チーム マイナス(トラフィック)6%

地球の温暖化を防ぐために 京都議定書で・・・って私が言うまでもないこと。
いわゆる大阪で貼ってあるポスターで言えば「マイカーやめで電車・バス」ってやつでしょう。
大量輸送交通機関の場合、当然エネルギー効率が良いのでそちらに変えてゆくことでエネルギーの浪費が防げるわけです。
車なども一人乗りのものはなく普通は5人乗りぐらい。大きければ8人ぐらい乗れるもの。
軽自動車でも速度的には不自由しないにもかかわらず、3lを超える排気量の車に乗ったりと無駄はたくさんあります。
特に都心部では、実際に走っている時間とアイドリングなどで停止している時間が近接してくると排気量が大きければ一般的にはガソリンの無駄な消費が増えてしまいます。
ただ、それでもマイカーに乗る人が私も含めて多いのは 家からいきなり乗り物でそのまま行き先に着くわけですかららくだといえばなかなか替わらないものです。
極論ですがガソリン代が税金の水増しで倍になったり4倍になればエネルギーの効率から考えればよいのでしょうが、法人用途と個人用途の区分があいまいなことと 集めた税金の使い道が正しく使われているかどうかが不透明では納得できないでしょう。
勿論、物価も急上昇って事もあります。
 
では、PCなどのネットワークの世界ではどうでしょう?
先日、アダルトこそが新しい産業の牽引力だと言われていたが 実際に接続時間で計算するとアダルトサイトの順位は思ったほど高くないという調査結果が出ていたそうです。
いわゆる、アダルトビデオはストーリーとかが無いのか 実際見ている時間は数分程度だそうです。よっぽど女優さんが好きでもない限り映画のように最初から最後までしっかり見ないそうで 故に思ったほど接続時間が長くないというのが理由だそうです。
テレビに関して言えば、見ようが見まいがけっこうつけっぱなしな家が多いのに対してPC等の動画に関してはどうもそういった心理が働くようで見たいものだけ見るようです。
そうした場合視聴率の問題はあるでしょうが(現行のテレビの場合は 点いている限り見てると判断されます)つけている時間で見ると現行のテレビにストリーミングが適う要素というのはあまり高くないのでしょう。
しかし、こと広告の効果となると逆で 見るものしか点けないのであれば逆に点いている限り見ているという考え方も成り立ちます。
その時間に入っている広告は、見てなくて点いているテレビの広告よりも効果的だという考え方です。
 
いわゆる地上波といわれるテレビは、番組表があってタイムスケジュールにあわせて放送されます。
それに比べて例に出せば判りやすいのはGyaoでしょうか。
こちらは期間を決めてその間に提供できる番組が一覧で紹介されているだけ。
見たい番組は見たい時間に画面をクリックするだけで始まります。
ビデオに録画されているようなもので、いつでも自分のスケジュールにあわせてみることが出来ます。
ビデオオンデマンドとかいうサービスも同様にこういったことを行っています。
やはり便利だと思いますが、今のところ地上波のテレビの方が見ているのは やはり番組が専門性の高いものに特化していることと 予算の関係で独自の番組が少ないことがあげられるでしょう。
これも今後の流れ次第で替わってゆくように思います。
 
orbのときに、直接ではないものの批判を受けています。
「ストリーミングをするのは良いが、それをみんながしたらどうなるんだ?」と
つまり、ネットワークの帯域を常時消費するような接続なので 携帯電話などを含めて一般の回線ではネットワークを多くの人で共有するので一人が度を越えて使えばそのうち何らかの問題が出る。回線業者の警戒感をまねき結果的に将来性に問題が出るというものです。
結果的に、ストリーミングを行うポートの閉鎖や、帯域制限という形できっと対抗策が帰ってくるというものです。
現に、HSDPAを定額で解放している国ではポートの制限はかかっているようですし、一般的なBフレッツなどの回線でも 常時パケットを大量に流すような回線に対しては非公式ながら帯域制限をかけているようです。
パケットに関しては、ストリーミング利用で定額でなければ数百万コースという強者もSoftBankの契約者にはいるようですので 通常のパケットに比べて帯域の消費が大きいこともわかってもらえると思います。
懸念されるとおりとなるやもしれません。
 
