WiMaxの効果

やはりこれだけのプロモーションを行っても話題性は少ないのです。

縛りもない、端末もほぼ無料で 月単位の契約だけでなく日単位の契約もできるという状態で 一般的な携帯電話網を利用した通信に比べておおむね安価です。
通信の制限に関しては連続接続による制限もなく パケット量もよほどひどいことにならなければ制限は発生しません。
エリアも、ようやく全国区という程度ですが E-Mobileがバカ売れしていたころのことを考えると このぐらいエリアがあれば十分だったはずなのに エリアの狭さばかりが指摘されています。
それが どうしてもWiMaxを択ばないという理由にはなっていないにもかかわらずです。
何より、その装置はIntelがノートPC等のチップセットとして供給しているので 比較的安価に入手でき無線LANの装置と同じカード上にあるので追加が簡単です。
OSもサポートする機能ですし、バッテリーの消費もインターフェースに消費される分が少ないことからも望ましい状態です。
一応前述通り、エリアの狭さや電波の透過性の悪さが言われていますが それよりも魅力が多いような気がします。
WiFiルータータイプも既に4機種登場しており、携帯電話回線を利用したものと ほぼ同等で用意されています。
4時間を超えるというバッテリーの持ち時間も素晴らしいわけで この当たりも特筆するべき点でしょう。
 
にも関わらずに販売に結びつかないのはなぜでしょう?
私個人としてはプロモーションがうまくいっていないように思うのですが如何でしょう?
KDDIと大きく書いていないことから その販売は MVNO業者という名の 販売店に任されて切ってるという状態なのは良いとして
各販売店は より大きなリベート 集客性の高いイベントなどを企画してくれる商品に傾いているような気がします。
上層部はプロバイダーとして会社の名前が出てくるのをよしとしているのでしょうが、販売現場では前述のような仕入れ先のほうが喜ばれているわけです。
抱き合わせ販売やリベート重視の販売は決して健全ではないとは思いますが 悪貨は良貨を駆逐するのです。
先日も書いた通り 出張で最も活躍したのがWiMax のWifi Router URoadでこちらの電波状況が非常に良かったこともあり ADSLの回線と同様の使い心地でした。
あまりにも高解像度の動画でない限り アップデートのダウンロードからVPN接続なども。
そして、夜中中コンピューターをつけていることが普通なので つけっぱなしでの運用も楽にこなしてくれました。
もちろん、移動中ではE-MobileDocomoも使ったわけですが・・・・
 
おそらくこの状況にもっとも危機感を感じているのはE-Mobileでしょう。
データ通信だけに特化した通信と言えばやはりE-Mobileが一番に名前が出てきますから。
特別価格とはいえ、現在キャンペーン中のWiMaxの価格にかぶせてきています。
もちろん、携帯電話ので通信という事では Docomoも力を入れてきているので 両方から挟み込まれた形になっている状況というのは決して面白い状態ではないでしょう。
そう考えると 設備投資の負担が重くのしかかることが分かっていても 高速の通信を採用せざる得ないというところでしょう。
とくに、常時接続が可能(E-Mobileなどは何時間かに一回切断される時間がある)ということであれば 監視カメラ等の用途にも使えますし それ以外の監視センサーのモニターにも使えるでしょうし 今までの携帯電話型の通信ではできなかったようなこともできてしまうわけですから。
 
現在のところそれ以外の通信キャリアで 明確にWiMaxをターゲットにしたキャリアは出ていないように思われます。
DOCOMOがデータ通信に力を入れているといっても おおよそ仮想敵はE-Mobileとなるのは 販売方法や価格の取り方などそっくりな使い方だからです。
それでも 将来的な脅威としてLTEなどと対抗のニュースを細切れに流し続けているのだと思うのですが
実際のところ 多くの人が携帯電話に満足していて、SmartPhoneにおいても今のところHSDPA+程度の速度で満足できるレベルです。
はたしてそれほどの速度が必要なのか? ADSL光回線の普及時にも話題になったところなのですが・・・

written by HatenaSync