軽量ボディの弱点

SmartPhoneは大型の液晶で最近ではベゼルが狭くなって端っこギリギリまで画面が来ていてそこはガラスなので ぶつけたときに割れてしまいます。

なので保護ガラスや ケースで保護するわけです。

それでも割れるときは割れるのですが・・・・

それでも、最近はケースなしで使ってもいいかなとは思うようになってきました。

もちろん、画面の保護用のスクリーンプロテクターはつけるのですが。

 

ノートパソコンも、ビジネス用のブリーフケースには柔らかい素材で挟み込まれて入るようなノートPC用の場所があります。

柔らかめの素材に 樹脂版が挟み込まれて変形や衝撃を和らげてくれるようになっています。

他にも集権機器用のポケットなんかがついているとベストで 私も柄にもなくTUMIのブリーフを使ったりしています。

軍用にも使われている厚めの生地は安心感が抜群です。

あとは、型崩れしにくいのもポイントが高くなっています。一番の難点は高いことでしょうか。

まあ、エレコムのブリーフケースでも近いものはありますのでそれでも機能的には大きくは変わらないのでしょうが。

 

ノートパソコンは SmartPhoneに対して重量的にどうしても大きくなります。

サイズが5~6インチの液晶のSmartPhoneに対して13~14インチの軽量PCでも1K以上が標準ですからざっと5倍以上の重量があります。

それが同じ高さから落ちれば 5倍以上の衝撃となるわけです。

それに対して 画面の保護シートがあまり話題にならないのは クラムシェル型と言われるノートPCは液晶画面が折りたたんだ内側になるので 開いているとき以外には画面への衝撃はあまり考慮する必要はないのです。

もっとも 開いているときに子供にペンで突き刺されたり、空港の荷物受け取りカウンターでノートPCを乱雑に荷物の下に敷かれて かえって電源を入れたら画面が真っ二つというような時には効果がないわけですが

 

前述通り 質量の差は衝撃力の差になるので 破損は避けがたいわけですがそれ以上にノートPCはSmartPhoneに対しての弱点があります。

それはボディの素材です。

SmartPhoneはとにかく携帯性を優先するあまりに 薄く作りそれが販売上での大きなアピールポイントになります。

また、販売数もノートPCに対してはるかに大きいことからも種類も多く競争が過激でできることは全部やっていることからも 大体は金属の素材でできています。

薄く広くすれば 当然ねじれ易く1mmの数分の一の厚みのガラスの液晶などは撓んだ拍子に簡単に割れてしまうのです。強度を上げて対応するしかないのです。

それに、リブ(内部の強度補強のための筋交い)を付けて強度を確保しようにも中身はぎっしりでいかに場所を確保するかを各部品が競い合っていて おおむね機能が優先されてしまう事が多く 構造よりも素材で勝負する場合が多くなってしまうわけです。

それに対して、価格にもよりますが ノートPCは樹脂のボディが採用される場合が多くなっています。

 

ノートPCの現状はキーボードのある本体部分にSmartPhoneほどの面積の基盤があり 残りの大半はバッテリーが占めています。

せいぜい外せる基盤があったとしても 今や通信カードぐらいです。

ただ非常に本体が大きいので ねじれなどの強度を上げるためには基板の下にリブが入った二層構造にしている場合が多く これは放熱にも役立つためこういった構造のものが多くなっています。

そして、そこで厚みがあるなら樹脂の成型で作ったほうがリブなどは付けやすいのです。

金属でそれをやろうとすると タイ焼き方式の型抜きではなく鋼材から削り出すという時間のかかる製法となりそのまま価格に反映するわけです。

少し薄くするために樹脂の強度を上げて カーボン素材で作って名前に「カーボン」とつけるメーカーまであるわけです。

 

製法もSmartPhoneは内部を開封して仕様を変えることはないのですが、どうしても販売数量が少なく 仕様の違いによるラインナップが存在するノートPCはSSD、メモリー、CPU等のラインナップの変化で数機種を同じ型で作るので 注文を受けてから組み換えのできるタイプが多いことから SmartPhoneが接着で組み立てられているのに対して ノートPCはねじで組付けられていることが多いのです。

そうなった場合、はめ込まれた勘合が必要になるためにその部分は大きくなる傾向にあるし接合部分が少ない分だけ強度が落ちるわけです。

 

最近になって薄型ノートPCというジャンルが出てきて、Macbook Airのような金属筐体の薄いPCがかっこいいという市場の反応を受けて 各社からそれに近しいものが発売されています。

なんちゃってともいえる薄いアルミ板をプレスで曲げた最中の皮状のものもあるのですが これは強度的には強くはありません。

ある程度タイ焼き上に型抜きして 細部を削り出したような製法のPCがたくさん出てきています。そして、ねじでは無く全体的に接着されて強度も確保されているような物たちです。

タブレットもそうですがそれらも作りなれてきたのでそういうものもOKになってきたのでしょう。

 

質量からくる衝撃はあるものの前述通り 面積に余裕があることから四隅など力のかかりやすいところは厚めに作られておりそういった衝撃を受けても変形しにくい構造になっていますし そういった試験も行ってきています。

現在ではテーブルの上ぐらいの高さから落としたぐらいでは 当たり所が悪くない限り 傷はついても壊れたりはしにくくなっているわけです。

もちろん、モバイル目的で作られた 本物の薄型PCという事で言えばですが。

 

実はブリーフケースというのは「分厚いことがかっこ悪い」と言われた時代もありますし、スリムで美しいものは沢山あります。

ただ、ノートPCを当たり前のように持ち歩く時代になって 前述のTUMIのようなケースもかっこいいとなっています。

ですが、本物のコストの高いモバイルPCを持っているなら 本体もさることながら小さなアダプターと強度のある本体。簡単に傷がつかない金属製のボディ。

そして、PCだけで全部片付くので 邪魔な書類がないという薄い鞄で十分なことが美しい時代になるのかなと。

まあ、そもそもかばんをもって出かけなくても良いのがいいのですが