GaN充電器の世代交代

窒化ガリウムという素材なのだが 一般的ではないのかもしれないが私は何度か出しています。

CPU等の極細密配線に目が行きがちですが、これは方向性が異なりパワー回路向けのもので 大電流を扱う際に小型で発熱も抑えられる技術です。

これにより、例えば電気自動車の電源などが画期的に高性能化するわけなのですが 個人としてそのICを目にすることは普通の人なら殆どないでしょうし それを何かの物を買うときに選択するべきキーワードに選出することはまずないでしょう。

わたしもおおよそそうなのですが、1点 充電器においてのみはこれを選択するべき基準のキーワードとして挙げているわけです。

この技術により、おおよそ 今までの電源アダプターのサイズが60%低減されたといわれていますので。

 

最近の電源の特徴は、インバーターを使った降圧、昇圧回路を利用していて小型化されていること。

そして、USB給電やLAN給電(PoE)等において 電圧や電流を相手に合わせて動的に変化させる技術があることです。

USB給電では Type-Cのコネクターの上にPDマークがついていたり Type-AにQC等のマークが書いてあるものがそれにあたります。

通常USBの端子には5Vの電源が供給されますが、特別な回路をもって充電器と充電される機器の間で情報が交換され 適した電圧での給電が成されるわけです。

例えば私のPCだとすると 20V1.5Aの30Wの給電が成されるわけです。

 

電源装置の内部には電源ICがあり そこから複数の電圧が出力されていて それを切り替える回路があって外に出力されます。

そのICに使われている半導体の素材に最近使われるのが 前述した窒化ガリウムというものです。

なにより流せる電気の量が多いので 小型化しやすく出来ています。

3cm角のサイコロ状の充電器で ノートPCが充電できるものまであり、今までが何だったのかと思わせるほどの衝撃です。

一応補記しますが、充電器側だけではなく ノートPC側の充電効率などが上がったことも含めての話なので 一概に充電側だけではありません。

 

で、なのですが 一昨日、それを新しいものに買い替えました。

カバンの中には常に二つの充電器を入れているわけですが そのうちの一つを入れ替えたわけです。

実は二つとも 偶然にも同じメーカーでAmazonでも販売されている「Baseus」というメーカーのもので 折り畳み式の100Vのコンセントプラグの反対側は Type-C二つに、Type-Aが一つと言うマルチポート充電器です。

大きさは新しいものは2mmほど長さが短くなった程度で大きさもほとんど変わりません。

双方とも65W給電のタイプなので 買い換える意味を疑問視されるとは思いますが この二つは世代が違い 後者には「PRO」と書かれているのです。

いや、書いてある文字が偉いのではなく 電源ICの世代が新しくなっているのです。

 

同じ構成ですので 同じようにType-Cの端子にノートPCを繋ぐと 両方とも同じように充電されます。まあ、温度は新しいものの方が少し低いようですが同じように充電されます。

ますます違いが判らないのですが、この後二つ目のType-CにSmartPhoneへのケーブルを刺して充電を始めると 古いほうの充電器では ノートPCの方からは「出力の大きいアダプターを使うと高速に充電されます」と言った意味の警告が出ます。

もちろん新しいほうでは何の警告も出ません。

さて、何が違うのでしょう?

65Wの最大出力は同じなのですが 複数接続されたときに二つのポートから出る電気の量の調整の問題で 1ポート当たり20Wが最大なのか 合計65Wになるように調整されるのかの違いなのです。

実際には、Proモデルは 45Wと20Wに分散されて給電されるため PCには45Wが給電されて、SmartPhoneには20Wが給電されて ノートPCは最高速度で充電されて SmartPhoneは通常の高速充電がされるわけです。

それに対して旧モデルは ノートPCには20W、SmartPhoneには20W(実際には ノートPCには30W弱 SmartPhoneには20Wでした)の充電となったために 前述の表示となったわけです。

