無い規格

USBケーブルが届かないので延長するためのコネクターだったり、HDMIを延長したりといろいろなコネクターが販売されています。

わたしも使う事があるのですが、もちろん とりあえずとしてなのですが・・・・

 

先日来、LANの相談を受けることがあって 部屋のケーブルが短いのでもうちょっと伸ばしたいというような話で JJと呼ばれるジョイントコネクターでケーブルをつなげば物理的な延長ができます。

で、Cat5eのタイプとCat6があるけど将来を考えてCat6Aの買っといたほうがいいなんて聞かれて 困った話だなと思う。

まず、大前提としてつながない方がいいに決まっているので電線を入れ替える対応が正解です 特に長期にわたるなら入れ替えるべきなので 将来なんか考えちゃダメってことが最も大きなポイントなんです。

で、もう一つなのですが そもそもJJコネクターの規格適合ってなに?

 

LANでもUSBでもHDMIのケーブルでもそうなのですがその接続方法の規格が存在します。

基本的に規格の根底には 給電もしくは信号の伝達に関する最低限の決まりがあるわけです。それが根底にあるわけですがそれだけだと成り立たない部分があるわけです。

例えば途中で繋いだ時に その際にどれだけのロスが出るかを想定したとしても それを複数繋げば当然ですが 一つ増えるたびにロスが増えてしまうわけです。

じゃあ、接続部分でどれだけのロスが許されるのかと言う話になると 1か所あたりのロスの基準と、その接続をいくつまでしていいかと言うのが決められるわけです。

信号の伝達や給電性能に関しては 伝達規格で、いくつまで繋いでいいかとかは配線規格と切り分けて決められるわけです。

 

では、さっきの例に戻ってLANの場合なのですが 電気のコンセントと同じで ブレーカーからコンセントの様に壁の中に入っている線と 壁の外に両端にコネクターの付いた線とを繋ぐわけですから 配線全体の接続部は2か所だけ許されるわけです。

あとは両端の機器へのコネクターの2か所があるわけです。

これがUSBやHDMIのケーブルとなると 途中接続をそもそも想定されていないのです。

その接続において性能が規定されるわけです。

 

じゃあ、JJタイプのケーブルを2本つなぐコネクターの場合は 少なくともUSBとかHDMIは想定していないので 規格そのものが存在しません。

LANの場合は 二本のケーブルをつなぐだけと言うだけなら使えなくはないとも言えますが 壁から出ているLANケーブルを延長すると言う用途では 想定接続回数を超えてしまうわけです。

じゃあ、この商品はというと 使えるときと使えない時があるという製品となるために規格をでかでかと書くと 使えないパターンはどうするんだろうという商品となるわけです。

ましてや、取説に壁から出た線に繋いだ絵などを入れると間違いなく対象外商品と自ら説明するようなことになってしまうわけです。

 

では、これらの商品は偽装表記なのかと言うと 二つに分けた規格の伝達規格には適合しているが配線規格上は使えない商品と言う面白い位置づけとなるわけです。

で、メーカーとしては使い方はお客さんの自由で 電鉄規格に適語していると表記していますと逃げてしまうわけです。

繋いでみて動かなければ、相性問題と言うのが・・・・なんて ネットを検索してみればわかる通りそれで解決している人のいかに多いことか。

基本的にダメだからダメなんだといってしまうと 販売側にも問題が起きるという点からもグレーになり続けるわけです。

 

複雑になった現在の接続事情ですが ユーザーもちゃんと勉強してわかって使うようにならないと たんにコネクターが同じだから刺さりますとか、規格番号が書いてあるから大丈夫とかそういう話でないものがあるのですが

でも、使うなって言ってるんじゃないですよ そういうのを分かって便利に使いましょうってことなだけです。