Sharp IS01編 

IS-01のイベントは、スピーカーの方からの話から始まった。
開発企画に携わっている人の話となると自然と聞くほうにも熱が入ります。
特に最初に「Zaurus」の言葉が出れば尚更です。
個人的には1機種 SL-750を持っただけですが、その尖った商品作りには感心して スペシャカーネル等 改造と言っていいほどの変更を行い使いつぶした機種の一つです。
今回もその血を引いた商品であると思えばこそ 胸躍るわけです。
キーボードサイズを決めるためのモックが登場して、まるでザウルスのようなサイズから現行のIS01に近いサイズの二種類を並べて 個人的には・・・・という感傷に浸るわけです。
そして、フォントで噂になっている ReadMe等 やっぱりと思われる開発者の遊びではないかと思われるところも。
大よそ、Rootの公開されない端末での こういった気遣いは・・・なんてマニアな気持ちを十分に満足させるセッションでした。
メモを取って纏める作業も苦痛ではなく、キーボードへのタッチが進んだわけなのですが 一晩寝て 場違い間を感じることとなりました。
Zaurusは結果的にマニアに人気のある端末となったわけで、後半に関してはそれに迎合する動きもありましたが 決してマニアのために計画した機器ではなかったはずなのです。
改めて、セッションを聞き直して 改めて文章を起こしなおしています。
決して、今回のイベントもマニアの声を聴きたかったわけではないのだと。そういう意味では最も相応しくないのが紛れ込んだのではないかとおもったのだ。
 
IS-01がマニアのための端末でないとしたら何なんだろう?
機能とスタイルから見てゆきたい。
スタイルに関しては四隅だけではなく全体的に丸みを帯びたフォルムをしている。説明では有名なデザイナーの手によるものだということであるが そんなことはすでに多くのサイトに書いてあることで情報として欲しいことではないだろう。
広いキーピッチということなのですが、これは説明でもあったが最低限のサイズとして言われていた。
手の小さな人が本体を抱えて親指打ち(親指だけで両側から挟み込むように持って打つ打ち方)で持った時に届く距離であり、机の上に置いた時に両手の三本指で そう、この三本指だという説明が大事で小指、親指を除く三本指を使って入力することが可能だというサイズとなっているということです。
実際、PCへの入力をイメージしてもらえると解るのですが、入力中に親指に意識を集中してもらうと 恐らく殆どの親指の入力はスペースキーだけだということに気が付くと思います。また、小指は人によっては 力が足りなくて使えていないことが少なくない指です。
この二本を除いたと仮定すれば 指の太くない人ならかなり普通に入力ができるわけです。
タッチパネルは今回、今まで使っていた感圧式から静電式に変更されていて、マルチタッチもサポートされるようになっています。
まるで高機能携帯電話のように、デスクトップには幾つかのガジェットと呼ばれる物が貼り付けてあり 画像や機能などが貼り付けられるようになっています。
ISデビュー割も含めて、新しいこの端末を使う層を考えて 特別なプランを用意されています。
等々、いろいろな部分が特徴として上げられています。そして、そのすべてが私には同じベクトルを向いているように見えたのです。
 
こんなものはただの偏見にしか過ぎないのですが、説明の中で僅かですが出てきたのは「女性をターゲットとした」という言葉。
私の会社などでも女性で携帯電話を持っていない子はいません。
で、その使い方となるとやはり音声の電話とメールが殆ど。アプリケーションはというと標準で入っていたものを触った程度で音楽は別のもので。
WEBはPCのほうが見やすいですというのが大半です。
比較的会社に近い子が多く数時間の通勤時間でないことからもそんな感じなのです。
それでもインターネットを全くしない子などはいなくて、PCでは見ているのです。
カメラが必須なのは確かで、毎日のように体を寄せ合って自分のペットの写真を見せ合っている仲の良さです。時折見せてはもらいますが なぜか体は寄せ合ってはくれません。
そう見ていると そういう女性がターゲットなのではと思えてきてしまうのです。
 