外観上ほとんど差のないモデルながら 世代が異なると違いが出るわけです。

ちなみに3ポートとも繋ぐと、旧モデルはPCへの給電が停止してしまいます。これが理由で買い換えることになったわけなのですが。ProではノートPCはそのままで、ほか2点は低速充電(5V2A程度)の充電となりながらも給電が可能です。

それ以外にも、充電が進んでて 発熱の関係で電圧などが落ちた際にも旧モデルは接続がいったん切れて再度接続したのと同じ扱いとなるため 切断接続を繰り返し全体の充電が止まってしまう事もあります。

 

充電器など、そうそう変わらないだろうと思われているかもしれませんが この短い間にも世代でこれほどに違います。

どこに何を繋ぐかも含めて、その使い方を考えて商品選定が必要になるのですね。

全体的に20Wの方が都合のいいって使い方もあるのでしょうから・・・

私はいりませんけどね。

定石

囲碁や将棋などのゲームには定石と言う物があります。

人の考える速度には限界があるので、ある一定のパターンに対しての対応を前もって決めておくという物です。

それが正しいかどうかに関しては 長い間使ってきて 必ずと言っていいほどに同じパターンへと導かれるものを定石としているもので これこそが人類の英知の結晶ともいうべきものです。

変な言い方に聞こえるかもしれませんが、同じテーマで同じことを数百年続けて考えてきて導き出された答えなのでそういってもいいのではと思っているわけです。

 

PCの起動時に電源を入れた時に立ち上がるBIOSと言われる部分があるのですが これはSmartPhoneにおいても同様で あまりにも基本的な部分を共通の関数として定義してOSの種類やバージョンと機種の組み合わせがどうなっても 基本的な部分での互換性が撮れるようになっています。

画面に文字が出たりと言う部分です。

PCの場合、VGAと呼ばれる 640x480ドットの画面で有ればすべてのPCとディスプレイで互換性の範囲で表示できるはずと言う前提でそれに表示できるように起動するわけですが 最近ではもっと解像度の高い状態で起動するようなBIOSも出ています。

また、起動方法に関してもOS独自のバイオスパッケージをロードして起動するような仕組みのものも出てきています。

ただ、それでも基本的な部分の互換性は保たれているわけです。

 

多くのもので共有している基本プログラムだとすると、それを利用する多くの物の中に 良い意味でなくそれを利用しようとする人も出てくるわけです。

これがセキュリティ上脅威となる攻撃だったりすると非常に困ったこととなる問題となります。

故にBIOSにおいてもアップデートは随時必要となってくるプログラムに最近はなっていたりもします。

その構造も、機器に合わせて設定可能な部分とそうでない部分を分けて構成し 機器毎の部分だけをセキュリティに合わせて更新してゆくような仕組みも出てきています。

この部分を、前述の「定石」と結びつけるのは強引な話のような気がしますが 英知とまではいかないものの みんなが共有の財産として互換性を保ちながら徐々に洗練されていく様は近い意味のものと考えてもよいのではと思ったりもするわけです。

 

対戦ゲームの世界では コンピューターの実力が非常に上がってきていて 少なくないゲームですでに人間の敵うレベルではなくなってきています。

前述の「定石」に関しても当初は知りうる限りの定石を覚えこませるところからスタートしたのですが 現在では総当たり的に対戦して 最も良い差し手をリアルタイムの計算で出してこられるようになってきているわけです。

アニメーションを 一コマずつ数時間かけて作ってそれを連続で繋げて動画にするのに対して 3Dのデータでリアルタイムに計算しながら描画するゲームなどでも 実写に匹敵するクオリティの出力となってきているのでそれもできるかもしれないと思わせてくれるわけです。

 

では、定石なんて必要ないというのかと言うのとそうではないという話で

例えば同じことをするなら、既に計算済みのものがあるならそれを利用したほうが効率がいいわけです。

それを計算するための時間と、そのためのエネルギーが節約できるからです。

実際にPCの世界ではOS側に多くの共有プログラムが存在し それらを使う事で開発時間を節約し 実行時に共有の処理に関しては効率よく処理することが出来るようになっています。

