チープな動画

携帯電話の画面解像度がQVGAになって、動画の配信画像がようやくQVGAになってきました。
昨今ではVGAの携帯も珍しくなく、WVGAといわれる変則解像度のものも良く見られます。
私の携帯電話でも、何が悪いのか拡大機能が無いので画面上に窓が開いたように小さな動画を見ることが出来るだけです。
 
ドライブ単体をみると10万円したものが現在6万円以下まで落ちたBlueRay DiskDriveなのですが 至極当たり前で、PlayStation3が49800円で買えるのにそんなに高い買い物は出来ないでしょう。
実装型で購入するにはそのドライブが付いたノートパソコンがそろそろお手軽な価格でと思ってみているのですが中々登場しない。
いまだメディアの問題化と思えば意外に小さな販売店でもBDコーナーなどがあって驚かされます。
少し大きな販売店であれば HD DVDなどのソフトもおいてあるのでそこまで考えると高画質を求める向きには良いのかもしれません。
 
出た頃には驚くほどの高画質と思われたDVDでも現在ではその解像度の二倍もの解像度の液晶までもが一般化し 今見てみるとそれほど美しくは思えません。
評価するには静止画を見て、実際に見ているときには動画を見ているので余計そう感じる向きもあるでしょう。
ただ、その先の高画質には期待が持てるところではないかと思うのですが・・・いかがでしょう?
先日の話ではないのですが、デジタル出力で映し出されるPlayStation3のゲームがどこまで近づいても恐ろしく詳細に映し出されることに比べたらやはり粗が目立ちます。
ならば、ドライブだけの問題であれば小型化したこともあり PC搭載も・・・・
ニーズが無いわけではないのに何故登場しないのでしょう?(一部大型機種では出ています 既に)
価格でしょうか? それとも搭載できない理由があるのでしょうか? 例えばBDドライブは想像を絶する消費電力だとか
 
チープな動画たちには理由があります。
ひとつは画面サイズを超えるデータがあっても意味の無いこと。
解像度が高ければ画面クオリティが同じであれば当然データ量が増えて ストレージや単相速度の負担が高いこと。
それがそのまま処理速度や消費電力の壁に突き当たることとなります。
もちろん、それが再生できるパフォーマンスを持っていての話で そのパフォーマンスが無ければ最初から話にならないのです。
携帯用のは 送受信のデータ量と画像サイズから適当なサイズが選択されたと思われます。
QVGAに追いつき始めたものの、いつのまにかVGAからWVGAに移り 追いつけないのが正直なところでしょう。
追いつけばDVD並みの画質を要求されかねないことも想像に難しくない問題もあります。
PCに関しては フルハイビジョンの画像を記録しているBDなどの高容量記憶ディスクの場合その転送速度は既にDVDの数倍となっています。
2時間で4.8Gが2時間で20Gとかになっているのですから・・・(このあたりの数字はいろいろあるので適当 たまたま調べたときに出てきたディスクです)
DVDの再生に関しては、どのノートPCでも比較的スムーズに行えます。
CPUの処理的にも1GクラスのPCであれば難しい処理ではありませんし、オーバーレイとして再生支援機能をVGAチップが搭載しているのでPCによってはパフォーマンスメーターが殆ど振れないものまであります。
しかし、フルハイビジョンに関してはそういった支援機能を搭載したVGAチップはまだ少数派で一般的なチップではCPUパワーに頼ったでコードとなります。
 
1GのCoreSoloを搭載したPCをバッテリー駆動すると 400M〜700Mぐらいの速度で駆動されます。
バッテリーを長く使えるようにクロックを落として動作するからです。
ところが1Gでも恐らく不足するフルハイビジョンの動画を落ちた処理速度で再生できるはずはありません。
DVDの再生ですらカタログ上の連続駆動時間の半分近いPCも少なくないのにこんなものを再生すれば常時フルパワーで結果は火を見るより明らか。
そして、そこまでしても再生できないPCがたくさん出るということ。
 
現在、BDドライブを搭載して販売されているPCの多くにはその動画再生支援機能を搭載したVGAチップが搭載されています。
恐らく、トレンドとしてはほぼ全てのチップセットに同梱されたVGAにはこれから搭載されるのでしょう。
チープな動画でないということは、それだけの投資が必要となるわけですよね・・・
そういえば普通ののつまりワイドでない縦横比のテレビを現在持っている人は、今後全てがデジタルになったときには画面が小さくなるって知っていましたか?
全ての放送が横ワイド基準で作られるようになるために、上下にまるで映画を見ているときのように黒いバーが入ることになります。
そうすると、その部分は無駄なエリアとなり、事によっては画面の約2/3しか使わなくなるのです。
もし、無理やり普通のテレビの縦横比に合わせると見えない場所が出てくるようになることと思われます。
現在も、時折普通のテレビで写ってない外側で何か起きて笑いが起きてもなんだかわからないことがあるぐらいです。(特に生放送は)
やっぱり地上はデジタルがやってくると、例え5000円でチューナーが買えても(お国は推奨したけど各メーカーは無理だって・・・)結果的に画面が小さくなって見にくくなって買い換えさせられるような気がしますね・・・・