電源が・・・

ここのところCPUの新しい商品が続々リリースされています。
どのCPUも夢のあるスペックを公開してくれています。
特に、64biCPUの搭乗は、486やペンティアムの登場の時のような衝撃的な事件であるはずなのですが話題性が少ないのは少し寂しい気がします。
しかし、多くのユーザーは1Gを越えたあたりで仕様用途に疑問を感じているようで、買い替えが加速されるのはそれ以下のスペックのユーザーのようです。
雑誌の記事などを見ていると、買い替えのきっかけで最も多いのはHDDのようで、ついでOSの互換性や、メモリー容量なような気がします。もちろん、何の調査もしていませんが 雑誌の巻末のQ&Aでは 10年も前から同じような質問が繰り返されるからそう思います。
過去の実績で言えば、32bitCPUが出たときには、16bitアプリケーションの動作も速くなり 16bitアプリケーションを使っているユーザーにもメリットはありましたが 現在の64Bit化にはその利点もありません。
OSも現在の32Bit版 WINDOWS XPを搭載したパソコンを買っても64Bit環境のメリットはありません。
以降、WindowsXP64bit Editionが出て効果を体感できるのですが その時には 別に買ってくださいではあまりにも不親切なような・・・・
私の知りえる範囲では、未だ 優待販売のアナウンスも出てないようで 今買ったユーザーはLinuxでしかメリットが体感出来えないのはちょっと・・・
ともあれ、AMDの許せるところは、32bitCPUと64bitCPUに価格差が殆ど無いので、32bitを買ったと思えば腹の立たないところです。
ましてや、Duronに相当する 廉価版の64bit(噂です、スペックは未公開)を提供してくれるそうで ありがたいことです。
でも、AMDの肩を持つわけではありません。機能が変わらなければ32bitのIntel買っても一緒ですから 安定性でintelを買うのが普通のサラリーマンの選択でしょう。
で、64bit Enable(対応という意味らしい)にIntelもしてくる様子なのですが、それに合わせてCPUのソケットの形状が又、変化しました。
Soket7と言っていたころが懐かしく、今はピンの数をソケットの名称にするようで いつぞや使っていたslot形状を手放しといてよかったと思えるほどの ピン数(900本ぐらいですか?)に成ってきています。
900個の電極の付いたカードの抜き差しは恐ろしいですから。
で、ピンが増えたのは 64bit化に対応した・・・という説明が多いのですが
よく考えたら、完全に対応したと仮定して、メモリーアドレスバスに +32bitづつ、I/Oも最大まで拡大したとして +32bitづつがまあ、増えたピン数です(本当は データーはその倍になっているようですが ここでは、簡単に32と書いています)
128本として、Pentium3の時代のソケットが 370で370本(ですよね?)に足しても 500本ぐらい。2倍にしても256本で626本 900本は多すぎます。
じゃあ何が増えたか?
内部と外部のクロックをI/Oやキャッシュに向けて複数の・・・・とかいろいろ細かい説明は書いてありますが、何よりも大きく増えたのは Vcc(電源と読み替えてください)とGND。
つまり、CPUの消費する電気が多すぎて、コンセントが一つ(今までも沢山ですよ 比喩です)では足りなくなって、3つも4つも付けましたという事なのです。
つまり、電気代がかかるようになったと言うことです。
最近の技術で、使わないときはお休みとかはしていますが まあ、全体を見て大きくなったことには変わりなく驚くべきことです。
ケースも、チップの冷却も総てを統合した設計が必要となり、ソケットに電気を流すためにマザーボードに電気を流す方法も変えていかなければいけない。
で、BTXなんて規格を作ったようです。
いま、規格策定中なのは 1000W時代のコンピューターの設計といいますが、1000Wというと 看板照明灯の世界です。
3mぐらいの看板を照らす、ハロゲンランプが1000Wです。
勿論、その発生する光もさることながら熱もすごく、そのガラス面では焼肉が焼けます。
勿論、トップエンドの世界では必要ですが、そこまで行くと家のブレーカーから心配しなければ・・・コンピューターの電源を入れたらブレーカーが落ちたって・・・
そんな心配したくないですよね!!