創業者利益

言葉どおりの意味の事ではないですが、商売として二つの言い方をするときの一つです。
勿論、会社を作った時の話と言うことは理解していますが ボキャブラリーが少ないので こういう言い方しか知らないので利用しています。
逆に、「二番目が儲かる」という言葉もあります。
最初に開発した人は、アイデアから立ち上げるわけですから開発費もふんだんに使っています。それ故に高額な利益を得ることが出来ます。しかし、そのためには今までに無いものを世に問うための宣伝費などがかかります。
で、2番目が登場するのですが 二番目は1番目の作った物を手本に作るわけですから当然開発費は少なくなる場合が多く、市場は既に出来ていますからそこに掛かる費用も抑えられます。その上、参考にした商品の欠点をカバーし、新しい機能もつけコストも低く発売するわけですから 二番目に作った会社が最も売上高を上げるといった結果になることがあります。
どちらも、商売の方法としてはあって 日常で行われている競争の姿です。
ただ、前者が非常にうまく働く場合もあります。それが今回の事態ではないかと。
AMDデュアルコアのCPUを発表しました。時を同じくしてIntelも、これは競争としては当たり前のことでIntelにしてみれば王者が技術力で二番手に負けるわけにも行きませんし AMDにしてみれば技術力で一歩でもIntelより先に進みその技術力の評価を貶めることにあるわけですから、どちらかが決めたダーゲットとなる日に どちらかが寄っていった形になるのでしょう。
総数からいけば、Intelはやはり王者で AMDがいくら攻勢をかけたところで今のところは 揺らぐほどの事はありません。
ところが、このデュアルコアのCPUの発表日が実に微妙な日に寄り添っていると思うのは私だけでしょうか?
実は、4月24日には大きなイベントがあります。WindowsXPのニューバージョンの発売です。
聞くところによると、その速度が何割か向上すると言ったことまで書いているレビューがありますが実際のところどうなんでしょう?
その発売に合わせて、秋葉原でもイベントが行われましたが その中にIntelの文字がありません。もちろんAMDが開いたイベントなのですから実際そうなんでしょう。
ただ、デュアルコアと同様に 今回の64bitネイティブOSの発表はかなりのニュースであると思うのですが、さほどでも無いようです。
会社としてのIntelのマーケティングに比べて、AMDのものは宣伝が下手くそなのか 掛けられるコストに差が有るのか それとも、正式には認めてないが各メーカーが賛同しにくく押さえつけているのかは解りませんが盛り上がりにかけるようです。
もちろん、夢のようなOSとか歯の浮く台詞で宣伝するつもりもありません。例えばドライバーなんかが揃ってないとか、今までのアプリケーションに関しては効果の薄い物もあるとか言うことがありますし、逆に互換性の範囲を超えるものなどは動かない可能性がありますから手放しで薦めることの出来る物ではないどころか しばらくお待ちになるほうを薦めるぐらいの状態です。
しかし、やはり今後使わざる得ないものであることは確かなのです。
家庭用のPCでいるのかどうかに関しては多少疑問視しないでもないですが メディアセンターのように家庭内のPCが多くの電気製品のコントロールまでもを司るになれば必要な要件である メモリーの最大積載量の4Gの壁が越えられるか 越えられないかの問題がありますから、このままのOSが主流になるかどうかは別として 次世代もしくは 次次世代までには主流になるであろうOSではあります。
その、協賛にIntelが大きなイベントを行わないと言うのはかなりの疑問があります。
IntelのCPUは64Bitになっていないというような見方も有りますが、サーバー用のItaniumは64Bitですし Pentium4の一部もEM64というAMD互換の64Bit命令を利用可能になっています。
現状では、そのメリットの多くを得ることが出来ないからという見解も無いわけでもありませんが 実際のところはこの拡張64Bit命令自身がAMD主軸で作られたためにIntel向きでは無かったのではないかと思われます。
現在のところ、IntelでもAMDでもパフォーマンスに大きな差は無いことになっていますが、AMDがプロセッサー向けにチューニングされたドライバーなんかを合わせて発表したりと一気に64BitOSのベンチマークで前に出るということも十分に考えられます。
また、メモリー空間も現在既に拡張されているAMDに対してPentium4では未だだったと記憶します(確認してくださいね)明らかに出遅れたのではないかと だから比較される場に持ち込むのを敬遠したのではないかと思わせる節が有ります。
もちろん、王者Intelが黙っているわけも無いのですが その方法としてデュアルコアのCPUの性能をアピールしだしたような そして、それによってWindowsXP 64Bit Editionの騒ぎを押さえ込みに掛かったかのような気がします。
チップセットを自社内で作っていないAMDに対して、自社で作っているIntelはその発売、発表もスケジュールしやすいという利点も持っていますし、実際チップセットを作るために外部にでるサンプルチップを出荷する時期を遅らせる形になりますから 発売までその存在を秘密にすることも出来るでしょう。
今回に関しては、それすらも裏目に出たような気がします。
AMDの64Bit技術の先行は約二年の歴史があります。その分のアドバンテージは対応ソフトの登場にコントロールされます。しかし、この二年に一部対応を始めているメーカーもあります。今回のOSの登場でようやくソフトを出せるメーカーも出てきますので以外に速いような気がします。
マイクロソフトは、そのメモリーの最大値に限界を訴えるSQLサーバーを始めとするアプリケーションを抱えていますので、最大限の速度での普及を推し進めるでしょう。
今回の戦い、Intelの今隠しているカードがきっとあると思うので そのカードが何であるかが楽しみになってきそうです。
価格とかの陳腐なものでないと良いのですが・・・・・