ただ、それが効率的な利用なのかどうかに関して最近疑問を持たれるようになってきています。

コンピューター自身が1から書いた方がいいんじゃないかと。

思い付きと言うわけではないのですが プログラムを作る際に利用されるものを開発者によるアンケートやプログラムの共有部分の解析などから経験則的に実装されてきた今までのものに対して 開発環境そのものにそれを解析する能力を持たせて みんなが開発するプログラムの中で共有できるものを抜き取って実装してゆくという手段に。

新しい開発環境ではそういう機能も実装されているようです。もっとも、その範囲は限定的で 各自の秘密ともいえるべき部分には触れないような非常にデリケートな実装となっているわけですが。

 

将棋では、今若手の活躍がニュースとして話題になっています。

非常に高性能なPCを利用して コンピューターとの対戦を繰り返しているようで その中では旧来の定石に無い手もあるようで それを体験したことのない対戦者は 1から持ち得る時間で その手を解析する必要があり今までと勝手の違う戦いを強いられているようで苦戦しているようですが 彼もその中で鍛えられてきたので立ち位置としては同じなので頑張ったのだろうという事なのでしょう。

コンピューターが 人が今まで作り上げてきたものと異なる視点で新たな手を出してきているという事だろうと思いますが それはほかの物でもそれが出てくる可能性があります。

今の知識そのものが 数日前の価値観の逆転の様に変わってしまうきっかけになるかもしれません。

その時にできた新しい定石を果たして人が使いきれるのかが ちょっと疑問点としてあるのですが。

ハードウエアのサブスクリプション

テスラの自動運転は良くテレビで話題になったりします。

一つは、自動運転がまじかに来ているという近未来的な期待感ともう一つは それによって発生した事故の話。

今のところは車の運転手が責任を取る必要があるわけですが、自動と言うからには車を製造したメーカーに責任がない筈は無いという立場と両方で注目を浴びることが多い。

後者は、運転手がいるからには言いがかりと言う声もあるが 例えばブレーキの利きが悪いことや レバーの場所が悪くて間違えの原因になるなどでリコールが起きて問題になるようにメーカー側の責任が全くゼロでは無いというのが慣例の為責任はあるというのが一連の流れからも正しいようには思われます。

 

で、その自動運転なのですが 実はオプションです。

変な言い方をしましたが、車両購入時のオプションとして付けるかどうかが選択できるものです。

ただ、ここがちょっと特徴的なところなのですが このオプションにハードウエア的な追加は含まれず本体内のソフトウエアの追加のみで実現される機能です。

つまり、自動運転プログラムを買ってインストールすると(実際は有効化だけで入っているようです)この機能が使えるようになります。

つまり、ハードウエアを購入する人は オプションを有効にする人だけしか使わないハードウエアの負荷装置の金銭的負担をしているわけですが 商品を作り分けなくてよい分全体のコストが下がっているというわけです。

この考え方は程度の問題でどちらがより良いというかバランスの問題で良い方で言いう程度の物でしょう。

ただ、持っている人にしてみれば機能があるのにお金を取るために使わせてくれないと不満を持つかもしれませんが よくよく考えてもらうと 例えばPCを購入時にはOSしか入っていなくて WordやExcelを使うためには別途購入しているわけで それと同じとっ考えてもらえば 購入すればそれだけの機能を発揮できる機器を購入したい(いわゆるスペックの高いPC)という欲求に対しての機種選びなのでそれは正しい選択のような気がします。

 

問題はなのですがこのハードウエアを中古で購入した人です。

ハードウエアに依存する機能が故に PCの様にほかの機種にアプリケーションのライセンスを映しても使えるものだったら良いのですが ハードウエアへの依存が高いために買い切りに近い状態となってしまいます。

