ポーカー

よくマネーゲームとポーカーを比較して例えます。
ポーカーは、知らない方はいないと思いますけどカードゲームです。
ただのカードゲームと違うのは カードの数字だけじゃなく 自分の持っているカードが相手に見えないので 表情や態度で相手を騙すテクニックがあります。
故に、運だけで勝てるゲームでは無いのです。
商品の価格を決めるときでもそう、仕入れ価格だけではなく 他の商品との比較や価値を消費者に認識させる効果も兼ね合わせ価格を決定します。
たとえ、独占商品であったとしても その上にあぐらをかいて高収益を続ければ、当然のごとく競合品が出てきて今までの価格や商売方法の体制ゆえに 苦戦することが少なくありません。
一般に消費される商品の場合、販売店の利益は商品の30%もあれば御の字。
50%もあれば、対抗他店が価格を下げて必ず潰しに来ます。
もちろん、メーカーは理想的な利益をそこに持ってくるのですが 実際は、売れ残りの補填や価格の調整や その他もろもろの用件でそんなに簡単にはいかないようです。
ところが、最近 その原価をさらけ出した商売をする人たちが現れています。
ポーカーで言えば、カードをオープンしたままディーラーと戦う人たちが。
つまり、仕入原価を購入者に明かして、販売をする人たちが幅を利かせています。
普通に考えれば、勝てる戦いではありません。
たとえば、プレイヤーが6のワンペアであれば、ディーラーはそれ以上のカードの時には一切いじらずに勝負できるし、それ以外の時には できる限り交換する。
そして、プレーヤーの掛け金アップもそれで判断できるし 勝つと決まったときには思い切って掛けられる。
ポーカーならディーラー一人勝ちです。
もちろん対抗他店が増えているから一人勝ちとは行かないでしょうが、全国店舗で増えています。
いまの、チェーン店型古本屋です。
たとえば、漫画の本。
一冊400円とします(新品価格)
古書での店の買い取り価格は、150円〜100円。もっとも、これは人気の最新刊の値段。
それ以外は、50円〜100円までが殆どです。
これは、店舗の中に買い取り価格表として張ってあります。
で、販売価格は250円から300円。
原価率、50%です。
100円で売っている特価書籍も、50円の仕入れであればやはり原価率50%
在庫の負担やなにかを考えても40%は利益・・・
しかし、ここには秘密があって、売りに来た本だけが仕入れではないのです。
古新聞等の回収時に入っていた本等に関しては、キロいくらです。
その原価率は 100円で売って3〜4%といいます。
ここまで判っていて、消費者は古本屋に本を買いに走ります。
もちろん、CDも同様の仕組みです。
一応、付け加えますが 量販古書店は 今までの古本屋さんとは一線を画しています。
一番、問題があると私が思うのは ほんの耳を削ること。
本は、紙です。表紙や裏表紙や背表紙が痛む事以外に 本の耳が変色します。
それを、紙やすりのようなもので削って再生します。店舗でも、TVのCMでも。
ただ、これは 古書の世界ではやってはいけないことの一つで 本の履歴を偽ることで過去には訴訟事すら起きたことです。
おそらく、歴史的価値のあるような書籍に手は出さないと言うことなのでしょうが昔からのファンには抵抗のあるところです。
あれ、ぜんぜん違う話に脱線してしまいました。
消費者はその構造を知って、やはり文句も言わずに購入しています。
100円なら安いと・・・・
 
同じように、価格の公表されているものに CPUの価格があります。
一説によると、秋葉原のコンピューター自作パーツショップだと、1億円の売り上げを毎日あげて、純利益は40万円程度といいますからかなり粗悪な利益率。
毎日、価格の変動し続けるコンピューター業界において、この価格変動を読み違えることはおそらく店の存続を決定付ける要素に成ることでしょう。
もちろん、価格比較サイトの発達等も大きな低価格化の要因になっているのでしょうが、CPUメーカーであるintelやAMDが価格を公開してしまうと 一瞬で価格が暴落してしまいます。
何にも守られていない、PCショップで いきなりカードをめくられても困るでしょうね。