韓国二日目の朝

非常に遅い朝となり、ホテルを出たのは9時半ごろ。
もっとも、それ以前に出てもおそらく開いてなかったのではとは思うのですが・・・
 
朝が遅いのには理由があって、昨晩訪ねてきてくれた韓国の方とご飯を食べに行ったので・・・
来てくださった方と紆余曲折の末合流。
あまりにも・・・なホテルに驚かれながら ご飯を食べていない私に付き合って頂きご飯に出かけました。
牡蠣入りの回線ちぢみや、キムチなどをあてに「まっこり(韓国の大衆濁り酒)」をたらふく。
自分一人ではきっと味わうことのできない体験。
 
日本の居酒屋に行くと、カウンターに常連さん そして何人かで連れ立ってくればテーブルに座ります。
私の行ったところは、テーブルしかありません。
しかし、各テーブルは島になっているのではなく 全部つながっていてまるで講習会の聴講テーブルのように三列に繋がっています。
そして、二人だったので向かい合うように座ります。
相手の顔を見ながら話ができるので良い形です。
そこから先が少し違って、テーブルが全てつながっているので、グループ毎の区切りがない。
多くの人数が共同で食べることを前提の料理ばかりで、鍋を囲むように大きな皿の料理にみんなが箸をつけて小皿に取って食べる。
日本のお茶碗のようなおはちに 白く濁ったお酒を注いで テーブルによっては注がれたものを一気に飲み干して歓声が上がる。
どこにも仕切りはありません。
肘が当たったことや、荷物の置き場所でいやな顔をすることもありません。自分の荷物を置くのであれば自然に人の荷物を置いている所の下に入れて置くようなことができています。
ここまで、ホテルに着くまで助けてくれた人たち 私が日本から来たというだけで会いに来てくれた彼にも この飲み屋さんで皆がお互いを意識せずに一緒にいるという私が子供のころの大阪の下町で当たり前にあった風景を見ているかのようでした。
気分良くなって、食べに食べて そして・・・・朝が遅くなりました。
 
地下鉄の駅は徒歩1分の非常に近く、そのまま階段をおりれば駅改札となります。
地下鉄に乗るには自販機があって、ローマ字、漢字織り交ぜて描かれている路線・料金図があり テクノマート前の駅 gangbyonまで行きます。
乗り換えは1回の初心者コース。と、思っていたのですが
切符の購入で既に行き詰った。
お札を持っていないと自販機が使えないということ。
お札の入る自販機らしきものはあるのですがどう見てもプリペイドのチャージ用。
あとあるのは人のいる窓口。
都合の悪いことに、丁度になる金額のお金は持っていない。
窓口でどうやって買えばいいのであろう?
もちろん、いつもの手段を使いました。私はタッチパネルのものは離せません(もしくは紙と鉛筆)


 
切符を購入したら自動改札に入れて通過します。このあたりは日本もおなじ。
地下鉄の駅の構内には、味派では珍しく(と思うのは言っている国が悪い?)トイレもあります。
方向を確認して乗り込みます。
気をつけなければいけないのは、まず行き先の最後の駅名などを確認しておくこと。
改札を抜けてホームに入ると、逆向きのホームに行けない もしくは非常に遠くを迂回しなければいけないことがあります。
改札機があると手放しで入ってしまうとえらいことになります。
あとは、基本的に最後の駅の名前は行き先として書いてあるので それをチェックしておけば間違えにくいということです。
乗り換えもそうで、上がる階段を間違えるとかなりの距離を歩くことになる場合があるということ。
なぜ、こんなことがわかるかというと・・・・えらい目にあったわけです。
ただ、地下鉄を乗る際には停車駅は決まっているので数を数えて降りる駅を特定することができます。
もうひとつ、ありがたいことに地下鉄の駅にはすべて番号が振ってあり 同じ路線であれば順番に加算もしくは減算されてゆきますので、番号を見ていれば後いくつ等を数えることができます。

乗った電車の多くには、社内の電光掲示板のようなものがなく 駅に着いてからの番号を見て判断していました。
とにかく「階段」と書いてあるのか「駅名」なのかの区別すらつかない私の語学力では 数字が入っていることは大きな助けになりました。
 
港湾側と思われる駅を降りて、駅からつながっているのがテクノマートです。
映画「シュリ」の撮影現場にも使われた(ってこのあたりはガイドブックの棒読み)建物らしく電気街にしてはすばらしくきれいなもの。

中に入ると、階ごとに置いてある商品が異なります。
記憶が確かなら7,8階がコンピューターで6階が電話・・・・あとは知りません。
これは、韓国の電気街の多くがそうであるように 大きな建物なのですが中は小さな店舗の集合体となっています。
故に、店舗毎に置いている商品がオーバーラップして一つのものを購入するのにいくつかを回って選ばなければならないようです。
ここでは比較的、プライスタグが付いており選びやすくなっています。
PCとして興味があるのはやはりネットブック
日本で販売されていない、SamsungやLGのネットブックが販売されています。
非常に魅力的な価格で、うまくいけば四万円を少し割り込むような価格で!!
思わず手が伸びそうになるのを力技で押さえつけ回りました。
店舗の中には中古を販売している店舗も混ざっているので気をつけましょう。
携帯電話に関しては、非常に量が多いものの どこも系列の電話会社が貼ってあって契約を伴うのであるのだろうということと、おそらくSIMロックがかかっているだろうことから見ることはできても買うことは難しそうというのが一つと、白いi780なら・・とは思ったのですが それは見つけることができませんでした。
T−Omnia等もポスターは貼ってあるのですが、実物はほとんどなくやはり普及帯の物が中心の展示のようです。
9階はフードコートになっていて、少し早いのですが昼食にしました。
 
フードコートでは一人で食べれるようなご飯が出てきます。
私が頼んだのは、ソルロンタン定食 です。
ソルロンタンは牛の骨を煮出して作ったスープで、韓国料理に持っていると思う辛さの成分はほとんどありません。
かなり薄味のスープなのです。
でも、油断してはいけません。長時間煮込み続けるというのがこのスープの美味しい作り方と聞いています。
味そのものは日本で食べたものに比べても殆ど無かったものの(もしかしたら調味料で味付けするのが正しい食べ方?)、食べてゆくうちに体の芯から熱くなってきます。
寒くなってきているのに、トレーナーも上着も脱がないと汗だくになる状態。(もちろん、室内)。
そして美味しかったのが、イカの塩辛キムチのようなもの。
多く出てくる突き出しの一つなのですが、この深みのある味は絶品でした。