じゃあ、中古の時はそのままと言いたいわけですが これに対する更新料などがかかってくるわけです。

ソフトウエアは日々アップデートされます。

PCのOSもそうですがセキュリティの問題や機能の不具合に新しい機能の追加です。

それらを行うためには1度支払われたコストだけで賄うことが出来ないので 保守費用を取っているのですが 当然ながら追加されたソフトウエアにもそのコストが掛かるわけです。

自動運転のライセンスが中古で購入したときに継続されるかどうかも一度問題になりましたがその保守費も含めるともっと問題がややこしくなります。

削除が可能かどうかとか それにより再度販売するときの価値が変動するとかいろいろな意見があるようです。

新しい販売モデル故に 色々な法的対応や購入する側の感覚への対応も手探りなのが現状でしょう。

 

他にも新しい試みとして IntelがCPUのサブスクリプションを考えているのではと言う報道がなされました。

以前より、CPUそのものに関しては コア数やキャッシュサイズの異なるCPUを強い離婚上の配線として作り分けるわけではなく 一部機能への配線を焼き切り機能制限をして下位クラスのCPUとして作り分けているものもありました。

前述の例と同様に 同じハードウエアを買ったが購入する人によって機能が違うという事が起きるわけです。

ただ、それを使う人が意識することがなかったので今まで話題にもならなかったわけですが今回の報道のものは よりテスラの状況に近いもので あとからソフトウエアで有効化を決められる機能だという事なのです。

 

例えば、CPU内蔵のグラフィック機能を使うには後でライセンスを購入くださいとか 買った時点ではミドルクラスですが ライセンスを買うとハイエンドのCPUに早変わりと言うような変更が成されるのではと言う話です。

今回話題になったのはベクトル計算機能で512Bitの計算機能が 当初有効だったものがBIOSのアップデートで無効化されたものです。

これは本来ライセンスを購入した人だけが使える機能で ただ勝っただけの人には使えないはずの機能が間違えて使えてしまったという事なのではと言う話なのです。

 

データベースを効率的に使うCPUと科学技術計算を効率的に使うというのは似て非なるものです。

当然機能の使い分けで ハードウエアを作り分ける必要がなければそれに越したことはないので それは良いのですが、ただ、これが中古市場に至ると外観では全く同じものが流通することとなりますし 有効にした機能が誰に対して使えるのか、その保守費用などはどうなるのかなど今後の業界として対応が必要な問題となりそうですね。

価値観の逆転する瞬間

ペンキの缶を見ていて思ったんだけど、って日常にペンキの缶の説明書を読む機会なんて普通にはないんでしょうが 最近ではいろいろな機能を持った商品が存在します。

その中でも 汚れの付きにくいペンキなどと言うのが出ているのでちょっと驚いたりもしています。

そういえば昔に比べて 街並みがきれいな感じがしなくもないのですが・・・

 

ペンキと言えば油性か水性かぐらいの違いしか知らないわけですが まあ、溶かしている溶剤で違ってくるわけです。

塗料の母体となるものを溶剤で薄めて塗って 溶剤が蒸発して無くなると純粋に塗料だけが残るというしくみです。

ただ、油性は揮発性の高いシンナー等の溶剤を使うため 乾くのが速く塗料との親和性も高いためきれいに仕上がりがちで 揮発中の溶剤を吸い込むと害がありながら私の子供のころなどはほとんどがそれだったのですが 最近では当たり前に水性が使われていて外壁塗装のような乾いた後に水に強くないと困るような場所の塗料にも使われるようになっています。技術の進歩を感じる部分ですね。

水で溶けるのに、乾いた後に水をかけても溶けないという良くできているわけです。

これも十分に逆転なのですが それではありません。

 

