ここに至って

最近、基幹システムの更新に渡って 数ヶ月。
いろいろなベンダーの提案を整理していて まあ、最近のトレンドというか進むべき方向が見えてきます。
最初に基幹に携わったのは、10年程前、
オフコン(もう死後かも)の基幹システムを当時使っていて、UNIXのワークステーションをサーバーに、ターミナルソフトの動いているクライアントで入力するもので、バックアップはFD7枚という今考えると恐ろしげな機器でした。
勿論、今のようなwindowsのシステムであるはずも無く(当時はGUIといえばマックの専売特許)キャラクターコンソールなのでデーターの量も大したことなく それはそれで軽快に動きました。
その次は、別の会社に移り クラサバ事始みたいな状態。
だれも手探りで、10BASE−Tのモジュラープラグのネットワークも、oracleを使ったDBと、クライアントに入っている4GLのクライアントソフトでした。
何が言いたいかと言うと、最初の構成は
サーバーとターミナルの構成
つまり、DBも、プログラムもメインのサーバーで実行し端末は画面表示を行っているだけで何もしてなかったんですよね。
画面の枠線だけ、先に送って 中に入るキャラクターをオーバーレイさせて表示します。
問題があります。
どこの、会社のソフトも見た目が大して変わらないんですよね。
PCのソフトは、そろそろwindows3.1を得て、大きく時代を変えようとしています。
数万円のソフトが、マウスを利用した新しいインターフェース、何かの項目を入れるときに検索画面がポップアップしたりと 新しいインターフェースを恐ろしいほど発明していきました。
で、そんな事よりこんな事より、日本語の入力問題が重くのしかかってきました。
クライアントは画面表示しか出来ないんです。
軽快な、連文節変換をクライアントに持たせるのは、非常に辛かったんです。
(今なら、携帯電話にでも付いてるんですけどね)
で、DBサーバーを ネットワークで共有して、実際のプログラムをクライアント側で動かすクライアント−サーバー型のシステムがでてきました。
この世の春を迎える、NETWARE、そしてその機能を取り込みながら大きくなるWINDOWS OS。
しかし、反面、複雑化したOSは安定性を欠き クライアントのトラブルが当たり前のように発生する事になります。
(ターミナルは壊れたら交換して終わりですから)
また、インターネットが出てきて セキュリティの問題、WINDOWS OSの頻度の高いUPDATE等 クライアントに依存する作業量が一気に増えてゆきます。
TCOという言葉が出てきたのもこの頃、いわゆるトータルコストで考えると機器代やソフト代もさる事ながら 管理コストも大きなウエイトを占めるという事を騒ぎ出します。
で、でて来たのが Metaframeというソフト。
いわゆる、DBサーバーの傍にアプリケーションを実行するPCを置き、その画面の内容だけをネットワークで端末に送り表示する。
つまり、昔の サーバー集中処理型に戻そうとしています。
でも、これは画期的技術と初めてアメリカで見たときには、まだ未発売の状態でしたがサンプルプログラムを貰って帰ったりと私の心持がざわざわとした事を覚えています。
ところが、勿論かなりの普及を見せるんですが、根本的に問題が出てくるんですよね。
何がって、アプリケーションを実行するサーバーが、何台ものコンピューターのアプリケーションを1台で実行するのです。
簡単に言うと、クライアント10台分の処理能力とか20台分の処理能力を持たなければいけなくなるんです。
ムーアの法則があるので、コンピューターの性能は格段上がってきています。
それが相殺してくれると、軽く考えていたら パワーだけでない問題が・・・
複数台のコンピューターをアプリケーションサーバーに集中させると、1台256Mのメモリーを消費するとして、10台で2.5G、20台で 5Gのメモリーを実装する必要が・・・
CPUは2機、4機と搭載したものの pentiumから始まった32bitのアドレスラインは4Gの搭載が最大量だったのです。
勿論、これは今後たくさん出てくる64bitCPUが解決してくれるんですが・・・
それ以外にも、もう一つ。
おそらく、ここまで我慢して読んでくれる人が少ないと思うのですが、ここを見てくれてる人と関係あるのはこの先で、
端末として使う機器の問題です。
実は、出力の問題があるので全てが解決しているわけではないのですが 入力だけで言えば WEBをベースに実行できるように上記のソフトはなっています。
つまり、windowsOSを必要としているわけではないのです。
PDAでも勿論OKなんです。
WINDOWS CE.net という意味ありげな名称・・・
そしてPPC 2002で妙に軽快になった日本語入力。
何より、リビジョンを上げてIE5相当にまでなったブラウザー(JAVAの問題はありますが)
現に、Sigmarion Ⅲを買った人たちの評価の大半は、入力機器としての完成度とようやく満足できる環境になった WEBの閲覧・・・・が多くを占めていたような気がしませんか?
いまだ納品されていないシステムなので(MetaframeじゃなくてJAVAなので駄目な気がしますが)確証はないですが、SigmarionⅢの使い道としては かなりいい線を付くと思うのですがどうですかね?
そういえば、マイクロソフトのVPNクライアントとしてもちゃんと繋がりますよねSigmarionⅢ・・・・