不幸なWindows11 on ARM

先日より、ARMのPCを使っています。

Windows11という新しいOSでなれないことも含めても評価は悪くありません。

8世代の Intel Corei5クラスのスペックという事なので普段使いに困らないというのはあるのですが それ以上の価値のあるものもあります。

一部のプログラムだけになりますが 例えばMicrosoft Officeなどは Intel系のCPUで使っているときより快適かもしれないと思えるほどの軽快さなのです。

これは、使われているSSDSamsungの機器なので同社のそこそこのがついていたりするという点も大きいでしょうが アーキテクチャーの違いによるものも少なからずあるはずです。

ただ、これも現状はベータなので 正規版では起動時にちょっともっさりという感じで正規の評価というと疑問があります。

他で言うとブラウザーの Edgeです。

特にスクロールなどは デスクトップにも負けないレベルで快適です。

Intelの内蔵GPUに比べて速いというのが効果を上げているのでしょう。

反して、ダメなものは結構だめです。

Google Chromeも基本的にはEdgeと同じもののはずですが 現在のリリースはIntel互換版しかなく、他社ブラウザー排除の為かEdgeからダウンロードすると32bit版が強制的にダウンロードされてしまうために タブを多めに開いたりするとかくかくの動きになってしまいます。

あとは、少し新しいゲームなどを入れてみたら 起動が怪しく動いたとしても紙芝居のような状態でした。

多くはDirect-X12をサポートしていないなどの理由だとは思えます。

 

じゃあとなるわけですが このPCに満足できる人はどんな人でしょう?

当然ですが、OfficeアプリやブラウザーもEdgeなら最新のものとも戦えるレベルで バッテリーは本当に長時間持ちます。

4G LTEや5G(私のにはついてない)の常時接続状態を維持して 今がどのネットワークにつながっているかを意識しなくても使えるレベルです。

発熱も少ないために 冷却用のファンもなく静かで、私のように事務所で使うとしても充電ケーブルを刺さない使い方という今までしたことのない使い方をすると好きな場所に動かして作業ができるという今までに無い利点があります。

長時間の会議を想像してみてください。机の上に配られた資料を広げて話を聞きながらメモしたりするときに 軽量でケーブルの繋がっていないPCであれば すぐに動かして作業ができるのが判ると思います。

 

逆にダメな人はというと、とにかくスピード重視な人。

頑張っても16Gしか積めないCPUなので 技術系の計算などには不足します。

当然、画像処理や3D制作なども同様の処理となるので難しくなります。

いくら速いといっても内蔵グラフィックで メモリーを共用していることもあり外部グラフィックカードを繋いでやるような処理は得意ではありません。

故に大型ディスプレイを何台も繋いだような状況で行われる処理には向いていません。

トレーダーさんなんかは困ってしまいますね。

どれだけ電気を消費してもパワーを求めるような マイニングのような処理には向いてはいません。

まあ、最近APPLEから出たM1チップなどは処理能力でもかなりのパワーが出ているようですが。

 

で、なのですが 普通に軽量のノートPCが使いたい人にとってはどうでしょう?

分類的に前者なのか後者なのかで考えてみてください。

圧倒的に前者のグループに入っているはずです。

ですが、圧倒的に種類が少ないのです。

MicrosoftLenovo、HPと日本で買えるのは3社のみです。

そしてスペックは1.2kぐらいで軽量を語る 日本国外で言われるスペックのノートPCなのです。

 

おかしいと思いませんか?消費電力が少ないしファンもいらないのでより薄く より軽くできるのですからIntel互換のPCに比べるとずっと軽くてもよいはずですしずっと薄くてもよいはずです。

通信内臓だからと言って余分なチップは含まれません。Wifiだってチップセットに内蔵されています。だから基板サイズも小さくなるはずです。

にもかかわらず、なぜか横並びのスペックになっています。

唯一というか Galaxy BookSは頑張っているほうです。

どれよりも薄く、1kを割る軽量と言っていいスペックなのですから。

もちろん価格的にも Celeronと言われるIntelの中でも最も安価なシリーズと比べればともかく Coreシリーズと比べても決して高くないコストでの製造が可能なはずです。

 

もう一つ、未だできないことがあります。

最も大きな問題となるのはおそらくプリンターの問題でしょう。

今のところオフィスの複合機はほとんどうまくいっていません。

逆に家庭用のプリンターはそれなりに繋がったりするのですが

これは多くの方には致命傷となるでしょう。実際にはPDFでのやり取りが殆どの今のオフィスではそこまで困るわけではないのですが・・・・

まあ、どっちにしても初心者に優しくないという状態です。

オフィスの複合機のシェアなど おおよそ3社を抑えると70%程のユーザーに対応できるわけですからとっととすればいいのにと思ったりもするわけですが。

 

で、どうですか? 買ってみたくなりましたか?

おそらくみんな様子見でしょう。

なぜなら Windows11 on ARMと検索してみてください。

日本ではおそらく上位に私のここ数日のBlogが出てくることでしょう。それ以外は M1 MACにWindows11を入れた記事でしょう。

世界中でも本当に好きな人が細々と上げている程度です。

HP FOLIOもARMの利点を生かした広告を今頑張って出していますし コンピューター記事を書いているところの多くから記事は出ていますが Windows11になっていないものばかり。

未だに64Bitアプリケーションは動かないとか Windows11にアップデートすれば動きますとか 評価もしてない状態でよく書くなというものが多いのです。

これを見て買おうとも思わないでしょうし 買ったらプリンターが動かないかもと言われたら「だまされたー」って思う事でしょう。

 

ではどうすればいいのでしょう?

やはりマイクロソフトに頑張ってもらうしかないでしょうね。

もう少し 広告予算を割いて M1チップにもインストールできるぐらいの対応をして 何ならMAC OSの入ってないMAC Bookを出すぐらいやってもらえると一気に注目が集まるような気もするのですが 難しいでしょうね。