ネットワークのトラフィックからいえば同じようなものなのですが、海外のストリーミングサイトなどでは地上波のテレビ放送のようにタイムスケジュールを決めて放送しているところもあります。
受信側の消費するトラフィックは同じなのですが、送信側は同じパケットを送信し続けているのを受信側が受け取るだけなのでその分全体で見ればトラフィックが下がります。
AUのEZチャネルという動画配信の仕組みでは、トラフィックの低い夜間に配信して好きな時間に見てもらうというやり方もあるでしょう。
この場合ネットワークの全体を通過するパケット量は変化しないものの 回線のパンクなどは起き難いこととなります。
では、Gyaoなんかのネットワーク配信型のテレビなどもそうなるでしょうか?
多分ならないでしょう。
 
イカーをやめて電車バスにしましょうと叫んでどれだけの人が切り替えたでしょう?
ハイブリッとで環境にやさしいといったところで プリウスではなくエスティマで毎日一人で通勤しているのであれば焼け石に水といったところでしょう。
それでも、意識のあるほうでなかなか変わらないのが現実のようです。
同様で、いつでも好きな時間に見ることの出来るところと、タイムスケジュールに縛られて見れる時間を待たなければ見れないものであれば 前者が有利になることはわかりやすい内容です。
もちろん、スポーツの中継のようにそのものが時間にならなければ始まらない物を除いてなのですが・・・・
であれば、トラフィックは増大してゆく一方で 下がることが無いということになってしまいます。マイナス6%どころか 飛躍的に増えてゆくことでしょう。
 
24時間全ての番組を録画するレコーダーがあります。
そして、見たい番組を番組表から選択してみるようになっています。
ストリーミングで外で見れたりという機能もあったりするのでしょう。
確かに、ストリーミングはネットワークに負担をかけるものであることは確かでしょう。
そして、その普及は多くの問題を携帯電話などの公衆ネットワークを抱える業者にとっての大きな問題となって行くでしょう。
では、ネットワークはこのままでよいのでしょうか?
負担をかけなければE−Mobileのように2Mの安定した通信が出来て これで何でも出来ますと納得するようなことでしょうか?
 
未だ、ネットワークに関しては技術的な問題はともかく 利用用途に関しても未知な部分がたくさんあります。
ネット上に置くOffice Suite(ワープロ表計算など)を利用して端末に関係なく利用できるもののテストも現在は始まっています。
もし、これで完結するのであれば端末のOS等はどっちでも良くなる可能性があります。
例えばBookMarkもネット上で、メールもWEBメール、オフィスソフトもWEBなら個別に機器におくソフトはそうはないはずです。
それを世界中の人が使ったときに 現在の日本国内の、ひいては世界的なレベルでのトラフィックはどうなるのでしょう?
その先を見越さないネットワークでは意味が無いことでしょう。
Wi−Maxや公衆Wifi回線、3.5G〜4Gへとの回線の研究はそのために行われており、経過処置としての制限はあるでしょうが制限が いえ制限を解放すること自身が恐らく回線提供業者の課題であり それが自らの存在価値を認めさせる力となるでしょう。
 
均衡したパケット定額の範囲をPCやSmartPhoneに向けてどう変えてゆくかが世間の注目を集めています。
E−Mobileは地区限定ながらその敷居を越えてしまいました。
速度を除けばWILLCOMははるか昔にその壁を越えています。
勿論コスト的に同化の問題はありますが 十分に考えられる金額になろうとしています。
制限はあくまでもマーケットに関して言うならば障害となり、障害の無い所が選ばれるというのが自由競争となると期待しています。
談合なのか各社横並びという、規模もネットワークも違う会社の原価を元としないサービスが良いかどうかについては考えさせられる限りです。
どの会社も赤字にはなっていないどころか 増収しているのですから・・・・
パケット量を減らすことが本当に世のためになりますか?