黒はおそらく無難な色として、そして女性向けにAUが選んだ色はパステル調の水色。実にAUらしい選択だと思います。
全体に丸みを帯びたデザインは 原色系ではエッジが強調されて精悍には見えますが女性向きではないわけです。
キーボードのテストのためのモックと比較してキーピッチは同じもののキーの周りのベゼルが広くなったのは丸みを持たせたためなのでしょうが そこまでしても丸みがほしかったのは ポーチに入れてカバンの中に入れている女性を見たからでしょう。
小さなポーチの溢れるカバンの中に 角のとがった端末では違和感があるし ポーチの出し入れを考えればベストな形なのでしょう。
そう、キーボードの所で触れていた手の小さなというのはおそらく女性が持ってもで 女性の手ならば三本打ちのキーもOKです。
タッチパネルも私たちには細かいところまで指定できる感圧式のほうが良いように思えたものの 爪の長い女性にとっては指の平で押せる静電式が良く、キーのサイズもZaurusのサイズでないのは指先で押せない女性を意識したものなのではと あれこれと邪推をしてしまうのである。
5インチあるディスプレイは 机の上において人に写真を見せることのできる良いサイズで、感心したのはALT+Enterで呼び出せる 他人から画面を覗かれないように切り替えるモードなんて みんなで見たいけど 見られたくない人には見られたくないという 相反する好みを叶えるものです。
あと、なぜそこが強調されたか解らなかったのですが 後で聞けば納得の写真を撮って顔にモザイクをかける機能なんかは 「当たり前ですよ」と説教をされるような女の子向けの機能だったようです。
そして何よりも 説明としては最後にはなっていたのですが 料金プラン。
今、AUの携帯電話を持っているならなのですが ISデビュー割という料金プランが用意されています。
音声通話の料金を無視するとするなら、携帯電話を音声通話+メール専用と決めるのであれば 新たに購入したIS-01はインターネットなどの閲覧に使うとするなら
携帯電話は基本料金+EZ-WEBの料金で「ガンガンメール」を使って使った音声通話以外の通信料はかからない。
そしてIS-01は、基本料金(780円 シンプルE+誰でも割)+IS NET(315円)の1095円の料金を丸ごと割り引く料金プランが用意されており 今まで携帯電話で利用していたパケット代金をIS-01に移動した つまり今までと変わらない月額料金で両方を使えるわけです。
裏技と言う事もないですが、同様の他社の携帯電話を利用していても 同じようなプランなら 同様にこの割引が聞くのは結構お買い得なプランを用意したわけです。
 
実際に使ってみて マニアとしてはAndroidの互換性などは 普通の人にとっては最初から問題にもならず、そんなことよりまるで普通の携帯のように作りこまれたメニューが付いているほうが解りやすいと言う事なのです。
基本的にアプリケーションを終了させないAndoridですが、アプリケーションにもよるのでしょうが 終話キーの二度押しで終了するなど Androidはちょうど適当なOSだっただけでただの国産携帯のように振る舞っているわけです。絵文字ももちろん可能です。
ゆえに、アプリケーションも最初から、辞書だったり Mixiだったり Twitterだったりと通常携帯のように付いていたわけです。
黒いモデルもあり、Microsoft Office互換のビューアー(編集も制限はあるが可能)、多機能なメーラー等も付いているので もちろんビジネスに十分に使える端末ですが この水色の端末に明確な方向性が見えたような気がします。
 

開いた時には電源が入っていてそのまま使える。
きれいで大きな液晶。
電子辞書機能もあって、意識しなくてもインターネットにつながっていてそのまま使える。
もちろん、ワープロ表計算も。
おおよそカフェで 女性がBlogの更新をしていても 決して肩肘張ったイメージに映らない端末だと。




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