いケーブル用のモジュラープラグのみとなっていて 電線種類も限定される。

特別すぎて誰も持っていないので100m単位の箱で買うことになる となると余った線が在庫となるので変えなくて害虫となってしまいます。

Cat6Aの線が高いのです まだそこまでとなってしまうわけです。

ましてや 部材がそろわないわけですから(販売されているものは 多くは中国製で 性能が保証されないものが多い ネットワーク専業業者がほとんど出していないという状況をよくよく考慮ください)導入と言っても となるわけです。

 

気を取り直して 両端にモジュラープラグのついたパッチコードを買ってきてつなぐととりあえず動きます。

では、PCのネットワークポートにケーブルを差して・・・・って PCって1Gのポートしかついていません。

USB Type-CもしくはPCI-Eの10Gigabitネットワークカードは安いもので2万円となるわけです。

前述通り、効果があるかどうかわからないものに20万以上かけて 大して変わらないとすると・・・・とりあえず我慢しようとなるわけです。

 

今まで既設に合ったLANケーブルは おおよそ大半がCat5eのケーブルなので10Gのネットワークは驚くことに5mぐらいでエラーとなってしまいます。

故に一切の実用性がなく Cat6でようやく50mなのでそれぐらいの距離でCat6ならそのままの配線を使える場合があります。

後は、ネットワークカードの発熱が激しく かなりの熱対策が必要なのでそのことも考慮に入れる必要があります。

あれこれ考えると 結構な作業的にも負担かな・・・・という結論に至ってしまったわけです。

 

勿論、そういう事じゃないんだ!!

新しいから導入するんだ!! ってのが正しいのですが年齢的にめんどくさいって思っちゃうんですよね。