宇宙大作戦というテレビシリーズをご存じだろうか?

「宇宙、それは人類に残された最後のフロンティア」という有名なせりふから始まるテレビシリーズです。
恐らくいまなら「StarTrek」と言った方が通りは良いでしょう。
私の子供のころ それも物心ついたころですら恐らく再放送だったのではないだろうか?
その時に見たもので、冒頭のセリフはドラマの最初にいつもきまって使われるナレーションなのである。
宇宙大作戦」というタイトルの翻訳にはちょっと子供っぽさを感じるものの、このセリフには言いえない迫力を感じますので、訳された方のセンスを感じるわけです。
ストーリなどは 各地にいらっしゃるトレッキアンの方々が語られているのでその方々にお任せするとして 時代的にもアメリカの生活を見るテレビでは テールフィンと言われる垂直に立った尾翼が セダンやクーペのトランクの両サイドに誇らしげに立っていて 子ども心にはまるで空を飛びそうに思えたものです。
もしかしたら飛んでいんではないかと思っていました。
悲しいというか情けないというか、今なら愛らしくと見るのですが 隣の家はお商売をされていて稼いでいたのか自家用車を持たれていたのですが それがマツダのキャロルという車で 前述のアメリカ車を今風に言うならちょろQ にして実車化したような形の車でした。
僅かな長さのテールフィンやフロントグリルの丸いデコレーション、メッキ風パーツがはまってと 細かいところまでよく考えられているのですが 白黒で外国だというフィルターがかかって 水色などの(当時雑誌のアメリカ車はなぜか水色が多かった気がします)色(あくまでも頭の中の想像)で飾られたピカピカの車に対して、埃で汚れる実際の車は なんだか国力の違いを思い知らされるような気持ちで見ていました。
だからだと思うのですが、ドラマの中に出てくる小物ももしかしたらアメリカでは近いものがあって ドラマ用に変えただけなんじゃないかと??
当時の日本のSFなど子供の目に入るものは 大型ロボットが出てくる勧善懲悪のストーリしかなく舞台は感情移入のしやすい現在のものばかりだったわけですから。
実際は 夢を小道具化したもので今考えるとまったく世の中に生まれてもいないものを想像する能力に長けているんだと感心しきりなわけです。
 
登場する機械の中で 私の一番はやはりコミュニケーターと呼ばれる装置。
ご都合主義といまならバッサリいかれそうですが、とにかく何か困ればこれを開くわけです。もちろん、これは原文のままコミュニケーターという名前で出してきた人のセンスにも感動したわけです。呼び方がかっこいい!!
丁度現在の折り畳み式携帯電話のような形をしていました。
基本通信装置で、衛星軌道上にあるエンタープライズ号との通信を賄うものです。
ただ、大気の調査などの探査機としても使えたりするわけです。
話の途中で新しい知らない機能を さらっと使ったりしてくれるわけです。
で、これはその機能ではないのですが コミュニケーターを使う何回かに一回は転送装置を使う時で 連絡後転送機能で衛星軌道上の宇宙船までジャンプできるのです。
本当は宇宙船の装置なのですが まるでコミュニケーターの機能のようで なにか二つにぱかっと開くものがあれば、よく使ったのはお母さんのコンパクトミラーですが 足を肩幅に開いて 必要もないのに宇宙船がいるだろう空のほうに目線を映して
「コンピューター」とかって呼ぶごっこを楽しんだのです。
 
今回、みんぽすさんのイベントで「パケットビデオ」社さんのところにお邪魔しました。
恐らく多くの方がご存じないとは思いますが、日本国内でも多くの携帯電話等のメディアプレーヤーとして採用されていて 世界中に4億台(一人一台だとすると 10人にひとり!!)が採用されているとのことです。
じゃあ、なんでそんな裏方にいられる会社のイベントかというと「Twonky」というアプリケーションと呼んでいいのか難しいソフトの紹介のイベントとなったわけです。
技術的なことなどは レビューを変えて書くわけですが、今回のイベントで思いついたのが冒頭から長々書いた「コミュニケーター」という魔法の箱の話だったのです。
 