塗料を塗った後なのですが、普通に考えたらピカピカの艶のある出来上がりになるわけですが 最近これはあまり好まれません。

どちらかと言うと艶感を抑えた塗装が多いのです。

塗料にわざわざ鉱石の細かい粉などを混ぜ入れて艶を落としていたりするわけです。

普通に考えると 艶がある方がつるつるしていて水はじきもよくていいと思う所ですが美観と言う面では やはり良くないのでしょう。

それ以上に、最初に出た汚れが付きにくいという点からもそういうのでない方がいいというのが今の考え方のようです。

 

つやつやで水を弾く作りのものを 撥水と呼ぶわけですが、この言葉を初めて聞いたのは忘れもしない自動車用窓ガラス塗装剤が登場したとき。

商品名的には「ガラコ」と言うやつでテレビのCMでも「驚きの水はじき性能」なんて宣伝文句を今でも覚えています。

確かに雨が降っても 水玉が出来てそれが風に吹かれて流れてゆく様は感動的ですらあったのです。

もう、車の常備品と言うぐらいによく使いました。

そして、それらは多くのものに広がってゆきました。

傘の表面だったり、お風呂場のガラス、お風呂場の床だったりと「撥水」という言葉は一気に一般化したわけです。

ああいうのも流行語大賞にしてあげればいいのにと思ったりもするわけですが。

これで、汚れもつきにくいと当時は言われていましたしそう思っていました。

しかし、実際雨がやんで車を止めてあると 水玉のわっか状に汚れが残ります。

これは撥水機能によって集められた水が水玉になるのですが 水玉には汚れが含まれているので水玉が蒸発して無くなる際に汚れが水玉の大きさにガラスに残るのです。

窓だけならともかく 車体も水はじき抜群のワックスを塗っていたりするとそこにも残るわけです。

奇麗なのか、それとも汚れが集まりやすくなっているので汚いのか微妙な感じになってしまうわけです。それも埃の多い地域ではより明確に出るわけです。

 

最近、「撥水性」の対義語として「親水性」という言葉が出てきています。

親水性を高めると 撥水性の時と逆で水玉は広がれる限り広がって薄く伸びてゆきます。

なんか全体に汚れそうなのですが、前述の汚れの付きにくい塗料はこちらの物なのです。

それがそうなのとなるわけですが、全体的に汚れが広がれば汚れそのものは目立ちにくくなりますし 層が薄くつくので次の雨の時にも流れやすくなるのですが この仕組みも昔の広がるとは少し違うのです。

昔の親水性は、表面が凸凹していて凹みに毛細管現象で水が入り込み表面張力が下がり水玉が伸びているのですが 現在のものは表面がつるつるだけど科学的処理で親水性が高いので引っかかりが少ない面に乗った薄い汚れなので落ちやすいのです。

昔の木材の上に水がしみ込んで汚れるようなものを想像すると違う物なのです。

 

撥水性が汚れが付きにくいものとして流行した時代から一転してその反対のものが汚れが付きにくいものとして出てくるという昔が間違えていたと言わんばかりの話なのですが、前述通り撥水性の先にある親水性は昔の物とは全く違う仕組みなので 効果は逆転しましたが別の新しいものだったわけです。

勿論、大気が奇麗になって 降ってくる雨が昔よりきれいな水になっている日本と言う国に住んでいるからこそっていうのもあるのでそれには感謝しながらなのですが

 

無い規格

USBケーブルが届かないので延長するためのコネクターだったり、HDMIを延長したりといろいろなコネクターが販売されています。

わたしも使う事があるのですが、もちろん とりあえずとしてなのですが・・・・

 

先日来、LANの相談を受けることがあって 部屋のケーブルが短いのでもうちょっと伸ばしたいというような話で JJと呼ばれるジョイントコネクターでケーブルをつなげば物理的な延長ができます。

で、Cat5eのタイプとCat6があるけど将来を考えてCat6Aの買っといたほうがいいなんて聞かれて 困った話だなと思う。

まず、大前提としてつながない方がいいに決まっているので電線を入れ替える対応が正解です 特に長期にわたるなら入れ替えるべきなので 将来なんか考えちゃダメってことが最も大きなポイントなんです。

で、もう一つなのですが そもそもJJコネクターの規格適合ってなに?

