自作PC

めっきりこういう言葉も聞かなくなって、自分もしなくなったのですが
やはり年に数度は自分のPCの部品ぐらいは好感するのです。
自作(と呼ばれる)PCは 単に部品を入るところにはめ込む程度で「作る」というのは失礼なのでは・・・なんて思うのだが
半田ごてを小学校や中学校の技術の時間しか触ったことの無い人や、テレビとビデオ(両方とも死語かも)のケーブルの接続が出来ないという人たちにとっては十分に難しい技術に思えるのかもしれません。
そういえば、昔から静電気に気を付けましょうなんて 静電気除去用のひもをつけたり、導電シートを用意したりするとベストとか書かれると どうかな?と思わないわけでもありません。
確かに静電破壊する可能性はありますが、裸のCPUやメモリーならともかく、基板上に実装されたグラフィックカードマザーボードが静電気で破壊するって どんな状況だろうなって考えながらいつも触っているわけです。
もちろん、確率的に0ではないものの かなり低いことは想像するに難しくないわけですが・・・・・
 
じゃあ今回はというと実はかなり「自作」と名乗れるレベルになってしまったわけです。
ベースとしたのはDELL PowerEdge 840というPCなのですが これは昔々のサーバーPCです。
いろいろと情報もあってWindowsHomeServerをいれてメディアサーバーにするには十分すぎるスペックだったのです。
CPUは生意気にもXeon2.1GでHyperスレッディングは効かないもののCoreそのものが4個あるので メディア変換とかには効果が高いはずです。
モリーECC付が指定ですが、ECCなしでもなんとかなると聞いたので DDR2 6400 2G×2枚を用意
HDDはもともと実装されていた 500Gを三台そのままで・・・・
ビデオキャプチャーはPT2とかいう聞いたことの無い型番の物を用意しました。
搭載している ビデオカードはサーバー用途なのでアクセラレーターという物が付いてないので プレビューが出来なくて使えないアプリケーションがたくさんあるので 日本橋で最も安いと思われるアクセラレーター付のビデオカードを。
ATI Radeonの5000番台のもので 2000円ぐらいでお小遣いでもなんとか・・・・なものです。
 
箱を開けて部品を刺して終わりぐらいに考えていると えらい目にあった。
モリーはやはりECC付のと共存は出来なくて ECCなしだけに。
OSのインストールをすると 空き容量の関係でインストールできないというメッセージが出続けてだめ・・・
BIOSにOS Install Modeというのがあるのだがこの設定を切らないとインストールすらできないわけです。
そこまで来たら OSのインストールを進めるわけですが BIOSがHDDの容量不足でインストールすらさせてくれないわけです。
500G三台では足りないらしい・・・・ OSのスペックでいえば160G以上となっているわけですが
 
サーバーPCには良くある話ですが このPCにもRAIDカードが付いていました。
S-ATARAIDなのでそうたいしたものではないのですが(そういえばこのカードが遅くて昔泣かされたことがあったな・・・)
それがどうも認識できないようで 区画の取られていないHDDは容量が無いことになっているようです。
ちゃんと ユーティリティではやっているのですが・・・・
しょうがないので余っていたA-ATAのケーブルを使って1台だけ独立させて こちらをカレントにしてインストールしようとしても このRAIDカードのドライバーが入らないと優先されてしまうようです。
というところで一日目が終了。
このカードを外すためにはS-ATAのケーブルが必要だったのです
 
というわけでお休みを利用して ケーブルを購入してきて(というかこのケーブルは台湾で購入 光華商場です)再チャレンジです。
各自のHDDを零度カードを外してマザーボードに繋ぐと何事もなかったかのようにインストールは終了します。
インストール後にビデオカードの件で予想通り文句を言われました。
と、いうわけでビデオカードの交換なのですが 大体は分かっていたのですがこの後が大変でした。
PCI Express x16というのがビデオカードの一般的なBUSの仕様ですが PCI-Expressというバスは非常によくできていて ネットワークカードなどが良く使っているx1(Mini PCI Expressもだいたいこれ)というユニットをいくつも用意してあり 最大のものが16で16個の通信ポートを並列に使ってデータの交換を行っています。
故に、x16にx1のカードを刺す事は出来ます。
ただ、x8という特殊なスロットの付いているこのPCではx16を刺すことが出来ないわけです。
そこはユニット構造のいいところで x16のカードでも 8本しかなければ多くの場合8でいいかな???と勝手に判断して動いてくれたりすることがあります。
と、言うわけで出来るだけ安いカードを購入したのは このカードをスロットに刺さるように加工(つまり削るという事)して何とかしようというわけです。
で、基板を持ってニッパでパチンとやったら 「カキーン」という音とともに何かが部屋の中を飛んで行った。
驚く勿れニッパの先が飛んだわけです。
最近の基板でエッジに刺すタイプは少し良い素材を使っていて グラスファイバーの混ぜられた樹脂板なので結構硬かったんですよね・・・・
ニッパを一丁無駄にしてしまいまっした。
となると取る方法はひとつ、ひたすらひたすらひたすらひたすら削る事。
棒やすりを持って げこげこげこげこ削ってゆきます。
とりあえずはスロットの逃げだけ作ってやれば さす事は出来るようになるはず。
削ってはきれいにふき取って(さすがに導電体も削っているので落とすとショートするかも)刺して高さを合わせてまた削るという作業を繰り返します。
丁度カードの端のところに チップセットクーラーが立っていて微妙に干渉する。
一旦チップセットクーラーを外して カードを合わせて勘合だけを見て削って合わせてから シリコングリスを塗ってチップセットクーラーを取り付けた。
カードが一部チップセットクーラーにあたるとここでショートしても嫌なので テープを貼って絶縁だけを確保した。
 
サウンドカードはPCI-Ex1のC-Mediaのものがずっと置いてあったのでこれを使おうとしたわけですが・・・・
x64のドライバーの入手で行き詰る。
アクセス敷いてもらうと解るのだが C-MediaのHPはアクセスできなくなっています。
瞑れたのか 他の会社と合併したのか解りませんがアクセスできない・・・というわけで使えなかった。
丁度USBのサウンドカードを持っていたのでこちらを繋いでみた。
 
あとはキャプチャーカードのインストールだが こちらも手探りだったので結構かかって
いまはテレビの予約録画ができるところまで到達した。
残念ながら、録画の生データはそのままMediaServer機能で配信できないようなので 何らかの手続きが必要そうです。
 
メーカーPCですが久しぶりに自作らしい作業を行いました。
まあ、半田ごてだ出てこなかっただけましともいえま。
体の節々が痛んだの 作業は結構つらかったのですが ようやく、アナログの録画を代替わりさせることが出来そうです。
DLNAでの配信もこちらに移しました。
 




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