電話の解約

先日、WILLCOME-Mobileを1回線づつ解約した。
幸いにもy目だにはWILLCOMプラザもE-Mobileカウンターもあるので そちらで解約することができた。
両者が大阪駅を挟んだちょうど対角にあるのは なにか面白い感じもないわけではありませんが・・・・
WILLCOMから先に行けば 同じように数人お客さんがいて 残念なことに一緒にカウンターに並んでいた方は解約の方ばかりのようでした。
もちろん、悲観するべきでないのは販売は基本的にないので 専門のカウンターに来る用事と言えば ネットではできない作業
「解約」や遅延の支払いなど限られた業務だけだからです。
以前は電話番号をほかの機種に移すなども多かったでしょうが 端末が限定されている今 それも殆どないのですから解約が多かったことが驚くほどの事ではないのですが・・・
実際、私も解約以外の用事でここを訪れたことはありません。
それでも、あまりにも対応に慣れた窓口の方には少しさびしさを感じました。
いまさらなので、アンケートを聞かれることもなく もう一回戦残しているからかもしれませんが。
 
もう一つ、E-Mobileの解約はヨドバシカメラ内のE-Mobileカウンターで行ったわけですが ここは非常に活気のあるところ。
簡単に言うとD25HWの バラマキをやっているのでやけくそに見えてしまう感もあるわけですが 確かに回線数は増えていることは実感しました。
i-Padの売り場であれ、PCの売り場であれ D25HWは置いてあって値引きと回線の確保を宣伝しています。
ようやく他のキャリアでも PCとのセット販売はやっていますが i-Pod Touchなどとなるとやはり一日の長があるというもの。
浸透度合いがあまりにも違うのです。
i-Phoneのユーザーにおいても かなりの人がWifi Routerを持っていてWifi運用しているそうですからさもありなんというところ。
その裏側のカウンターで解約したわけですが、解約にもかかわらず比較的笑顔で対応していただけたのは好感が持てます。
そしてあまりにも簡単に手続きが終わることにびっくりします。
考えてみればそうで、
利用に応じて蓄積される「マイル」などと同様のポイントなどもなく
データ通信がメインの回線ですから 電話帳を移したりほかのキャリアに乗り換えるなどの心配もなく 電話帳の保存やカメラのデータ等々のデータの心配もないというわけです。
 
徐々にデータ通信専用の回線という色が濃くなってゆくE-Mobileですが それ故にいくつかの不安もあります。
前述のWILLCOMも電話だけという事であればそんなにサービスから言っても今でも悪いキャリアではありません。
通じるエリアも山の中ならともかく、多くの人はいかないわけですから普通のところで不自由することは少ない。
回線の品質も悪くはないわけです。しかし、SmartPhoneをフラッグシップに置いた 展開になり 音声用の端末の種類はぐっと減って 他のキャリアと比べてもあらゆるインターフェースに対応したデータカードも用意しました。例えばSDIO、USB、PCMCIA、CF、Express32、機器の追加は必要ですがWifiルーターまでも。
そして、次世代高速通信にも手をだし、音声を忘れた投資が結果的に現在の状況を招いたわけです。
E-Mobileも音声の通信を開始して・・・結局現在はモバイルWifiルーター1機種のみがメインの販売となっています。
気を吐いているのは HSDPAの拡張を続け 宣伝ではWiMaxを超える速度だそうなのですが・・・・
 
一応WiMaxの方が理論的には高速で
6ブロック単位のデータの送受信で、そのうち1ブロックをエラー検出の為のパリティとして使っているのですが WiMaxではそのパリティ分を引いて40Mと表記しているのに対して、E-Mobileはそのパリティ分も通信速度として表記しているので 表記の仕方が公平ではないわけです。
それでも、普通はというと語弊がありますが 例えばNTTの光回線の宣伝や、ADSLの表記などから考えても E-Mobileが一般的で、WiMaxのほうが遠慮しすぎと映らなくもありません。
まあ、一応論理的にはWiMaxが高速という事で・・・・
もちろん、現在のHSDPAに比べてWiMaxは電波の利用効率が良いので 安価で高速になるはずのものです。
 
E-Mobileの現在の問題点はそこまでして高速化をうたい 宣伝を行って尚それを生かすべき端末がUSBのモデムタイプしかないという事。
実際に現在購入のきっかけとなっているユーザーのニーズにはあっていないという事で、世界中探してもHSDPA+のWifiルーターなどが無いもので自社開発しなければいけないという事です。
恐らく、サービスインに合わせて登場してくることでしょうが 開発しての販売では今までのメーカーに同型機のあるものを転用するのとはロットも開発費の償却も負担としてあるでしょうが
現在のように本体1円での販売を続けている状況で いまさら高額なタイプが高速化したからと言って 毎月の負担まで増やしてどれだけのユーザーが購入してくれるかに疑問があります。
高速化はどのキャリアにとってももろ刃の剣となるわけです。
じっさいあちこちで書かれていますがSoftbankはその問題で恐らく苦しんでいることでしょう。
Softbankそのものがi-PhoneとE-MobileWifiルーターの抱き合わせ販売などを行っているわけですから 理論上どちらも同じ7.2MのHSDPAのネットワーク網を利用していて エリア的にもSoftbankのほうが広いという事になっているのに なぜにWifiルーター経由でパケット通信をしなければいけないかという点に関しては その矛盾を顕著に表しているものでしょう。
アンテナの本数を増やしてもバックボーンが太くならなければ必ずしも高速にはならないわけですが そのあたりの発表が無いのでアンテナが増えたから高速になるなんて保証は何もないわけです。
繋がる台数が今まで以上に増えて もっとつらくなるだけなのかもしれません。
ユーザー数の桁が違うとはいえ E-Mobileが出来ていることがSoftbankにはできていないという事で、「ユーザー数の確保が最も大事なことだ」という方針を正しいとするなら ユーザー数が増えすぎていわゆる「黒字倒産」の状況に追い込まれるかもしれないわけですから。
 
音声に比べてはるかに縛りの緩いデータ通信において、切り替え時期に来たときにどのキャリアを選択するか
既に、PHSの速度は3Gに対抗出来得るものではないので WILLCOMは解約しました。
E-Mobileはいまだほかの回線を持っているので これは期限との関係の解約でした。
しかし、1回線しか持っていないで更新の時期に来ているとすれば大いに悩んだことでしょう。
ルーターというなら DOCOMOのものもエリアが広く速度も同じ、これがMVNOの回線であれば料金的に魅力的なものもあります。
どうしてもE-Mobileを選択する理由は実はないわけです。というか代わりは選択可能なわけです。
ユーザーに対して拘束力の弱い回線を選択したわけなのですがそれに関しては 経営戦略的にどうなのでしょう。
収益率の向上は必ずしも得られなく、値引きと同じで他社との差別化のために行う 速度の高速化。
それを生かすだけのバックボーンが無い現状。
いずれにせよ 時代が語るその先がどうなるかなのですが・・・・

written by HatenaSync