メタフレームって?

昨日の説明不足で、言葉の羅列に終わってしまいました。
そこで、少ない引き出し(それも随分古い)引き出しからメタフレームと言う言葉を拾い出して見ました。
本当は、ちゃんと調べて書かないと、またほら吹き男爵になるのですが まあ商用でやっている訳ではないので許してください。
私が知っているのは、遥か昔WINDOWS CEが出た頃の話。
かの国では、COMDEX FALLというお祭りがあって、記者には格安で評価の為にCASIO のCE機を(カシオペア A−50だったと記憶します)売ってくれると話が有ったようで 持って帰ってきてくれたのを見せてもらいました。
当時、HPや日本ではシャープの電子手帳のような物がありましたし、既にPALMを使っていた私にとって(日本語化はされていませんでしたが)用途すら不明の端末だったと記憶します。
それが、一年後か 二年後COMDEXでは多くのCE端末が会場をにぎわせていました。
その端末たちは、いま 皆さんが想像するような物ではなく 完全にPCと同等の物でした。
先進性を見せるために当時珍しかった 液晶ディスプレイを付けた物が多かった程度です。
所謂、RAMの殆ど無い ROMで動くWINDOWS機という位置づけでした。
そして、その端末上で輝くように動いていたのが CITRIX(会社名) のMetaframe(ソフト名)でした。
マイクロソフトも、そのソフトを大々的にPRしていましたから windows CEのキラーアプリケーションとしての発表だと勘違いしたのですが 大いなる勘違いで(でも、書いてあることが勘違いかもしれない ややこしい) Windows NT ターミナルサーバーエディションへの布石だったのだろうと思います。
翌年には、CITRIXのメタフレームの技術を利用した(と記憶するんですが)ターミナルサーバーエディションが出て MACの画面上で、windowsCEの画面上でwindowsのソフトが動くデモをやっていました。
当時の事ですが、最初の年にはメタフレーム自身が発売になっておらず(私が思うに windowsNT待ちだったような) WEB上でサンプルプログラムを動かすに過ぎず、日本でWEBのページにアクセスすると 画面にEXCELのワークシートが出て、普通に操作できたことを覚えています。
向こうの(アメリカの)機器の画面を、日本で見て操作できるって画期的に思えました。
当時の話ですが、回線帯域はたった16Kで十分に実用になると・・・
確かに、電話回線で接続するインターネットでも驚くほど軽快に動きました。
ただ、日本語環境が用意されていなかったために 翌年まで忘却に入るのですが・・・
翌年も花盛り!! あちこちで出品されていて世界はこうなるみたいな予想めいたことを吹いて廻っていたのですが大きな落とし穴が。
やはり、32bitアプリケーションが登場しだして 劇的に速度の上がったここ2年ほどに比べて Pentium Ⅱの登場が待たれていた状況の時で 速度の向上が鈍った時期(だと記憶するのですが) マルチメディア命令ほどの向上の無いCPUでは 多くの処理を一括に任せきれる程ではなく、また ブレードサーバー(一台の筐体の中に複数のコンピューターを入れる)のような省スペースに複数台のコンピューターを置く技術等 技術的用件を解決するには未だ市場が成熟していないと当時は感じた物です。(まあ、お金のあるところは力任せにやってらして 感心はしました)。
メタフレームは、昨日も書いたとおり アプリケーションサーバーと言われるコンピューターの中に仮想的に複数台のコンピューターを形成し 実行結果のみを圧縮してクライアントに送る技術です。
勿論、クライアントの入力をアプリケーションサーバーに送る機能も持っています。
正直、ターミナル機能に付いてはwindows2000から標準装備になり、十分に環境は整ったかと思うのですが・・・
Sigmarion3を持っていれば リモートデスクトップというのを使われたことが一度ぐらいはあるかと思うのですが 同様の物です。
残念ながら、転送レートよりも画面の書き換えの遅さが目立ったかと思うのですが十分実用になるレベルだったかと思います。
同じ機能であれば、ビジネスアプリケーションなら256色の制限も気にならないし 何か出来そうな?!と言うことを予感させたことと思います。
これと同様で、もっと早く、もっと狭い帯域で(遅い通信環境でも)、尚且つ印刷までサポートされるとすれば 導入してみたい!! と思わせませんか?