 

LANでもUSBでもHDMIのケーブルでもそうなのですがその接続方法の規格が存在します。

基本的に規格の根底には 給電もしくは信号の伝達に関する最低限の決まりがあるわけです。それが根底にあるわけですがそれだけだと成り立たない部分があるわけです。

例えば途中で繋いだ時に その際にどれだけのロスが出るかを想定したとしても それを複数繋げば当然ですが 一つ増えるたびにロスが増えてしまうわけです。

じゃあ、接続部分でどれだけのロスが許されるのかと言う話になると 1か所あたりのロスの基準と、その接続をいくつまでしていいかと言うのが決められるわけです。

信号の伝達や給電性能に関しては 伝達規格で、いくつまで繋いでいいかとかは配線規格と切り分けて決められるわけです。

 

では、さっきの例に戻ってLANの場合なのですが 電気のコンセントと同じで ブレーカーからコンセントの様に壁の中に入っている線と 壁の外に両端にコネクターの付いた線とを繋ぐわけですから 配線全体の接続部は2か所だけ許されるわけです。

あとは両端の機器へのコネクターの2か所があるわけです。

これがUSBやHDMIのケーブルとなると 途中接続をそもそも想定されていないのです。

その接続において性能が規定されるわけです。

 

じゃあ、JJタイプのケーブルを2本つなぐコネクターの場合は 少なくともUSBとかHDMIは想定していないので 規格そのものが存在しません。

LANの場合は 二本のケーブルをつなぐだけと言うだけなら使えなくはないとも言えますが 壁から出ているLANケーブルを延長すると言う用途では 想定接続回数を超えてしまうわけです。

じゃあ、この商品はというと 使えるときと使えない時があるという製品となるために規格をでかでかと書くと 使えないパターンはどうするんだろうという商品となるわけです。

ましてや、取説に壁から出た線に繋いだ絵などを入れると間違いなく対象外商品と自ら説明するようなことになってしまうわけです。

 

では、これらの商品は偽装表記なのかと言うと 二つに分けた規格の伝達規格には適合しているが配線規格上は使えない商品と言う面白い位置づけとなるわけです。

で、メーカーとしては使い方はお客さんの自由で 電鉄規格に適語していると表記していますと逃げてしまうわけです。

繋いでみて動かなければ、相性問題と言うのが・・・・なんて ネットを検索してみればわかる通りそれで解決している人のいかに多いことか。

基本的にダメだからダメなんだといってしまうと 販売側にも問題が起きるという点からもグレーになり続けるわけです。

 

複雑になった現在の接続事情ですが ユーザーもちゃんと勉強してわかって使うようにならないと たんにコネクターが同じだから刺さりますとか、規格番号が書いてあるから大丈夫とかそういう話でないものがあるのですが

でも、使うなって言ってるんじゃないですよ そういうのを分かって便利に使いましょうってことなだけです。

技術の進歩の方向性の終着点

ビデオカメラのメーカー撤退が話題になったので、昔胸躍らせた技術だったのでちょっと。

磁気メディアへの記録と言うのは 飛躍的に向上しました。

例えば最初に1Mとかしか無かったHDDが今では20Tドライブとかになっているわけですから大きく変わったわけです。

円盤状のメディアはともかくテープはどうでしょう?

