仮想PCが止まった日

昨日の話ですが、仮想PCの一つが停止しました。
このPCは、メールだけを受信するために作られた物でただひたすらサーバーの中に住んでメールの受信をし続けてくれているPCです。
他にメールを受けていてくれる子がいないわけではないのですが、この子だけは毎日真面目にSPAMチェックを行い
この子のチェックをくぐり抜けた良いメールだけが Exchangeサーバーに送られて携帯電話で見ることができるわけです。
また、管理している色々な機器に紐付けられたメールアドレスの監視もしていますので 我が家では最も働き者の子のひとりです。
で、朝にサーバーの管理画面越しにメールを見ていると 突然、画面がブルーバックに。
そして再起動すると普通に起動はするのですが、起動後に1分ぐらいで文字の読めないエラー画面を出力して停止します。
ああ、やってしまった!!
と、慌てるところですが そこは仮想PCの良いところで 仮想HDDの内容を常に異なるHDDにコピーを行っている私にとっては驚く程のことではない。
昨晩の状態までは当然簡単に戻るはず・・・・なんて甘いことを考えていると実はそうでもなかった。
 
バックアップと言うのは専門ソフトや、OS付属のものを使うのが一般的ですが それほどの事でもないので(ファイル一つをコピーするだけにサービスをインストールするのがめんどくさい)単純にスクリプトでコピーをエラー無視で実行しているだけでした。
それをスケジュール化して・・・・
 
OSが起動しなくてもXPの時代ではないので昔ほどは慌てることはないのです。
OSの起動ディスクをドライブに入れて起動すると 回復メニューが出てきます。
OSそのものをインストール当時まで戻す気になれば設定などはそのまま戻すことができます。
 
仮想PCのHDDは非常に良く出来ており例えばそのファイルをそのままWindows7等でマウントすればHDDとして認識されてそこからのファイルコピーは簡単に行われます。
Windows7もありますし、ほかの仮想PCでマウントすれば 少なくともデータは大丈夫・・・
 
幾重にも取られた安全策のおかげで私のPCは安全だった筈なのです。
 
まずはバックアップの確認をすると、2009年4月・・・・全く駄目です。
イベントビューワーを確認すると 何故だか読み出しエラーが出ています。
エラー無視なので正常に終了していただけなのです。
じゃあOSの起動ディスクを入れる前に・・・とバックアップを取る。
そうしたらHDDの読み出しエラーが出てコピーがとれない。
ああ、バックアップのエラーの原因はここか・・・・って、原因が分かっても困るじゃないか!!
恐る恐るほかのOSから、このHDDをマウントしてみると フォーマットされていない認識できないHDDのようです。
Hyper−Vマネージャーから最適化もチェックも掛けたが読み出せないHDDはそういった操作も効かない。
かなり絶望的な状況です。
一応それでもあきらめきれずに、新しい仮想PCを作っておいて HDDをそこにカレントドライブとしてマウントすればどうだろう?
悩むより行動とやってみたら、エラーが出て新しい仮想機械は構成できないそうです。
疑わしきは・・・HDDですね。
 
サーバーOSからチェックディスクをかける。
3時間ほどの時間をかけて行われたチェックで、大きなファイル(幾つかある仮想HDDと思われる)でいくつかのエラーが発見され修正された。
で改めてマウントしてもダメ。
もう一度チェックすると、またエラーが・・・消えないんだ!!
 
愕然として、HDDを購入するために梅田に出た。
1GのHDDは7.5千円ぐらい。未練はあったけどお金が無いのでそのまま帰宅。
既に時間は晩御飯。
とりあえず、サーバーOSからのフルコピーは不可能なのでバックアップソフトをCDから起動してバックアップを行う。
USBで接続した新しいHDD(メーカーおなじの型番違い)にセクター単位でのコピーをかける。
何度やっても 19%が超えられない。セクターコピーすらエラーに負けてコピーできない。
で、また古いケーブルですがSATAの古い規格しかサポートしないUSB変換ケーブルで壊れかけのHDDを接続します。逆に遅ければ・・・・
たしかに遅い。まず19%に行くまで待きれなくて・・・・そのまま寝てしまいました。
 
朝起きると、コピーが終わっていたのでHDDにを交換してサーバーの起動。
仮想PCマネージャーから件のPCを起動すると 驚くなかれ何事もなかったかのように普通にPCが起動しました。
勿論、Outlookも起動して(流石に途中でこけたので、管理ファイルの書き換えはあったようです)メールも受送信を行ってくれる。
 
ちなみに、新規の仮想PCの登録も できなかった仮想HDDのチェックも勿論普通に動きました。
最近、触るほどに調子が悪くなかったので何もしていませんでしたが、油断するとこういう事もあるわけです。
素人作業の安全策ほどアテにならない物もないという良い見本です。
これがちゃんとしたバックアップツールなら、できなかった日からメールの一つも来ていたはずです。
情けない話でした。