ハードウエアのサブスクリプション

テスラの自動運転は良くテレビで話題になったりします。

一つは、自動運転がまじかに来ているという近未来的な期待感ともう一つは それによって発生した事故の話。

今のところは車の運転手が責任を取る必要があるわけですが、自動と言うからには車を製造したメーカーに責任がない筈は無いという立場と両方で注目を浴びることが多い。

後者は、運転手がいるからには言いがかりと言う声もあるが 例えばブレーキの利きが悪いことや レバーの場所が悪くて間違えの原因になるなどでリコールが起きて問題になるようにメーカー側の責任が全くゼロでは無いというのが慣例の為責任はあるというのが一連の流れからも正しいようには思われます。

 

で、その自動運転なのですが 実はオプションです。

変な言い方をしましたが、車両購入時のオプションとして付けるかどうかが選択できるものです。

ただ、ここがちょっと特徴的なところなのですが このオプションにハードウエア的な追加は含まれず本体内のソフトウエアの追加のみで実現される機能です。

つまり、自動運転プログラムを買ってインストールすると(実際は有効化だけで入っているようです)この機能が使えるようになります。

つまり、ハードウエアを購入する人は オプションを有効にする人だけしか使わないハードウエアの負荷装置の金銭的負担をしているわけですが 商品を作り分けなくてよい分全体のコストが下がっているというわけです。

この考え方は程度の問題でどちらがより良いというかバランスの問題で良い方で言いう程度の物でしょう。

ただ、持っている人にしてみれば機能があるのにお金を取るために使わせてくれないと不満を持つかもしれませんが よくよく考えてもらうと 例えばPCを購入時にはOSしか入っていなくて WordやExcelを使うためには別途購入しているわけで それと同じとっ考えてもらえば 購入すればそれだけの機能を発揮できる機器を購入したい(いわゆるスペックの高いPC)という欲求に対しての機種選びなのでそれは正しい選択のような気がします。

 

問題はなのですがこのハードウエアを中古で購入した人です。

ハードウエアに依存する機能が故に PCの様にほかの機種にアプリケーションのライセンスを映しても使えるものだったら良いのですが ハードウエアへの依存が高いために買い切りに近い状態となってしまいます。

じゃあ、中古の時はそのままと言いたいわけですが これに対する更新料などがかかってくるわけです。

ソフトウエアは日々アップデートされます。

PCのOSもそうですがセキュリティの問題や機能の不具合に新しい機能の追加です。

それらを行うためには1度支払われたコストだけで賄うことが出来ないので 保守費用を取っているのですが 当然ながら追加されたソフトウエアにもそのコストが掛かるわけです。

自動運転のライセンスが中古で購入したときに継続されるかどうかも一度問題になりましたがその保守費も含めるともっと問題がややこしくなります。

削除が可能かどうかとか それにより再度販売するときの価値が変動するとかいろいろな意見があるようです。

新しい販売モデル故に 色々な法的対応や購入する側の感覚への対応も手探りなのが現状でしょう。

 

他にも新しい試みとして IntelがCPUのサブスクリプションを考えているのではと言う報道がなされました。

以前より、CPUそのものに関しては コア数やキャッシュサイズの異なるCPUを強い離婚上の配線として作り分けるわけではなく 一部機能への配線を焼き切り機能制限をして下位クラスのCPUとして作り分けているものもありました。

前述の例と同様に 同じハードウエアを買ったが購入する人によって機能が違うという事が起きるわけです。

ただ、それを使う人が意識することがなかったので今まで話題にもならなかったわけですが今回の報道のものは よりテスラの状況に近いもので あとからソフトウエアで有効化を決められる機能だという事なのです。

 

例えば、CPU内蔵のグラフィック機能を使うには後でライセンスを購入くださいとか 買った時点ではミドルクラスですが ライセンスを買うとハイエンドのCPUに早変わりと言うような変更が成されるのではと言う話です。

今回話題になったのはベクトル計算機能で512Bitの計算機能が 当初有効だったものがBIOSのアップデートで無効化されたものです。

これは本来ライセンスを購入した人だけが使える機能で ただ勝っただけの人には使えないはずの機能が間違えて使えてしまったという事なのではと言う話なのです。

 

データベースを効率的に使うCPUと科学技術計算を効率的に使うというのは似て非なるものです。

当然機能の使い分けで ハードウエアを作り分ける必要がなければそれに越したことはないので それは良いのですが、ただ、これが中古市場に至ると外観では全く同じものが流通することとなりますし 有効にした機能が誰に対して使えるのか、その保守費用などはどうなるのかなど今後の業界として対応が必要な問題となりそうですね。