海外端末を使うにあたり

結構、私も無責任なことを書いているのでお問い合わせをいただいたりするわけですが 
siambreezeさんのところの記事を見て苦笑してしまいました。
http://siam-breeze.seesaa.net/article/158293717.html
 
私のところにも E5830 i-moの件に関してよくリンクや検索から来られるわけですが、どうにも疑問のお問い合わせも。
以前より日記にメールアドレスも書いてますし、左端にメールフォームも作っています。
もちろん、コメント欄も基本的にSpam対策以外は 誰でも書き込めるようになっています。
ところが、自分でいうのもあれですが 比較的レアな端末(って世界的にはメジャー)を扱うことも多く、E5830等もその一つです。
このあたりの端末は 海外の基準で作られサービスされているので 日本の常識の通じないことも少なくありません。
そのあたりを 懇切丁寧に有名メーカー並みの日本語のマニュアルと注意事項を求めてられるのだとおもったわけなのですが・・・
 
海外で端末を購入した場合、これは日本でもそうなのですがSIMロックがかかっていることがあります。
「日本だけが」というようなことを煽り立てて騒ぐのが日本のマスコミの方はお好きですが、実際には当たり前のようにSIMロックは海外にもたくさん存在します。
ただ、解除できるような仕組みになっている(例えば支払いが全部すんだとか、契約期間を超えたとか)ということです。
E5830において言うなら、多くのモデルが本体に「3」と書いてあるように 海外のキャリア(いわゆるDOCOMOAU)の製品の日本でいうところの白ロム品です。
つまり、「新品」と歌ってあったとしても 基本的には「中古」なわけです。
そして、最初に販売される段階では「SIMロック」されている商品です。
販売される業者によっては、その内容が記載されておらず どちらかわからない状態で到着します。
当然、ロックされていればDOCOMOであろうがSoftbankであろうがどのSIMを入れても動作しません。
解除する方法はあって、そういったプログラムをダウンロードしてきて適用する、もしくは 業者に任せて(もちろん基本的に海外)解除してもらうという手順が必要となる場合があります。
 
二つ目はROMのリビジョンのもんだいもあります。
初期のROMを持った端末は、接続先情報を変更することができません。
つまり、SIMロックを解除してもDOCOMOSoftbankの接続先情報に書き換えることができなくて 接続できないモデルがあります。
これは、同型の最新ROMや他社同系機種のROMに変更することで対応することができる場合があります。
ただし、ROMの適用によって SIMロックが再度かかってしまうこともあります。
 
この二つの問題において 購入したものがまず使えるかどうかという問題があります。
どちらかの条件を満たさなければ、少なくとも英語力が少々必要な作業が発生します。
 
ここからは日本の通信業者の制度のお話なのですが
まず、日本通信を除くすべてのキャリアにおいて 現在のところSIMだけ使って他社の機種にて通信を行う事を基本的に認めていません。
そして、SIMカードはただのICカードで、その情報にて課金される契約の証に過ぎないわけです。
つまり、海外製の端末を購入したところで 通信が安くなったり無料になったりという素晴らしいことはありえないのです。
逆に、海外に出たときに 安価な通信料金で電話(データ通信)ができる機種であるという事なのです。
 
例えば、海外の端末を日本国内で法的な問題がないとして使うとすれば 上記問題から日本通信SIMカード単体で販売されているものとなってしまうわけです。
SmartPhoneならTalkingSIMという音声通話と300k程度の定額データ通信のパッケージ商品、データ通信端末ならB-Mobile SIM U300という同じく300k程度の速度のデータ通信が定額でできるものに限られてしまうわけです。
そして、機種毎にアクセスポイントの設定を行い 接続処理を行うわけです。
ちなみに、通信料他は日本通信のHPをご覧ください。
http://www.bmobile.ne.jp/index.html
 
説明書は日本語ではありません。
と、かくと英語かー・・・・っと思われるかもしれませんが 英語ですらない場合もあります。
過去の経験ですが、DVDで提供されている動画のものもありまして 機械翻訳もままならないなどという事もありましたし、リージョンコードの関係で再生できないという事もあり 取説にあまり期待をなされないほうがよいかと思います。
また、日本の説明書のように懇切丁寧に書かれていないのは、SIMを交換して使ったりということが当たり前に行われる可能性が高く
尚且つ、こういった商品は 日本でもそうですが おじいさん、おばあさん(差別ではありません 年齢的に客層が少ないといいたいだけです)が使う少雨品であることが少なく コンピューターに精通した人たちが使うことが多く あまり細かいことまで説明する必要がないと省略されているわけです。
私のものも、小さな日本の携帯電話でいう「クイックガイド」に該当する程度のものが入っていただけでした。
「感覚で使う」というのは乱暴な話ですが、それぐらいのつもりでいたほうがよいかと思います。
そのあたりに関してならWEBを調べて情報を収集することをお勧めします。
ただし、このHPを書いている方は おおよそ「感覚で使う」ができる方たちなので この方々の中の常識で書かれているので そのあたりを自分に置き換えて考えてみましょう。
 
さあ、全ての条件を叶えた上で 自分に必要なものか考えてみてください。
そして自分で使えるかを考えてみてください。
基本的に日本向けに作られた装置ではないので、サービスも使い勝手も必ずしも良いものとは言えません。
その中で使いたい機能があるから使うという商品です。
それでも欲しければ、チャレンジしてください。
苦労を上回る楽しさがあると感じたら、既に悪い方向に足を踏み入れたと喜んでみてくだされば・・・・


written by HatenaSync