i-Phone VS Android Phone

先日のAndoridの販売数がi-Phoneの販売数を抜いた報道に対して 公正な比較ではないとAppleが異議を申し立てています。
じゃあ、i-Phoneが一位でなければどうかという話なのですが、おそらく一位など狙っている訳ではないと思います。
一位でなくても良いという商品作りがAPPLEの本領なのですから。
 
PC VS MACという議論も良くされていますが、実のところ単独の機種で販売数を競った場合
1ラインナップが広く、企業向けに出されているものを除いて コンシューマーな世界ではMACは単一機種としてかなりの売り上げ順位を占めていると思います。
商品のライフサイクルも 全てのメーカーをなべると 毎週何らかの発表があるようなPCの業界に比べて せいぜい1年に一回プラス マイナーチェンジという程度の変化。
Intel Macになってからは速くなりましたが 新技術の採用もそんなに速いメーカーでは無かったのです。
独自路線という意味では貴重なメーカーではあるわけです。
 
じゃあ、何故AppleがPCに負けているかと言えば(総台数ですよ)一つは1社しかない事と、もうひとつはラインナップが貧弱な事。
そんなことは無いという反論を受けそうですが、少なくとも私の持っているM-Bookに該当する機種は無いわけです。
i-Phoneで十分という反論は止めてくださいね。それを言うと程度の差はあれ Windows Phoneというのもあるわけですから それが選べるという事が大事なので代用できるというのはまた違う話となるわけですから。
例えば、モトローラー、Samsung、LG等がハイエンド端末を Windows Mobileや独自OSからAndoridに切り替えたとすれば
それが実販売数で無かったにしても、キャリアが買い上げた数だとすると、i-Phoneが抜かれてもおかしくない訳です。
事実日本でも、Softbank一社への提供であれば AUDocomoもAndoridを出すというなら 業界3位が販売力で 1位+2位にかなうわけは無いのです。
新規登録数は・・・と言われそうですが 自社内への乗り換えも数の内なのをお忘れなく。そして いくら新規が多いと言ったところで 二社の合算程は多くは無いのです。
 
先日、中国でi-Phoneクローン(マークも無いし昨日も違うし 形も違うからクローンでないと言い張ってましたが)も実際のところとてもi-Phoneがどうとかいう性能のものではありませんでした。
勿論スペックなら負けない訳ですが なんせカメラ一つとっても8M(笑 ピクセルな訳ですから世界中どこに出しても恥ずかしくないスペックです。
(勿論、実際は100万画素 ただの冗談です)
この電話はOSは独自のもので JAVAによってi-Phoneライクなインターフェースを与えられています。
おそらくですが動作からすればARM系のCPUでクロックは 100M程度のものでしょう。
で、売っていた3Gタイプは言葉通り信じるなら 400Mクロックで話し半分で200Mぐらいという所でしょう。
実際、私の買ったやつより速かったわけですから 200Mぐらいとしておきましょう。
で、日本で売っているDocomoから出ているHTCのAndorid端末は実際のところ200Mちょっとで動いています。
何が言いたいかというと、中国で販売されているこういった端末は 世界レベルで言えばミドルローエンドな端末なのです。
今回のようにキーボードがどうのとか言わなければ 安ければ4000円程度で現地では購入できる種類のものです。
日本では間違いなく ローエンドな種類でしょう。
だとすると、キーが付いているかどうかは兎も角 ローエンドまでAndoridになる可能性は否定できない訳です。
ローエンドからハイエンドまでカバーするOSと ミドルハイ 若しくは ハイエンドのみにしか存在できないOSとを比較して シェアがどうのという議論は不毛でしかない訳です。
PCのように i-Phone一機種で全部のラインナップはカバーできない訳です。
 
先日、i-Padが発売になって 周りでは良く見るわけですが(笑
i-Phoneですら 日本では2台目の電話となっています。
つまり電話というより情報端末という意味合いの強い商品となっています。
もし、i-Phoneとi-Padを両方持つ人がいたらどうでしょう?
あまり議論にはなりませんが、基本的に同じOSで同じプログラムの動く端末が2台です。
i-Phoneはモデムにはならないので、もし通信を表で使うとなるとやはり3Gモデルが必要となるでしょう。
本当に両方持つ人がいるとすれば、本当にi-PhoneでWEBを見ますかね?
月々4000円以上の通信コストを払って、同一OS機種を持つなんて(とカバンに 二台のサイズの違うPCを入れている私には言われたくないとは思うが)ことは 景気状況からいっても私の周りを広げた外周ぐらいしかないような気がします。
下手をすれば 排他関係にある商品なのです。
これが PCやAndoridであれば 同一メーカーではないので 排他関係にあったとしても切り捨てられるのは ありがたい事に別メーカーの商品で競争に勝ったと言えるのでしょうが この場合は自社の商品を自社で切り取るわけですから 新しいユーザーを見つけない限り商品価格の上昇分以上に利益を上げる理由にはならない訳です。
普通の電話と i-Padが普通の電話とi-Phoneの組み合わせになるのではと思ったりするわけです。
ただ、持ち歩くには 徒歩に電車のおおい日本のユーザーにとっては負担になるのではと思うわけですが。
それにここだけの話、バッテリーが交換できないのは日本のモバイルユーザーにとっては大きなマイナス点だと私は思っている訳なのですが デザインはそれほど大事なのですかね??
電話だったら一週間に一回しか充電しないような人が周り中にいるからなのですが・・・
 
ローエンドからハイエンドまでそろえる事のできる可能性のある、メーカー毎で少なくとも現有順位が高いメーカーが採用している(逆にi-Phone OSは採用できない)OSで キャリアも限定しないという条件で Andoridが覇者になるかどうかは判りませんがそれ以外だとしても それと比較する際に i-Phoneのシェアが一位を続けるというのは夢物語な気がしますし
今回の件も結局 Appleの宣伝に他ならないと思うと うまく乗せられたもんだと苦笑するわけです。
日本では 武士道の精神を説く言葉の中に「最大の敵は自分自身」という言葉がありますが、ここまでシェアを伸ばし続けたAppleですが、i-Padは現行i-Phoneユーザーの乗り換えになる可能性がありますし キャリアも制限していますから必ずしもプラス要因だけではない商品の発売となっています。
今後出る 新i-Phoneの発表も 必ず現行機種を超えるもので その魅力を少しでも失う事は致命傷となる可能性があります。
上位機種としてi-Padを位置づけるなら それを超える事が出来ないというジレンマも発生します。
新たなユーザーを電子書籍に求めたなら そちらへの進出が予定通りに進むかどうかがカギになりそうな気がするわけで・・・



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