マティス

マティス君は、プラグを交換してもらいました。
プラグは、ガソリンと空気をピストンにいれて 一生懸命圧縮した後に火花を飛ばして一気に爆発させるための部品です。
電気の事です、最も尖った角から 最も尖った角まで火花が飛びます。
角は鋭角になっていれば、鋭角になっている程火花が飛びやすくなります。
電気の量が多くなればおおくなるほど火花の量は大きくなり、一気に火をつけられる燃料の量が多くなり爆発力が大きくなります。
でも、火花が強くなると 欠け易くなるのである程度以上は尖らす事が出来ません。
どうしても、尖らしたい人は 固い鋼材を使い強い火花を飛ばしても 減りにくくします。
ちなみに、今回のマティス君のプラグは、規定値で 1.2mmの間隙(火花の飛ぶ先端と、飛ばれる先端までの隙間)が1.6〜2mmまで、開いていました(磨耗していました)
間隙が大きくなると、ガソリンが多く空気との混合気体が多いときには着きますが、薄い時には着き難くなります。
つまり、遅い回転の時 スタートしてすぐとかにトルクを出しにくくなります。
今回は、約3.5万キロで交換でしたが、丁度良い時期だったようです(遅かったかも?)
最も硬い鋼材は、やはりプラグとして使われるものの代表は白金(プラチナ)を使います。
勿論、白金の塊は使えないので 先端のみ付けるんですけど・・・
はい、それでも十分に高価です・・・貧乏人には決してお安くないです。
高いだけの値打ちは実は十分にあります。硬いお陰で減らないのです 10万キロ若しくはメンテナンスフリーと呼ばれる寿命があります。
しかししかし、最近(といってもダイブ前か)少しだけ貧乏人にやさしいプラグが出ています。
イリジウムプラグと・・・・
普通のプラグが500円とすれば、プラチナプラグは3500円、でも、イリジウムプラグは1500円ぐらい。十分リーズナブルでしょ!!
勿論、掛ける4本とかいるんですけど。
勿論、欠点が無いわけではなく 普通のプラグと違わない程度の寿命になります。
でも、細い電極は充分低い閾値で火花が飛び、大きな火花も出す事は出来ます。
つまり、プラチナの性能に、普通のプラグの寿命という微妙な立場のプラグです。
さて、交換します。
もちろん、自分でしないのですが・・・・
お店選びのポイントはこんなところにも出ます。
プラグを抜くのに専用のレンチを持っていない店は信用できません。
全てを緩めても、抜きっぱなしにしないこと。
勿論、無菌室のようなところで作業するのなら良いのですが 順番に抜きっぱなしにすると 抜いている間にゴミがピストンに入るとシリンダーに傷がつく恐れが増えます。
抜いた後、穴の中にゴミが落ちないようにちゃんと掃除する事。
ゴミが残ると、あとでプラグを閉めこんだ時に ちゃんと密着せずに排気もれしたりする可能性があります。
そして、改めてプラグを入れるときに ちゃんとねじ山にオイルなどを差し滑らかに入るようにする事。
滑らかに入らないと、後でトルクレンチをかけて締め込み力を一定にコントロールしようにも締め込む場所に応じてトルクが変動するとうまくコントロールできません。
それと、プラグに着いている 座金 ドーナッツのような鉄板(大体アルミですが)は一度閉めこむと形が変形します。
変形して、穴の形になり漏れを防ぎます。
簡単に言うと、一度変形したものは戻らない。
ゆえに、二度は基本的に使えません。
一度や二度ならともかく、何度も締めたり緩めたりされると信用できません。
そして、ちゃんと取り付けられた部品は、きっと貴方を裏切らない活躍をしてくれるでしょう。