それには一定の限界があったのです。

 

テープはリボン上の樹脂膜に磁性体を張り付けたもので 磁気ヘッドを当てながら磁力をかけることで記録再生をするわけです。

単純なつくりなのかかなり古くから存在します。

多くは音楽用メディアとして利用されています。

1インチ幅から徐々に細くなっていっているのは 記録密度が上がった割には記録すべきデータ量が大きくないので 音質が変わらないのなら小型化できる方が良いので小さくなっていったわけです。

そして、太いまま使うなら複数のトラックを書き込みデータ容量を増やすという 疑似的に太いテープを細いテープとして使う使い方も出てきました。

昔とカラオケで8トラとかいうのは 1本のテープに8トラック記録されていて 8曲の曲が1本のカセットで再生可能だったわけです。

なぜ、連続で記録しないかと言うと 頭出しが簡単だという点で 短いテープの分だけ巻き戻し時間が短くなる問う利点があったわけです。

巻き戻して トラック番号を入れれば曲が選べる便利なシステムだったわけです。

 

音声の記録が進んで その先に映像の記録を始めた時に 1秒間に60フレームと言う非常に高速なデータをテープに書き込もうとすると 磁気ヘッドにあたるテープの移動速度が足りずデータ量が増やせないという問題が出ました。

で、テープの速度を一気に上げると どんな長いテープをもってしてもあっという間に使い切ってしまうのです。単にテープを早送りした状態で書き込むわけですから。

今の様にデータはデジタルではないために どこかに貯めておいて複数のトラックに分けて記録するという事も出来なかったわけです。

で、考えられたのはテープに対して斜めに記録する方法でテープに対して細いヘッドを斜めに回転させながら動くことで今までテープの進行方向に対して8トラックとかあったトラックを斜めに細かいトラック分けすることでテープとヘッドの相対速度を上げて記録密度を上げることに成功したわけです。

これによって テープの速度当たりの記憶容量が一気に拡大したわけです。

円形のヘッド支持具に巻き付けたテープに回転しながら書き込むことで数十倍の速度に増速したわけです。

子供心にそんなことが可能なんだと感動したわけです。

 

テープを巻き付けた状態で回転させることはテープが円筒状の支持具に巻き付けられた状態で引っ張られ続けるために テープを傷めないような非常に平坦度の高い加工が必要となりました。

また、その円筒の中を開店する磁気ヘッドの中心が非常に高い精度で真ん中になっていないとどこかでヘッドがテープから離れてしまうもしくはヘッドがテープに接触してテープを切断してしまう可能性があります。

また、テープを入れた時にその円筒に毎度同じ位置に巻き付けて用意する ローディングの技術も非常に複雑なものとなったわけです。

それを工業製品として一般市販品として完成させたわけです。

登場したビデオレコーダーは夢の機器でした。

 

ですが、時代とともに世代交代が進みます。

まず、記録媒体ですがテープ状の物から円盤状のものに

同じ細いヘッドで 細く高速に記録していくなら円盤状のものの上でヘッドを動かす方が仕組みが簡単にできることから円盤状のものが主流になってゆきます。

勿論、円盤に対してテープは非常に面積が広いので ここまでは容量的にはテープが優れていたわけです。

そして、その先に記録方法の変化で 磁気方式から光学方式への変化。

いわゆるCDやDVDへの変化で磁気テープ式の映像記録が下火になってゆく訳です。

円盤状の記録媒体は 早送りや巻き戻しと言う時間のかかる作業が必要ないことが大きな利便性の違いとなるわけです。

そして、記録方式がアナログからデジタルになっていることで 半導体モリーが現在の動画記録の主流となってしまいました。

今のマイクロSD1枚で VHSテープ数十本分とかの画像を記録できるわけですから もう、戻ることはないのでしょう。

故に、時代の変化は残酷なわけです。

 

機構的に非常に複雑で非常に高い精度の必要なこの技術

今も、コンピューターのデータのバックアップ技術として使われています。

磁性体の面積が非常に広いことから やはり円盤状メディアでは追いつけない容量の記録が可能だからです。

ただ、民間用としてはコストが高すぎてもう日の目を見ることはないのではと思います。

ですが、その時代を生きたものとしては その目を見張るような技術の集大成は忘れられないものとして記憶に記録されていたりするわけですが・

 

連携と失敗

PCを使っている人の多くがSmartPhoneを使っていると思います。

仕事限定でもなければ ある程度そういったものに理解があるという事なのだと。

例えば、SmartPhoneで写真を撮って それをPCで加工したり メールに添付したりしようと思った時はどうしますか?