百聞は一見にしかずで、是非皆さんにも見ていただきたいわけですが プレゼンをされた高木社長は非常に熱いプレゼンをされる方です。
AndroidのSmartPhoneを持って、端末上で操作を行うと テレビから画像が出ます。
また、違う操作を行うと 机の上のスピーカーから音楽が流れます。
もちろんボリュームを変えたり、電源を入れたり切ったりの操作も可能です。
携帯電話が 家庭の機器のコントローラーになったイメージです。
SmartPhone、ここはXperiaだったのですが これを使って写真を撮ってビデオを撮ったものが簡単な操作でテレビから映し出されるわけです。
携帯電話が以前見た魔法の箱に見える瞬間です。
勘違いされないように補記しますが、携帯電話が家庭用機器のコントローラーになったという意味ではないのです。
 
パケットビデオ社の目指すものに関しては、何度もこの言葉を離されていましたが
「いつでもどこでもどんなデバイスでも」
という言葉。
携帯電話を一つのデバイスとしてみていて 携帯電話の中にあるビデオや音楽を ディスプレイやスピーカーに送信して音楽を鳴らすデモを行っていました。
それ以外にも デバイスの電源やボリュームの変更などのコントロールも行っています。
そして、Youtubeなど 携帯電話で受信しながら見えている動画ファイルをそのままテレビに映したりもできているわけです。
そして、このためのソフトに関しては Android Marketにて現在無料で手に入るわけです。
 
対応機器は・・・・というと実際のところ「Twonky」のHpを参照してもらえばたくさん出てくるわけですが ひとつだけ専門用語を使うなら DLNAの1.5に対応している機器であれば おおよそリストに載っていない機器でも対象となるわけです。
多少の方言があり必ずしもと言えないのが悲しいところですが ほとんどすべてがこの「Twonky」のクライアントでありサーバーと成る機器なのです。
 
例えば、フォトフレームで携帯電話、HDDレコーダー、PC、ミニコンポ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ゲーム機 etc・・・・
デジタル家電で AV系といえば思いつく機器がたくさんあります。
それらをいずれ統合して使えるように成る可能性のあるソフトで、既に液晶大型テレビやHDDレコーダーレコーダーでは当たり前のように対応して ネットワークでの接続があれば 同じメーカーの同一ラインナップの機器でのみ出来ていた操作などが 垣根を超えて使うことが出来るとすれば・・・・
勿論、PCから(ソフトのインストールが必要 http://www.twonkymedia.com/products/twonkymanager/tryit.aspx)携帯電話の画面に送って表示させたり、逆に携帯電話からPC側にということも可能になるわけです。
まさに、「いつでもどこでもどんなデバイスでも」になろうとしている最中なのです。
 
大きく分けて機能は4つ
共有・管理・送信・発見の四つで、今書いていた機能はその中の「送信」機能に過ぎないのです。
固定のサーバーという概念を持たず、全てのデバイスのコンテンツをシームレスに検索する機能。
全ての機器から発見したコンテンツをそのままデータを移動させるのでなく、再生(勿論、コンポに動画を再生する機能というか画面が無いのでそう言うのは無理です)する機能の共有。
そしてそれらのデータが、一つの本棚の中にあるかのようにまとめて管理する機能。
そして、ここまでに実際の操作を通じて面白さに惹かれた、端末から相手に表示させる機能の送信というものがひとつになったものです。

もし、AndroidとPCを持っているなら AndroidからはAndroid Marketで「Twonky」と検索してもらえば出てきますし、PCもなんども書きますがhttp://www.twonkymedia.com/products/twonkymanager/tryit.aspxをダウンロードしてインストールしてみてください。
著作権保護機能のDRMだったり、動画のファイル形式だったりとか 相互に意識せずに見れたりするのを体験してもらうと 文章がいかにヘタで伝わってないかが解ると思います。
 
宇宙大作戦でコミュニケーターを開いて ボタンを一つ押して程度の動作で色々なことが起きるように、携帯電話(SmartPhone)一つで家の中のAV機器全てが動くようになる時代はまもなく来るのでしょう。
メーカーの対応はあるでしょうが もし、それで操作の出来ないTVなどおそらく見向きもされなく成ることでしょうし他の機器もそうなってゆくでしょう。
販売されているテレビからリモコンというものが消えてしまうことに成るかもしれません。
もっといえば どの機器からという意識もなく 動画であればテレビとかに勝手に流れてゆくのかもしれません。
あの当時に見た未来が 近づいてきたことを感じるわけですが・・・・



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