 

複数の機材を持つと、その間の連携が問題になります。

例えばメールだとすると、PCだけにくるメールやSmartPhoneにしか来ないメールと言う風に分けてあると両方を常に見解くことになってしまいます。

2台程度なら良いのですが 3台とか5台とかになると・・・・

幸いにもメールは クラウド上にサーバーを置くサービスなので 両方の機器で受信することが出来るので そうやって使うことが出来るので比較的困らないわけですが よくよく考えると2台の機器双方で通信が発生することとなります。

なので、パケット毎のコストが掛かっている状態ですと 2倍の通信費を払うことになるわけです。

もし、PCとSmartPhoneが双方で近距離通信を行っていて共有しているという状態であればこの問題は起きないわけです。

 

もっと昔に遡ると SmartPhoneの初期やその祖先ともいうべきPDAなどでもメールの受信はできたのですが 当時のモバイル回線の遅さや メモリーの量の制限などから今でいうメールが来たときの通知のポップアップ程度の文字数しか受信されませんでした。

いわゆる メールの件名だけそれも文字数制限付きで。それでも当時は凄いなと思ったわけですが。

もちろん、本文や添付ファイルを指定して受信することもできましたが 本文だけならともかく添付ファイルは 専用のビューワーが必要だったので まあPDFぐらいでした実用的になるのは。

その時代には役割分担ができていて、通知の確認と内容の確認をそれぞれ PDA、PCと分けていたわけです。共有されている情報は差出人とタイトル程度だったわけです。

いまのSmartWatch以下の情報なんですけどね 考えたら。

 

現在のSmartPhoneメールは普通に全文受信できます。まあ、添付ファイルは選択受信もできますが完全受信でもまあいいかと言いう感じになってきています。

私のSmartPhoneで 12GRAM 256GSSDなので 普通のノートPCと変わらないストレージサイズなので PCで受信するぐらいならSmartPhoneでもとなっているわけです。

逆に私のPCはAny Time Connectと呼ばれる常時接続タイプのPCですが それ以外のPCは通信環境のないところでは当然メールの受信などがされないので通知されることはありません。

故にSmartPhoneの環境は良くなったのですが PCの役割が何も進歩していないことになります。

と言うわけで、Bluetoothを使ったYourPhoneというアプリがあり SmmartPhoneが近くにある間SmarrtPhoneの指定した通知を受け取ることが出来るアプリがあり SmartPhoneの写真や通知、SMSなども見ることが出来て っ非常に高い連動性を見せるようになったわけです。

ようやく、これで過去からの課題の連動性が高くなったかなと思ったりするわけなのですが・・・

 

で、なのですが PCに通信環境がない時にSmartPhoneに来たメールがPCに通知されるわけですが そのメールどうやって読むでしょう?

添付ファイルへの編集とかが必要だったらともかく 見るだけだったら そのままSmartPhoneで見ませんか?

SMSも同様です。わざわざPCで見たいという感覚はないですよね。

逆に通信環境のあるPCだったら わざわざSmartPhone経由の通知で見る必要ないですよね。

では写真を添付しての送信とかでPCで作業というのもあるわけですが、大半はせいぜいトリミングか一部を塗りつぶして消すだけです。その程度の作業ならSmartPhoneでも今やすぐにできるんですよね。

わざわざPCで作業しなくても・・・・

それ以外はクラウドストレージにおいて共有する程度で困らないというのが私的な実情なのです。

やっぱりメールやメッセンジャーでと言うなら ほとんどがクラウドサービスで両方で見れちゃうんですよね。機器間で共有しなくても

じゃあ、何のために・・・・・ 本当に何の為なんでしょうね?